文学部創設50周年記念事業として、2021（令和3）年11月18日、早稲田大学特命教授でいらっしゃるロバート キャンベル先生の講演会が100周年記念講堂にて開催されました。
「文学が紡ぐ人々の「絆」―大都市における近世日本の文化と情報機構―」と題されたご講演では、広義の「文学」を介して、近世日本に生きる人々はさまざまな「情報」とどのように関わりえていたのか、その具体的なありようについてお話しされました。数多くの興味深い資料を紹介しながら、多様な「情報」を鮮やかにつないでみせるキャンベル先生の言葉には、聴衆の誰もが心地よく身をゆだねていたことでしょう。
まことにかろやかで温かいお人柄のキャンベル先生は、ご講演までのあいだにも多岐にわたるお話を気さくにお聞かせくださり、当記念事業の実行委員長をお務めである松薗斉先生（文学部歴史学科教授）と再会なされてからは、九州大学にいらっしゃった当時の思い出話に花を咲かせておられました。
コロナ禍により1年の延期を余儀なくされた今回の記念講演会の開催に際しましては、諸事にわたって、文学部・心身科学部同窓会に多大なご支援、ご協力を賜りました。おかげさまで、大盛況のうちに無事に閉会を迎えることができました。記して深謝申し上げます。

【講演会の様子】

日本文化学科　吉田遼人