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ラオス ビエンチャン・タイムズ紙掲載(9/3) 歯学部口唇口蓋裂センター 新美 照幸准教授、北川 健助教の活動が報道されました
愛知学院大学歯学部口唇口蓋裂センター新美照幸准教授、北川 健助教の活動がラオスのVientiane Times で報道されました。
報道内容は以下の如くです。
「治療を受けることができない口唇口蓋裂児とその家族にとってこの手術の実現は人生を変えるほどの大きな意味があるものです。
口唇口蓋裂児を抱える家族の多くは貧困で治療が受けられる病院への移動手段もなく、この先天疾患にどんな治療ができるのかも理解できていないような状況であるとラオス人医師は言っています。
国立セタティラート病院で愛知学院大学歯学部新美照幸准教授を隊長とする医療隊を招聘し、2025年8月に無償手術を実施しました。
患者とその家族へ交通費や宿泊費も日本より支払われました。この無償手術は事前にラオス全域に伝えられていて治療を受ける患者が集まりました。
ラオス人医師によれば彼らの実施する手術は特に高度な技術を要する非常に難しい手術であるとコメントしていました。
ラオスでは新生児の1000人に0.02人の割合で口唇口蓋裂が発生するとの研究があります。しかし、これはラオス全体の社会グループを含む割合ではなく、実際はもっと多いとの見方もあります。ラオス国厚生省はアジア平均の1,000人に1.57人の割合により近い数字であるとコメントしています。
愛知学院大学歯学部の口腔外科医による口唇口蓋裂の医療チームと国立セタティラート病院による当共同事業はきわめて効果が高く長年にわたり続けられているものです。
この医療協力は少なくとも2002年には実施されており、ラオスの子どもたち医療の改善に大いに役立ってきました。重要なゴールは単に手術の実施ではなくラオス人医療者が日本人医療者から技術や技能を獲得することであってラオス人医療者は手術のテクニックや多面的アプローチを日本人医療者から学び、これまで大いに利益を受けてきたのです。」(2025年9月3日Vientiane Times より抜粋)