mustとhave toの違い
中学校ではmustもhave to も同じように「しなければならない」という義務の意味で教わったはず。私も中学校の時にはそう教わった。しかし、ひどいものでmust の否定は存在せず、don't have toを使いなさいって教わった(爆笑)。全く今考えるとのどかな時代というよりほかはない。
ところで、このmustとhave toってほとんど同じ意味だが、全く同じではない。表現は何でもそうだが、よく似たものはあっても100%同じものはない。もしそんなものが存在するなら、どちらか一方はお役御免になって廃れてしまう。must とhave toもおなじこと。実はmustは同じ義務でもそれを使っている人間が「自分でもやらなきゃいけない」って思う場合の意味になる。一方、have toはそれを使う人間が自分ではそんなことをしなきゃいけないとは思っていない場合。たとえば、I must study English.って言えば、自分でも英語を勉強しなきゃって思っているが、これが親から言われて嫌々やらざるを得ない場合とか、いやだけどテストが近いから勉強しなきゃなんて時はI have to study English.なんて言える訳。もちろん、そんな細かいことを考えなくても会話ではどちらでもいいからまずは使えるようにしよう。
あと、もうひとつこの二つが共存する理由がある。それは時制。つまり「~しなくちゃいけなかった」っていう過去の表現をする場合。can, will, mayにはそれぞれcould, would, mightという過去形があるのにmustにはそれがない。で、義務の過去を示すためにはhave toを使い、had toとするしかないのである。