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2024年度教育優秀賞の表彰式を実施しました

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2024年12月4日(水)、日進キャンパスにおいて「2024年度 教育優秀賞」の表彰式を執り行いました。

教育優秀賞は、本学の「教育理念・目的」および学部(教養部含む)、短期大学部、大学院研究科が掲げる「人材養成・教育研究上の目的」を達成するために、教育活動において優れた業績を挙げた教員を表彰し、教育活動のさらなる充実を図ることを目的としています。

第4回目となる今回の表彰では、2023年度の教育活動に関わる候補者を各部門から募り、選考委員会による厳正な審議を経て、以下の4名の教員が受賞しました。

<受賞者>

所属学部 氏 名
文学部 小林 奈央子 教授
法学部 大角 洋平 講師
教養部 白木 優馬 講師
短期大学部 稲垣 幸司 教授

 

文学部(宗教文化学科)の小林教授は、PBL(課題探求型学習)を導入し、学生をグループに分けて自主的に研究を進める教育方法を実践しています。2022年からは、伊勢国際宗教フォーラムの年次大会において学生が研究成果を発表しており、毎年賞を受賞するなど高い評価を得ています。学生の自主性を尊重しつつも、必要なサポートを適切に行うことで、コミュニケーション力や主体性などといったスキルを養成する教育方法を実施しています。この取り組みは、学科が掲げるディプロマ・ポリシーの達成にも大きく貢献されています。

法学部の大角講師は、教育改善の一環として、最新のデジタルツールやAIを活用した取り組みを進めています。例えば、TeamsやFormsを用いて「犯罪とその処罰」に関するアンケートを実施し、学生が犯罪概念を深く理解できるようサポートしています。また、ChatGPTを活用し、学生が躓きそうなポイントの洗い出しやディスカッション用の素案作成、さらに講義内容を対話形式に変換するなど、学びの効率化と質の向上を図っています。加えて、Wordのアウトライン機能を活用した論理的な文章作成スキルの育成にも注力しています。これらの取り組みは、学生の主体的な学びを促進するとともに、優れた教育手法として高く評価されました。

教養部の白木講師は、学生の学習意欲を高めるために、ボードゲームを活用した取り組みを展開しています。この活動では、学生自身にボードゲームを制作してもらうプロセスを通じて、テーマに関する知識の主体的な探求や深い理解を促しています。さらに、制作過程においてグループ内での役割分担や仲間とのコミュニケーション、ディスカッションへの積極的な参加を重視しています。学生は楽しみながら主体的に学び、創造的思考力や協働スキルを磨いています。こうした教育実践は、楽しさと学びを融合させた効果的な方法として高く評価されました。

短期大学部の稲垣教授は、歯周病専門医として、臨床、教育、研究の各分野で活躍し、学生の意見を反映した授業改善や脱タバコ教育を推進しています。特に、歯周病科の臨床実習では、学生が自らの口腔や歯周組織を教材として活用し、口腔清掃習慣の見直しを行い、歯間清掃用具を含む口腔清掃用具の使用実習を実施しています。この実習では「歯間ブラシサイズチェッカー」を活用し、歯間清掃用具の適切な使用を習慣化させるとともに、患者指導に役立つスキルを身につけることを目指しています。こうした取り組みは、学生の技術向上だけでなく、臨床現場での実践力を高める実習として高く評価されました。

 

(左から)稲垣 幸司 教授(短期大学部)、白木 優馬 講師(教養部)、大角 洋平 講師(法学部)、小林 奈央子 教授(文学部)

*受賞された先生方の事例については、全学FD活動の一環として、講演などを実施する予定です。

大学教学改革推進企画室