「かみは死んだ」

---ペーパーレスは書斎から---

  世はまさにリサイクル時代。なんでもかんでもリサイクルとかまびすしいのですが、特に教員にとって頭の痛いのが、「髪」、じゃなくて「紙」ですね。「髪」も少ない資源で私にとってはその残り少ない資源をどうやって維持するかが大事ですが、紙の問題は私一人のおつむの問題どころか地球規模の環境問題に発展しますからなあ。ただでさえテストだの、資料だの、研究用の論文コピーだの紙を大量消費するのがこの商売の特徴。私たちのような商売こそ髪について(あ、しつこいですか?)、いえ紙について神経を使った方がいい気がするのですが。。。
 もうすこし現実的なことを言えば、大量の紙をどのように整理するか、これは教員すべてが頭を抱える問題ではないでしょうか。テスト、成績、授業の資料といったものから、会議の資料、議事録、論文コピー、メモ、はては飲み屋のつけの請求書まで。。これらをみなさんはどうやって整理されていますか?
 整理好きの人だとみんなきっちりとフォルダーにまとめたり、山根式袋ファイルにいれて整理してるなんて言う人も多いでしょうね。そういう人ははい、もうここまで読んだら終わりでいいです。そういう人はそのままなにもこの先を読まなくても人生を勝ち組として過ごせます。もう定年まで大丈夫。のこった時間で髪のお手入れをしましょう(って、おい!かなりしつこい)。
 でも、そういう整理が苦手な人。仲間です。手をつなぎましょう。いっしょに「僕らはみんないきている」を歌って励まし合いましょう。ね!(涙目)
 さて、長くしつこい前ふりはここまで。本題に入りましょう。要するに紙はキャビネットなどに整理することはある程度できるものの、問題は整理後の話。ただでさえ、紙の資料はまとまると場所をとって、自宅の書斎ではすぐに置き場所に困るようになります。それにどこにでも突っ込んでおける分、あとでどこにしまったかがわからなくなるものが多い。会議の資料。。。どこだっけ?って机の上にたまった書類がすべて崩れ去った。。なんて経験はみんなしているはず。どうにかそういう現状を解決する方法はないでしょうか?
 で、そこで私、いい道具を手に入れました。。。。なんのことはないスキャナーとデジカメです。それだけ。え?それだけ?(と、外野の声)そう。それだけです。
 さて、ではスキャナーからね。これは普通のスキャナーではなくて、富士通から出ているScanSnap fi-5110EOXというやつです。大変優れもので、なんと両面を自動的にスキャンして、そのまんまPDFファイルに変換をしてくれるというもの。複数ページの書類もそのまま単一のファイルにしてくれるので、どれほど大量の資料でも大丈夫。カラーも白黒も自動判別してくれるので、ありがたい。これについてはここをクリックしてメーカーのサイトを見てください。
 これがわりと素早く書類を読み込んでくれるので、すんげ〜感動的(このへんスタバ斉藤的描写)。下に
ここをクリックするとムービー(Quick Time)が再生されるのでどれくらい読み取り速度が速いかわかります。ただしこのスキャナーは読み取った書類を画像として処理するので、テキストかして文字として利用できるとは期待しないでね。
 で、デジカメですが、これはもう普通に使う訳です。書類をデジカメで撮影して、そのまま書類はポイしましょう。あ、もちろんゴミ箱じゃなくて、リサイクル用の指定の箱にね。一般家庭ならまとめておいてちり紙交換に出しましょう。
 さて、ではPDF化した書類ですが、どう整理しましょうか?それはつぎのようにします。まず自分のデータを常に入れているフォルダに例えば、「キャビネット」というフォルダをつけて、そこに放り込んでおけばいいだけ。ただしファイルには名前を付けておきましょうね。たとえば「2004_04_教務委員会議事録」と。そうするとファイル名で時間順に並ぶので、いつごろの資料か素早くわかります。これなら電子化したファイルもすぐに呼び出せて紙の山に埋もれることもない訳です。
 ただ予算的なこととかがあって、こういった新機材を導入できない場合はもうデジカメ。これしかありません。今なら携帯電話についているデジカメだって高性能。「なんでもパチパチ」のセクションで説明したデジカメの活用法をそのままつかって、書類を撮影しましょう。そして、複数にわたったしょるいはさらに一つのフォルダにまとめ、各ページの画像は「p_01」の用に名前をつける訳。それをまとめたフォルダにはその書類の名前を付けてあげればよろしい。ちなみにファイル名のなかでアンダーバー(あるいはアンダーライン)をつけているのは、それらの資料がどのコンピューターでも表示できるようにです。マックでもWindowsでもLinuxでも将来マシンを買い替えても困らないようにね(笑)

 神は死んだ。。とニーチェは言ったが、神は言った。。「ニーチェも死んだ」