開講年度 2023 開講学科 2018年度経営学研究科経営学専攻博士前期課程 科目名 税務会計研究　講義　（夜間・土曜日） 担当教員 二村　友佳子 学期曜日時限 通年 月曜日 ５時限 チームコード k9oe7fn 科目区分 授業形態 対象学年 １年 単位数 4 科目ナンバー 関連性が高い ディプロマ・ポリシー キャンパス 名城公園キャンパス 担当教員の実務経験 テーマ 実務における法人税申告書作成 授業の概要 企業は、まず企業会計による決算書を作成する。その後、税務会計に従い、法人税申告書を作成する。 企業会計における利益は、そのまま財務会計の所得にはならないのである。 相違する所を、税務調整し、申告書に反映していくのである。 企業会計から、どのような施策により調整していくのかを、テーマごとに習得していく。 実際の申告書を作成しながら、知識をまとめていく。 授業の到達 目標 税理士・公認会計士等資格を目指す者は、実際に法人税申告書を作成できなければいけない。 また、法人税申告書のどこが大切かを知り、企業へアドバイスできなければいけない。 目標は、法人税の知識の習得はもちろん、法人税申告書を作成でき、実務家としてアドバイスできるまでになることを目標とする。 課題 （定期試験 ・レポート試験 ・授業内試験など）の フィードバック方法 WebCampus,またはTeamsにて、課題についての講評を行う。特に、受講生にとって難解であると思われる内容について、重点的に説明を行う。 使用言語 日本語 実務経験をいかした教育内容 法人税、相続税、所得税の申告書を作成しており、税務調査で論点となる箇所は、特に重点を置いて、論点整理していきたい。 授業計画(春) 回数 授業スケジュール 授業時間外学習・時間(分) 1 基礎的知識 ・企業会計と税務会計 ・利益と所得 1時間程度 2 法人税のあらまし ・課税は、会社の所得に対して ・簿記の知識が必要 1時間程度 3 総則 ・納税義務者 ・内国法人の設立等の届出 ・内国法人の事業年度、納税地 ・法人税の課税標準 1時間程度 4 青色申告制度 ・青色申告の承認 ・青色申告の取消し、取りやめ 1時間程度 5 法人税法上の「所得」 ・所得 ・益金 ・損金 ・税務上の所得と企業会計上の利益 1時間程度 6 税務上の所得と企業会計上の利益 ・決算調整事項 ・申告調整事項 1時間程度 7 損益の帰属 ・収益の計上価額 ・収益の計上時期 ・費用及び損失の計上時期 1時間程度 8 収益費用の帰属事業年度の特例 ・延払基準 ・浩司の請負 ・売上割戻し ・仕入割戻し 1時間程度 9 棚卸資産 ・棚卸資産の範囲 ・評価の方法・・・原価法、低価法、評価損 ・取得価額 1時間程度 10 減価償却 ・減価償却資産の範囲 ・減価償却資産の取得価額 1時間程度 11 減価償却 ・資本的支出の取扱い ・減価償却の方法 ・償却限度額の計算 ・耐用年数・償却率 1時間程度 12 少額減価償却資産 除却損失等の損金算入 特別償却制度 1時間程度 13 繰延資産の償却 ・主な繰延資産とその償却方法 ・繰延資産の償却限度額 1時間程度 14 役員の給与等 ・役員の範囲 ・役員給与の損金不算入 ・過大な使用人給与の損金不算入 ・経済的利益 1時間程度 15 まとめ 1時間程度 試験実施方法(春) 定期試験＝1 レポート＝2 その他＝3 3 評価方法(春) 評価方法 割合 評価基準 課題への取り組み 50％ 毎週担当を決めて課題を発表するので、その内容への取り組みについて評価する 講義中の意見 50％ 課題に対する意見を述べてもらうので、その積極性について評価する 授業計画(秋) 回数 授業スケジュール 授業時間外学習・時間(分) 1 租税公課等 ・損金にならない租税公課など ・損金になる租税と損金算入時期 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 2 寄付金 ・寄付金の損金不算入 ・寄付金の範囲 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 3 交際費等 ・交際費等の損金不算入 ・交際費等の範囲 ・使途不明交際費 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 4 貸倒損失と貸倒引当金 ・貸倒損失 ・貸倒引当金 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 5 圧縮記帳 ・国庫補助金等により取得した資産の圧縮記帳 ・保険金等で取得した固定資産の圧縮記帳 ・交換取得資産の圧縮記帳 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 6 受取配当金の益金不算入 ・配当等の額 ・益金不算入額の計算と負債利子の控除 ・みなし配当 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 7 有価証券の譲渡損益・時価評価損益 ・有価証券の譲渡損益 ・売買目的有価証券の時価評価損益 ・償還有価証券の調整差損益 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 8 資産の評価損益 還付金の益金不算入 繰越欠損金 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 9 別表四と五（一）の作成方法 ・申告書別表四 ・申告書別表五（一） 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 10 税効果会計 ・税効果会計とは ・利益と所得の差異 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 11 税率 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 12 同族会社と留保金課税 ・同族会社に対する特別な取扱い ・特定同族会社の特別税率 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 13 所得税額の控除 ・所得税額控除と課税所得の計算 ・控除税額の計算 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 14 申告と納税 ・確定申告 ・中間申告 ・期限後申告 ・修正申告 ・納付と利子税 ・延滞税 ・還付 ・加算税 ・更正の請求 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 15 まとめ 授業内容についての予習（120分） 授業内容についての復習（120分） 試験実施方法(秋) 定期試験＝1 レポート＝2 その他＝3 3 評価方法(秋) 評価方法 割合 評価基準 課題への取り組み 50％ 毎週担当を決めて課題を発表するので、その内容への取り組みについて評価する 講義中の意見 50％ 課題に対する意見を述べてもらうので、その積極性について評価する テキスト 書名 著者 出版社 価格 ISBNコード 備考 1. 『演習　法人税法』 公益社団法人　全国経理教育協会編 清文社 2,300円（税別） 978-4433739522 2. 『法人税申告書の書き方と留意点』 税理法人　右山事務所編 中央経済社 2,900円（税別） 978-4502417115 参考書 　　・ 参考資料 参考ＵＲＬ 質疑応答 講義中はもちろん、メールでも応ず 備考 画像 ファイル 更新日付 2023/02/09 18:23:04