開講年度2023
開講学科法律学科 2013年度以降入学
2020年度法学部法律学科
科目名特殊講義ⅩⅠドイツ法B/特殊講義Ⅳドイツ法B
担当教員本 秀紀
学期曜日時限秋学期 木曜日 3時限
チームコード41so04z
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーJ331-211-10
J331-211-11
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
J-DP1-1 社会に関する知識 ◎ J-DP1-2 多様な文化に関する知識 ◎ J-DP5-2 社会的責任の自覚 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
ドイツと日本──比較のなかの社会と法
授業の概要
 ドイツと日本は、後発資本主義国、第二次世界大戦の侵略・敗戦国、戦後の奇跡的経済成長といった共通点をもちながら、同時に数多くの相違点をも有しており、比較検討の対象とされることが少なくない。本講義では、日本の社会と法がかかえる問題点を考えるための〈鏡〉として、ドイツにおける社会および法の歴史と現状を平易に解説する。
授業の到達
目標
 「ドイツ法」とはいっても、ドイツという国自体になじみが薄いことが予想されるので、個別法の解釈や法理論というよりは、法をめぐる社会の問題に注目しつつ、日本との比較に力点を置くことにしたい。このことを通じて、受講生は、日本と世界の今とこれからを考える視座を得ることができる。
 また、適宜DVD教材等を利用することにより、受講生は、講義を聞くだけでは理解しにくい具体的な問題状況を感得することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業時に課したDVD等の感想について、その後の授業で紹介・コメントする。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
特になし
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1序.ドイツ法を学ぶ意味:日本の法と社会を考えるために予習:テキストの第1章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
21.ドイツの司法制度:「市民のための司法」をめざして(1)
・司法制度の枠組みと連邦憲法裁判所
予習:テキストの第4章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
31.ドイツの司法制度:「市民のための司法」をめざして(2)
・法曹養成制度と国民の司法参加
予習:テキストの第13~14章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
42.ドイツの教育制度:就職までの道のりから社会を見る(1)
・学校制度の全体像と職業教育
予習:授業で配布した資料を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
52.ドイツの教育制度:就職までの道のりから社会を見る(2)
・大学教育の伝統と変容
予習:授業で配布した資料を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
63.企業・労働者と法:本当の豊かさとは何か(1)
・社会国家原理と労働者の権利保障
予習:テキストの第8章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
73.企業・労働者と法:本当の豊かさとは何か(2)
・「休暇大国ドイツ」の伝統と変容
予習:テキストの第9章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
84.社会保障と法:人間らしい暮らしと「構造改革」のゆくえ(1)
・ドイツ型社会保険制度の生成と展開
予習:授業で配布した資料を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
94.社会保障と法:人間らしい暮らしと「構造改革」のゆくえ(2)
・「社会保障改革」の現状とゆくえ
予習:授業で配布した資料を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
105.家族と法:「家族」の多様化と法制度の変容(1)
・家族制度と法のドイツ的特徴
予習:テキストの第6章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
115.家族と法:「家族」の多様化と法制度の変容(2)
・家族の多様化と伝統の変容
予習:テキストの第7章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
126.外国人と法:グローバル化の中の移民と国籍(1)
・「移民国家ドイツ」の理念と現実
予習:テキストの第10章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
136.外国人と法:グローバル化の中の移民と国籍(2)
・難民の受け入れと制限
予習:テキストの第11章を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
147.環境政策と法:「環境先進国ドイツ」の挑戦(1)
・ゴミ処理から循環型社会へ
予習:授業で配布した資料を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
157.環境政策と法:「環境先進国ドイツ」の挑戦(2)
・「脱原発」政策の歴史と現状
予習:授業で配布した資料を読む(30)
復習:授業で配布した資料を読む(30)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
期末試験80%論述式の問題により、授業内容が理解できているかを確認する。
中間課題(DVDの感想等)20%課題の提出および内容について評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『比較法社会論─日本とドイツを中心に』廣渡清吾放送大学教育振興会2,420円9784595135095
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に指示する。』
参考URL
1.ドイツ・ニュースダイジェスト在独邦人のための日本語新聞
2.熊谷徹のTwitterドイツ在住のジャーナリストによる最新情報(日本語)
3.JETRO日本貿易振興機構の海外ビジネス情報(日本語)
質疑応答
 疑問をもつことは大切です。授業内容に関する質問を歓迎します。
 質問のある場合は、授業中に挙手をするか、授業後に個別に質問しに来て下さい(遠隔受講の場合はTeamsで)。また、DVDの感想用紙でも、質問を受け付けます。
 授業内容のみならず、授業方法など授業全般に関わる質問・問い合わせも、e-mailで受け付けます。agu.motobuch*gmail.com(*は@)まで連絡して下さい。
備考
 講義の便宜上、ドイツ法AおよびBの通年受講を想定していますが、A・Bのいずれかのみを受講することを妨げるものではありません。
 お互いが受講しやすい環境づくりを心がけるのは最低限のルールです。他人に迷惑をかける私語は、厳重に注意します。
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更新日付2023/02/02 11:58:07