仮定法

 仮定法は難しい。嫌いだ。私も大嫌いだ。だいたいI wish I were a bird, I would fly to you.(もしも私が鳥だったら君のところに飛んでいくのに(実際は鳥じゃないから飛んでいけない))なんてくさい文句を言うことなど日常にあるわけないじゃないか!あるとすれば某英会話学校のCMくらいだ。
 実際に仮定法が使われるのは「....をすればよかったのに」とか「そんなことなら、こうしていたのに」なんてある意味ではアドバイスや文句、後悔を表現するときに使用する。さらには控えめな表現の元にもなっているのだ。
 

仮定法現在

 未来のことを表現する。未来はひょっとすると実現するから、ある意味では条件とも意味が重なる。たとえば We will cancel camping if it rains.「雨が降ったらキャンプにいくのはやめましょう」なんて表現するときなどだ。雨が降るかどうかは未来のことだが、現在形で表現する。

仮定法過去

 現実の出来事に対して仮定をする。意味は「こうだったらいいのに、でも実際は(今)そうじゃないからだめなんだよね。」って時だ。一般的に使われるのは他人から何かの誘いを受けたときに断るときに使う。We will have a party tomorro. How about joining us?「明日パーティーがあるけど、どうだい?」なんて誘われて、Oh sounds good. I wish I could, but, sorry I've got to work.「いいねえ。でも仕事でね。」なんていうときだ。ちなみにI wish I were a bird.のときは主語がI でもwereを使うことなんて参考書に載っている。試験の時はwereを選択しておいた方が無難だが実際にはwasも使用されているので、それほど気にする必要はなし。「かならずwereだよ!」なんて言う先生は英語を知らなさすぎ。

仮定法過去完了

 過去の出来事に対して「こうだったらよかったのに、でもあのときはこうだったからなあ」というとき。実際には後悔の表現でよく使われる。形は過去完了の形、すなわちhad + 過去分詞だ。たとえばIf I had studied much harder, I would have passed the examination.「もっと勉強していたら、試験に受かっていただろうに。(でも実際は勉強をしていなかったから、試験には受からなかった)みなさんも後になって、I should have studied English much harder.「もっと英語を一生懸命勉強しておくんだったなあ。」なんて後悔をしないようにね。