錯視:Walking Robotのご紹介

最終更新日:2024年1月2日

このページでは、第3回錯視コンテストで2位を獲得した作品、「Walking Robot:輝度変化による面の傾き変化の錯視」をご紹介します。

このデモではロボットのへそ(白い点)に目を向けて下さい。すると、ロボットが歩いているように見えると思います。つまり、ロボットの足が明るくなると足の面が上を向いて傾いているように見え、逆に暗くなると下を向いて傾いているように見えると思います。両眼視差運動視差がある訳でもないのに...

なぜ傾いて見えるのか?それは目下研究中ですが、通常、光源は上にありますので、面が上を向くと、光をいっぱい受けて明るくなります。逆に面が下を向くと、光をあまり受けないので、暗くなります。人間の視覚系はその(明るさと面の向きの)関係を知っていて、明るいときには、面が上を向いていると解釈し、逆に暗くなると面が下を向いたと解釈するようです。


参考文献:Sakano, Y. & Ando, H. (2012). Perceiving swinging surface in depth from luminance modulation. Perception, 41, Supplement, p71.


もしよろしければ、第4回錯視コンテストでグランプリ(1位)を獲得した作品、「天秤錯視」も是非ご覧ください。