英字新聞を買おう!

 

160円のアクセサリー

m唐突ですが、もし今、手元に160円あるとしましょう(わざわざ仮定しなくても、だれでも持っている金額か)。さ、あなたならどうつかいますか?コンビニに行ったとしてもおにぎりなら一つ、サンドイッチも買えるか買えない程度ですね。せいぜい菓子パンが2つがいいところでしょうか。もっとも平日なら例の有名ハンバーガー店でチーズバーガーが買えますかね(笑)。 
mさて、この160円でお腹をいっぱいにすることはできませんが、毎日アクセサリーを買うことができます。だからって、別に100ショップに行こうって話ではありません。英字新聞を買うのです。えっ!!!!!!!と驚いてはいけません。たとえあなたが英語が大嫌いで、一行も読めないからといってひるむことはありません。もともとこの講座はそういう人向けなのですから。いいですか、ここで大事なのは英字新聞を購入するということなのです。それ以外にポイントはありません。160円というのは英字新聞でも有名なThe Japan Timesの価格なのです。都会なら駅のキオスクなどで販売していますし、新聞の販売店でも朝日系の場所なら取り次いでくれるはずです。家で購読する場合は確か一月4300円だったと思います。
m英字新聞はThe Japan Timesの他にもAsahi Evening とかDaily Mainichiとかありますが、これらは英語見栄講座の中では認めていません。なぜならタイトルに日本語が入っているからです。それだけで英語での見栄ポイントが低くなります。これらの2紙は価格が手ごろとか記事が外国の新聞のものをそのままつかっているとかというメリットはあるでしょうが、見栄講座で大事なのは見た目なので、これらの薄くて日本語表記の安い新聞はいけないのです(もっとも何をやっても決まるきれいはおねえさんは例外)。なお、ほかに東京などの都会ではUSA Todayが駅などで販売されていますが、これは地方都市の場合には当てはまらないので却下します。また海外新聞普及協会などを通じると、たとえば、The International Herald Tribune とかThe New York Timesなどが定期購読できるはずですが、一月の購読料が高いので長続きしません(週末に別荘に行くことは普通の人の生活だと思っているお金持ちは例外)。
 

英字新聞を家でとる!

mさ、この講座で見栄を張りたい人はさっそく新聞店に連絡をとって、「The Japan Timesを明日から入れてね。えっ?東スポじゃないの。ね、The Japan Times! 英語の新聞ね!英字新聞ね!」と言ってください。この「英語の新聞、英字新聞ね!」というところはかなりのストレスをおいて、発音しましょう。場合によってはリピートしましょう。まずこれで長年おなじみの新聞店であなたのことが話題になります。「あら、鈴木さんのところどうしちゃったんだろうね。明日から英字新聞だって。あの人そんなに英語ができたんだね。ホント、人は見かけによらないね。えらいもんだ。」と話題になるはずです。これだけでこの投資の意義があったというものです。たとえば、地方に住んでいる場合には新聞屋さんが各家々に集金に来たときに「あら、そういえば、鈴木さんのところは先月から、英字新聞をとりはじめたんですよ。ご主人が読んでいるらしいけど、かなりの国際派だったのね。」と噂をまきちらしくれます。これであなたはご近所で有名な国際派として通ることになるのです。
mしかし、実際に新聞をとることになったからといって、決して読んだりしてはいけません。絶対にやってはだめです。そんなことしたら頭が痛くなって、髪の毛が一日で530,221本抜けてしまいます。 あるいは突然、心臓発作を起こすことさえ考えられます。ですから、絶対に読んではいけません。いいですか、これはアクセサリーなのです。あなたを飾る道具なのですからね。その辺、しっかり理解するんですよ!
mではたまっていく英字新聞をどのように使いましょうか?正しいところとしては、何かを包むというところでしょう。それも誰かにあげるものをつつみましょう。たとえば、ちょっともらいすぎて余ってしまうりんごや、みかんなどです。もらった人は「お!英字新聞だ!」とおどろきます。しかもつい先週のだったりしたら結構感動されます。だいたい書店のブックカバーだって、どこの、いつのものだかわからない英字新聞をデザインしたものを数多く使っているではないですか。それに比べたら本物の英字新聞はポイントが高いです。またあなたがお弁当を持っていく人なら、文句なくお弁当を包みましょう。職場や学校でその包み紙に使われている英字新聞を目撃されるだけで、あなたは「英字新聞を読んでいる」と思われます。これぞ英語見栄講座の意図していることなのであります。もし万一「ね、その英字新聞読んでいるの」と聞かれた場合は「まあね。」とだけ答えておきましょう。こうすれば相手の言っていることに相づちを打っているだけで、別に「読んでいる」と嘘をついていることにはならないのですから(このへん、かなり姑息ポイントも高いのだ!)。
mまた分別ゴミや資源込み収集の日にはこの英字新聞を縛って出しましょう。それも誰か他の人に見られる時間帯に出すのです。あなたが、あまりご近所とおつきあいのない都会に住んでいる場合、これはかなり有効です。英字新聞の束を出したあなたはご近所の方から羨望のまなざしを受けるはずです。おそらくこのとき、誰も聞かないはずですが、もし「それ全部読んだの?」と聞かれたら、やはり「ええ、まあ」とだけ相づちをうちましょう。決して、「読んだ」などと嘘をついてはいけません。見栄講座ではうそをつくことは良しとしません。見栄を張ることとは他愛のないことですが、うそをつくのは罪です。 罪は犯さないように。

 

英字新聞を駅で買う!

m先ほども書きましたが、都会の駅のキオスクではThe Japan Timesは販売されています。ただし、不思議なことに早めに購入しないと朝の遅い時間にはすでに売り切れになることも珍しくありません。これは都会部で外国人が購入することが多いせいなのか、本当に英語ができる人が買っていくからかはわかりません。ま、とにかく朝の通勤、通学の時にキオスクによって購入しましょう。ただし、このときどれがThe Japan Timesなのか迷っていると、本当に読むために買っていないのがばれるので、あらかじめ、購入の前日にガムを買う振りをして、新聞売り場をチェックし、どの棚にこの英字新聞がおかれるか確認をしておきましょう。
m翌日は「もうそこにあるのは当たり前じゃん。いちいちみなくても体がおぼえてるもんね」というふりをしつつスムーズに事前にしらべておいた棚のところに手をだし、サッと英字新聞をとって、だまって代金を払いましょう。そして一目散に改札に向かいます。このとき注意してほしいのは、けっして新聞を鞄やバックにいれてはいけないということです。かならず手に持ちましょう。いいですか見栄講座の大切なことは「みせびらかす」ということなのですから、せっかく手にした英字新聞を隠しては何の意味もないのです。あくまでも「俺、英字新聞がないと朝が始まらないんだけんね。ホームにたっているちょっとの時間も惜しくて、記事読むんだかんね」ってなフリをしなくてはいけません。そのためにも新聞は手に持つのです。「でも、実際には読まないのに.....」なんて心配はご無用です。いいですか、朝の駅ならホームや電車はむちゃくちゃ込んでいるので、新聞は読めないのです。 実際新聞を広げることは可能でも、はっきり言って周囲の人は迷惑しています。ですからこういうときにちょっとつぶやいてください(とはいえ、前後左右の人の耳の届くくらいは大きな声で)、「ダムッ!(damn) こんなに混んでちゃエディトリアル(editorial)読めやしねえぜ」と言いましょう。エディトリアルが何だかあなたは知る必要なありません。 とにかくそういえばいいのです。周囲の人もなるほどと納得します。でもお節介な人が、「グリーンに乗れば空いていて新聞をゆっくり読めますよ」なんて言ったら、「あっ!そうですか。いいことを聞きました。」と感謝して、その周囲から去って、いかにもグリーン車に向かうフリをしましょう。でも絶対にグリーンなんかに行ってはいけません。あなたはまた遠く離れた列に並び直して、「ダムッ!(damn) こんなに混んでちゃエディトリアル(editorial)読めやしねえぜ」と言わなければならないのです。

 

今回はこの辺で。次回は英字新聞の使い方です。