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文学部歴史学科主催「2019年度 土曜セミナー」第3日目の講座が行われました

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10月19日(土)から11月2日(土)まで3週にわたり行われる本学歴史学科主催の2019年度 土曜セミナーの第3日目の講座が11月2日(土)に行われました。
今回のセミナーは小林隆夫教授の「フランス革命とヨーロッパにおける戦争の変容」という演題で行われました。
秋晴れの中、県内外より10代から80代まで100名を超える多くの方に参加して頂きました。

小林隆夫教授による「フランス革命とヨーロッパにおける戦争の変容」では、フランス革命によって誕生した国民国家によって国民を兵士として大量に投入する戦争がはじまり、ナポレオンが大量の兵士による包囲殲滅戦、短期決戦をつくりあげた。しかしその後の戦争では兵器の開発などにより短期決戦が実現できず、戦争が長期化、泥沼化していったという内容で講演しました。聴講者からは科学技術の進展と国民意識の形成が世界大戦につながっていったことがわかりました。フランス革命が現在につながることがわかりましたなど、多くの感想頂きました。

今回(11/2)のセミナーで問い合わせがあった参考文献です。主なものを挙げました。
・カール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』植村邦彦ほか訳(平凡社ライブラリー、2008年)
・R・B/ブルース他『戦闘技術の歴史4、ナポレオンの時代編』創元社、2013年。
・『軍隊』近代ヨーロッパの探求12、阪口修平・丸畠宏太編著、ミネルヴァ書房、2009年。
・『歴史と軍隊―軍事史の新しい地平』阪口修平編著、創元社、2010年。
・ジョミニ『戦争概論』佐藤徳太郎訳、中央公論社、2001年。
・ラルフ・プレーヴェ『19世紀ドイツの軍隊・国家・社会』阪口修平監訳、創元社、2010年。
・渡部昇一『ドイツ参謀本部―その栄光と終焉』 祥伝社、2009年。
・ヴァルターゲルリッツ『ドイツ参謀本部興亡史』守屋純訳、学習研究社、2000年。
・C.Townshend, The Oxford History of Modern War, Oxford University Press, 1997.
・G. Wawro, Warfare and Society in Europe, 1792-1914, Routledge, 2000.

2019年度歴史学科主催「土曜セミナー」も今回で終了いたしました。初回(10/12)予定の講演が台風の影響を考慮し延期したにもかかわらず、昨年を越える方々にご参加いただけましたこと、毎週多くの方にご参加いただけましたことに御礼申し上げます。
これからも地域の皆様がより歴史学に興味を持っていただけるよう、多角的に成果を報告できたらと思っております。

<第3日目 講座の様子>

文学部 歴史学科