愛知学院大学

教員紹介
心理学専攻
心身科学研究科

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基礎心理学コース

教員名 研究テーマ 主な担当科目
榊原 雅人 教授 ストレスおよびリラクセーションに関する生理心理学的研究 実験心理学研究Ⅰ
日常的・実験的ストレスについて心拍変動の分析を通した自律神経活動の観点から検討する。一方で、自律訓練法や心拍変動バイオフィードバック法などのリラクセーション法における自律神経活動を詳細に分析し、効果的なストレス対処の手続きを探る。心拍変動に関わる自律神経活動は情動制御や認知機能に密接に関連しており、これに影響を与える心理生理学的要因について実験的に検討を進める。
石田 光男 教授 視覚-運動システムに関する実験心理学的研究 実験心理学研究Ⅱ
緊張すれば鼓動が早くなるなど心の状態が身体反応に影響する一方で,身体活動が知覚判断や印象評価に作用するなど,心と身体の相互作用により私たちの情報処理活動が実行されています。本研究室では心-身体の連動に着目し、認知心理学,スポーツ心理学,心理生理学の視点から,ヒトの知覚-運動系の情報処理に関する実験心理学研究を展開しています。そしてこれらの処理機能が如何にこころの健康維持に貢献できるかについても議論していきます。
坂野 雄一 教授 ヒトの視覚:仕組みの解明と映像への応用 実験心理学研究Ⅲ
私たち人間は実はこの世界を正しく知覚していません。変なクセが多くあります。実は個人差もかなりあります。ですがその一方で、足りない情報からうまいこと世界を再構築して知覚しています。(多くの人が普段あまり不自由なく生活できているのはそのためです。)
本研究室では、そんな、変だけど、うまいこと情報処理している視知覚のメカニズム(仕組み)を明らかにしようとしています。また、視覚のクセを映像などに応用して、社会に役立てようとしています。
(1) その一例が錯視研究です。視覚の変なクセがはっきりと現れる現象が錯視です。どうやったら錯視が現れるのか、また、錯視を社会へ応用する方法を研究します。
(2) また、近年、バーチャルリアリティ(VR)や、仮想世界と実世界の景色を混ぜた世界(複合現実:Mixed Reality, MR)などが普及しつつあります。その背景には、広視野3D映像の効果があります。VRやMRを含め、広視野3D映像が生み出す可能性を、知覚特性から社会応用へと探究していきます。
(3) その他にも、私はこれまで質感(特に光沢知覚)について研究をしてきましたので、質感研究も可能ですし、その他、様々な視覚特性や視覚以外の感覚や感性全般についての研究も可能です。スポーツに関わる視覚研究にも大変興味があります。
高木 浩人 教授 組織と個人の関係に関する研究 産業心理学研究
産業・組織心理学の諸問題について考える。個人と組織の関係、組織内の人間行動、人間関係を取りあげる。とくにリーダーシップ、動機づけ等に関する文献を各自が分担、輪読し、問題点、発展の可能性について討論する。
谷 伊織 准教授 パーソナリティの測定及び発達的変化と社会適応との関連 計量心理学研究
計量心理学、パーソナリティ心理学の分野の修士論文作成を目指して、論文購読や関連領域の専門的な基礎知識を学びつつ、研究の進め方を学ぶ。

臨床心理学コース

教員名 研究テーマ 主な担当科目
中村 薫 教授 司法臨床。犯罪や逸脱行動を中心とした人間の行動について。 臨床心理学研究Ⅰ
各受講生の関心、研究テーマに応じた関連文献を読み、ディスカッションを行うことで、各自のテーマに広がり、深まりをもたせる。また、ケースの指導を通じ、心理専門職としての専門性を養う。
葛 文綺 教授 ハラスメント相談、異文化適応 臨床心理学研究Ⅱ
臨床心理学分野における実践および研究の基礎知識の習得
牧田 潔 教授 心的外傷による心身への影響とその回復を中心としたストレスに関する研究 臨床心理学研究Ⅲ
大学院修了後の臨床実践に必要な基本的姿勢およびスキルの習得を目標とします。また、研究の基礎的な方法論を身につけることを目標とします。
中島 健一 教授 臨床動作法および感ドラマの理論開発・技法開発に関する研究 臨床心理学研究Ⅳ
心的緊張は身体的緊張として現れることに着目した自己コントロール法としての動作法、意識と行動の一致等に着目した自己コントロール法としての感ドラマ法。リラックスに関しては、ダラーッと脱力するリラックスは否定し、外界対応のための芯トロ法を提唱する。
齋藤 眞 教授 心理療法や箱庭療法、遊戯療法の過程について 臨床心理学研究法特論
臨床心理士になっていくための専門知識・実践態度として、ケースフォーミュレーションの考え方、事例報告と事例研究の違い、そこでの病理理解・治療関係の理解・心理療法プロセスの理解などについて、より専門的な能力を深めてゆくことを目標とします。
城戸 裕子 教授 医療福祉分野におけるストレスの研究、終末期ケアの研究、子ども虐待と回復の研究 臨床心理学研究Ⅵ
医療福祉分野におこる事象や環境、コミュニティに着目し、臨床実践に必要な基本的姿勢及びスキルの習得を目標とする。現象そのものだけでなく、関連する法律、倫理、歴史などを包括的に学び、知識を深めることを目標とする。
吉川 吉美 客員教授 臨床動作学、臨床催眠学 人格心理学研究Ⅰ
人格心理学の領域で、広く臨床現場で役立たせる事ができる、エリック・バーンの考案した交流分析を取り上げる。交流分析は、行動を分析し、理解するための合理的は方法である。講義を通して、将来現場に出た時、心理臨床実践で役立たせる事ができ、また職場内研修でも役立たせる事が出来る事を想定して講義を中心に行うが、また個人の中にある性格の断片の気付きに有益とされているゲシュタルト療法的方法も取り入れたグループアプローチも併せて行う。また人格機能の中で、人の影響を受けやすいところ、即ち被暗示性にも焦点を当て、催眠学の立場から暗示と被暗示性についても触れる。
石川 健雅 教授 心理危機対応と心理療法、沖縄の精神文化 人格心理学研究Ⅰ-b
人格形成・人格類型・人格特性などの人間の本質や魅力について事例や調査研究を基に検討し、自他の人間性及びパーソナリティの理解を深めることを目標とする。
八田 純子 教授 臨床心理学 人格心理学研究Ⅱ
臨床現場とは、得た知識や技能を生かす場にとどまらない。実践活動にこそ「学び」がある。ここでは、対人支援活動に携わる専門家としての基本的態度を養うことが目指される。そのために必要な知識、思考力、社会性を養い、事例について包括的に見立てる力を身につける。また、臨床心理学的研究の意義を理解し、修士論文を作成するために必要な研究方法および技能全般についても学ぶ。