10月23日 文学会講演会「アメリカは移民の国であり続けるのか?」が開催されました
10月23日金曜日(11:10~12:40)、日進キャンパス3107教室にて、標記のタイトルで、英語英米文化学科主催の文学会講演会が行われました。講師は同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科の南川文里教授。会場をびっしりと埋めた120名近くの聴講者が、昨今マスコミでも大いにとりあげられているトランプ大統領の移民を敵視するような政策に対して、南川先生がどのような講演をなさるのかと大きな関心を抱きつつ、そのお話に耳を傾けました。
南川先生は、A Nation of Immigrants(移民の国)といわれるアメリカにおける「移民」とはいったいどういう人々なのか、もし自分がアメリカ人になりたいのならどうすればなれるのかなど、教室を歩き回って学生たちに問いかけるところから話を始められました。
20世紀半ば以降、移民の出身地はヨーロッパ中心からアジア・ラテンアメリカ中心に変わり、さらに「非正規移民」が増えていることがアメリカの取り組まなくてはならない課題といわれています。しかしアメリカの生産現場では無視できない割合の「非正規移民」が働いており、実はなくてはならない存在なのです。ここに彼らが「非正規」のままであることの問題や、彼らを「危険な犯罪者集団」と決めつけるような偏見や差別の根深い問題が浮上します。今回の講演でトランプ大統領の排外主義的政策の裏側を垣間見ることができたと思います。
こういう現在進行形の事象についてのお話を聞けることは本学の学生にとって大変貴重な経験だったことでしょう。外国ルーツの人々が多いこの地域の学生たちにとって、今回の講演内容は他人ごとではなく、身近な自身の問題として考える大きなきっかけになったのではないでしょうか。講演後も、何人もの学生が質問のために先生を囲み、熱心に話をうかがっていました。長時間にわたり、丁寧にひとつひとつの質問に答えてくださった南川先生に心よりお礼を申し上げたいと思います。


文学部英語英米文化学科
