愛知学院大学

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文学部博物館2023年度秋期展示のお知らせ

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昨年度スタートした「公演プログラムで辿る文化交流」のシリーズ第3弾。今回は高度成長からバブルの時代を扱います。
1963年の秋、東京・日比谷の宝塚劇場で日本人によるブロードウェイミュージカル公演が行われました。オードリー・ヘップバーン主演の映画版で有名な『マイ・フェア・レディ』。主役のイライザ役は江利チエミでした。この公演からほどなく、宝塚劇場の隣接地に新設された日生劇場では、ベルリン・ドイツ・オペラの一行によって『フィガロの結婚』『フィデリオ』などのオペラ上演が行われました。これは、ソリストや指揮者だけでなく、オーケストラやコーラスそして裏方なども来日する、本邦初の欧米の歌劇場による「引っ越し公演」でした。日本の経済発展に伴い、「輸入ミュージカル」の上演、有名歌劇場の来日公演が増加し、バブル期にそれは頂点に達しました。今回の展示した講演プログラムは、経済発展の階段を駆け上がっていった日本の軌跡を明らかにするものでもあると思います。
今回の主な展示品:東宝や劇団四季他によって上演されたミュージカル公演の初期のプログラム(『アニーよ銃をとれ』『王様と私』『回転木馬』『サウンド・オブ・ミュージック』『南太平洋』『屋根の上のヴァイオリン弾き』『ラ・マンチャの男』『ヘアー』『ジーザス・クライスト・スーパースター』『コーラスライン』『ウエストサイド物語』『キャッツ』『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』等々)、欧米の有名歌劇場の初来日公演プログラム(メトロポリタン、ボリショイ、ミュンヘン、ロイヤルオペラ、ウィーン、スカラ等)。1970年の大阪万博に連動して開催された多くの舞台のプログラム。バブル期の様々な公演プログラム(セゾン劇場、サントリーホール、東急文化村関連、ホロヴィッツの第1回、第2回の来日公演、カルロス・クライバー、ジェシー・ノーマン、レナード・バーンスタインなど)。1992年開場の名古屋・栄に建設された愛知県立芸術文化センターのこけら落とし公演(バイエルン歌劇場によるR.シュトラウス作『影のない女』演出:先日亡くなった先代の市川猿之助)、キッス、クイーンの初来日公演プログラム。菊田一夫作・演出、森光子主演『放浪記』の初演時のプログラム(1961)ほか。公演プログラムの他に、『オペラ座の怪人』のヒロインのモデルとされる19世紀のオペラ歌手クリスティーヌ・ニルソンのサインとされるもの、倉橋健(早稲田大学名誉教授)による、『アニーよ銃をとれ』の本邦初演時の翻訳生原稿なども展示。

テーマ 公演プログラムで辿る文化交流:高度成長からバブルまで
日 時 10月23日(月)~10月27日(金)10:00~16:00
※ホームカミングデー 特別展示 10月28日(土)11:00~16:00
場 所 愛知学院大学 日進キャンパス 3号館4階 文学部博物館展示室
(3号館西棟エレベーターをご利用ください)
備 考 案内ポスターはこちら→(PDF)
お問い合わせ先 愛知学院大学日進キャンパス tel(0561)-73-1111(代)
文学部英語英米文化学科 松崎博教授