Global Communication グローバル・コミュニケーション

おもてなしの心を伝える。

文学部 グローバル英語学科 目黒 一誠さん(愛知県立常滑高校出身)

外国船乗組員の観光案内ボランティア

外国船乗組員の観光案内ボランティア

2016年4月28日、全長311メートルの大型豪華客船が中国・上海から名古屋港に寄港しました。その乗組員をターゲットに行われたのが、観光案内のボランティア活動。愛知県内の旅行会社が発案したインバウンド (訪日外国人)向けの企画です。大学生がガイドとなって名古屋駅エリアを案内し、フィリピンや中国、ウクライナ出身の乗組員約5人に名古屋の魅力をPR。この活動に、本学の目黒さんも挑戦しました。

日本の何気ない習慣にも他国にはない“和の心”が息づいていることを実感し、その魅力を世界に発信したいとあらためて思いました。

交換留学先のボンド大学では柔道部に所属。練習場の床を手で雑巾がけしていると、現地の学生たちは 「なんて丁寧なんだ!スゴイ!」とエキサイト。日本の何気ない習慣にも他国にはない“和の心”が息づいていることを実感し、その魅力を世界に発信したいとあらためて思いました。

英語を駆使し、マンツーマンで観光ガイド。

「おもしろそうだな!」外国船乗組員の観光案内ボランティアを学科の先生から紹介されたとき、すぐに参加の気持ちを固めました。ゼミで国際ビジネスを専攻する僕は、卒業後、商社に就職して海外で働き、ゆくゆくはグローバル企業を立ち上げたいと考えています。“おもてなしのプロ”である乗組員をガイドすることは、世界に通用する語学力や対話力、ビジネスマナーなどを実践的に学ぶ絶好のチャンスだと思いました。
今回のボランティア活動で担当したのは、ウクライナ人の男性。船内の安全管理に携わっている方でした。名古屋でのフリータイムはわずか3時間。どうすれば満足していただける観光案内ができるのか。積極的に英語でコミュニケーションし、知恵を絞って、ベジタリアンの彼が安心してランチできるカフェを探したり、家電量販店での買い物をサポートしたり……。おもてなしの心を伝えたいと細かな要望にも一つひとつ応えた結果、喜んでもらえてとても嬉しく思いました。

この広い世界のすべてが、学びのフィールド。

限られた時間の中でも、海外の人と英語で心を通わせ合うことができた—その経験は大きな自信となり、英語を使って働くことへの意欲がさらに高まりました。この秋から1年間は、休学してカナダへ行く予定。現地のホテルで働き、より高度なビジネス英語やホスピタリティを学ぶつもりです。
愛知学院大学に入学して4年、常に「世界」を見据えて走り続けてきました。入学当初からグローバル英語学科で仲間と語学力を磨き合い、2年次にはStudy Abroad (海外語学研修)で「英語で思いを伝え合う」ことの楽しさを実感。 3年次にはオーストラリア・ボンド大学に交換留学し、スイス、タイ、中国、カザフスタン、ニューカレドニアなど各国からの留学生たちと互いに切磋琢磨しました。将来、起業して、日本の素晴らしいモノづくり、誇るべき和の心を発信していけるように、今後も視野を広げて世界で学び続けます。