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総合政策学部の高松礼奈講師らの研究グループの研究成果が “Journal of Cognition and Culture” に掲載されました
感染予防は周囲がしているからするべき?
―日本人とアメリカ人の意識の違い―
概要
高松 礼奈 総合政策学部講師、May Cho Min ヤンゴン教育大学講師、高井 次郎 名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授は、日本人とアメリカ人のデータを比較し、日本人がコロナ感染防止行動を重要と判断するのは、「感染予防の対策は有効」という個人の信念より、「身近な人びと(家族、友人)が感染予防している」という認識のほうが影響することを明らかにしました。
本研究成果は、2023年4月3日に国際誌「Journal of Cognition and Culture」オンライン版に掲載されました。
<研究者のコメント>
この研究では、マスク着用を含めたコロナ感染予防行動を題材に、文化によって望ましい行動規範の形成要因が異なることを明らかにしました。日本では「感染予防は重要」という規範が、身近な人たちがやっているからという理由で形成されることを示唆します。次世代の課題は、国境を越えた団結が必要となります。また、いつ新たなウイルスが確認されるか不確かな状態です。異なる文化に生きる人びとがこころを1つにして、課題に取り組むためには、望ましい行動を促進する文化的背景や影響も検討すべきというメッセージが伝わればと思っています。
<論文タイトルと著者>
タイトル:Affective and Motivational Accounts of Moralizing COVID-19-Preventive Behaviors
著者:Takamatsu, R., Min, M. M,, Takai, J.(高松 礼奈・May Cho Min・高井 次郎)
掲載誌:Journal of Cognition and Culture
doi: 10.1163/15685373-12340156
本研究は日本グループダイナミックス学会 の「『新型コロナ』に関連した研究助成」を受けて行われました。
総合政策学部総合政策学科