開講年度2023
開講学科2020年度法学部現代社会法学科
2020年度法学部法律学科
科目名基礎演習Ⅱ
担当教員鈴木 慎太郎
学期曜日時限秋学期 水曜日 1時限
チームコード5q7gr1a
科目区分選択
授業形態演習
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーW232-841-02
J232-841-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
J-DP1-1 社会に関する知識 ◎ J-DP3-2 コミュニケーション能力 ◎ J-DP3-3 チームワーク力 ◎ W-DP1-1 社会に関する知識 ◎ W-DP3-2 コミュニケーション能力 ◎ W-DP3-3 チームワーク力 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
法律専門家はどのように具体的な事件を処理するのか?
授業の概要
 この演習のねらいは、1年半の間で習得した法学の知識とスキルに磨きをかけるために、法律専門家の思考法・調査スキルを学ぶことです。
 まず、テキストを用いて、法律専門家が具体的な法的問題をどのように処理していくのか、そのプロセスを学びます。その後、具体的な事例を用いて模擬裁判を行い、法律専門家の作業プロセスを追体験します。あわせて、法情報調査や法的議論の組み立て方、報告の仕方などのトレーニングを行います。
 以上の学習を通して、法実務の一端を知ることにより、これまで法学部の専門科目で学んだ実定法の知識の定着を図り、また、今後の実定法の学習を促進することが本演習のねらいです。
授業の到達
目標
(1) 法律専門家の思考法や調査スキルの基本を説明できる。
(2) 模擬裁判の体験を踏まえ、法実務の作業プロセスを説明できる。
(3) これまでの講義で学んだ基礎的な法的知識が法実務でどのように応用されるのかを説明できる。
(4) テキストをまとめ、効果的に発表することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampusの「講義連絡」を使用して授業講評を送信します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1◇ガイダンス
・本演習のねらいの説明
・グループ分け
・レジュメの作り方と発表の仕方の説明。
【予習】テキストの序章を精読し、テキストの概要とねらいを理解(30)
【復習】レジュメの作り方についての確認(30)
2◇法律専門家の作業(1): 全体の流れ
・テキストに基づいたグループ報告 
・報告に対するコメント(学生+教員)
【予習】テキスト第1章の精読とグループ発表の準備(90)
【復習】法律専門家の作業の全体の流れについて、テキストの内容の確認(30)
3◇法律専門家の作業(2): 事実の整理と分析
・テキストに基づいたグループ報告
・報告に対するコメント(受講生+教員) 
【予習】テキスト第2章の精読とグループ発表の準備(90)
【復習】法律専門家が行う事実の整理と分析の特徴についてテキストの内容の確認(30)
4◇法律専門家の作業(3): 法情報調査の原則
・テキストに基づいたグループ報告
・報告に対するコメント(受講生+教員) 
【予習】テキスト第3章の精読とグループ発表の準備(90)
【復習】法情報調査の原則についてテキストの内容の確認(30)
5◇法律専門家の作業(4): 議論の構築
・テキストに基づいたグループ報告
・報告に対するコメント(受講生+教員) 
【予習】テキスト第4章の精読とグループ発表の準備(90)
【復習】法律専門家の議論構築の仕方について、テキストの内容の確認(30)
6◇法律専門家の作業(5): 具体的事件処理から理論的考察へ
・テキストに基づいたグループ報告 
・報告に対するコメント(受講生+教員) 
【予習】テキスト第5章の精読とグループ発表の準備(90)
【復習】具体的な事件処理から理論的考察へと発展させる方法について、テキストの内容の確認(30)
7◇法学教育・法学研究・法実務のネットワーク化
・テキストに基づいたグループ報告 
・報告に対するコメント(受講生+教員)
【予習】テキスト第6章の精読とグループ発表の準備(90)
【復習】法学教育・法学研究・法実務のネットワーク化について、テキストの内容の確認(30)
8◇実習(1): 具体的な事件の法的分析
・当事者の陳述書等に基づいてグループで事件を分析し報告
【予習】配布資料をもとに事件の概要を理解(60)
【復習】事件の法的分析内容を確認(60)
9◇実習(2): 原告側の主張の検討
・原告側の主張をグループで検討し報告
【予習】配布資料をもとに原告側の可能な法的主張の検討(60)
【復習】原告側の可能な法的主張を確認(60)
10◇実習(3): 被告側の主張の検討
・被告側の主張をグループで検討し報告
【予習】配布資料をもとに被告側の可能な法的主張の検討(60)
【復習】被告側の可能な法的主張を確認(60)
11◇実習(4): 争点整理
・裁判での争点をグループで検討し報告
【予習】これまでの原告側、被告側の可能な法的主張をふまえ、争点を検討(60)
【復習】争点を確認(60)
12◇実習(5): 模擬裁判(1)
・原告側代理人、被告側代理人、裁判所に分かれ、模擬裁判を実施
【予習】証人に対する質問の準備(60)
【復習】模擬裁判の反省点の確認(60)
13◇実習(6): 模擬裁判(2)
・原告側代理人、被告側代理人、裁判所に分かれ、模擬裁判を実施
【予習】証人に対する質問の準備(60)
【復習】模擬裁判の反省点の確認(60)
14◇法律専門家の作業・再論
・「模擬裁判」の振り返りと議論
【予習】模擬裁判の反省点、また、模擬裁判を体験したことによる発見について検討(60)
【復習】模擬裁判を通して理解したことの整理(60)
15◇まとめ
・法律専門家の思考法やスキルについて議論
【予習】法律専門家の思考法やスキルについて整理(30)
【復習】これまでのゼミを通して得たことから、法律専門家の思考法やスキルの特徴を考える。(30)
【課題】参考書を精読し、感想文を作成
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
演習への出席と参加態度、課題の達成度90%課題に対する報告・発言が適切に行える。
課題図書に対する感想文10%課題図書の内容を理解し、自分の感想を論述できる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『法情報学-ネットワーク時代の法学入門〔第2版補訂版〕』加賀山茂・松浦好治編有斐閣3740円4-641-02797-8出版年:2006年
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『アクチュアル民事の訴訟 補訂版 』福永有利・井上治典有斐閣2420円978-4-641-13749-3出版年:2016年
2.『お気の毒な弁護士 最高裁判所でも貫いたマチ弁のスキルとマインド』 山浦善樹(著)/山田隆司・嘉多山宗(聞き手・編)弘文堂3,850円978-4-335-35846-3出版年:2020年
参考URL
質疑応答
演習や課題に関する質問・コメント・相談は大いに歓迎します。演習の前後やオフィスアワーを利用してください。
オフィスアワーは、火曜3限、71006研究室です。
備考
※この演習では、原則として、6人単位のグループで課題に取り組んでもらいます。課題によっては、演習時間外に、グループ単位で、学生のみによる「サブゼミ」を開くことも必要になります。グループでの協力を惜しまず、積極的に課題に取り組む意欲のある学生の受講を強く希望します。
※弁護士事務所訪問や検察庁訪問を企画する予定ですので、こうした課外での見学活動にも積極的に参加する意欲のある学生の受講を希望します。
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更新日付2023/02/16 17:48:14