開講年度2023
開講学科商学科 2013年度以降入学
2020年度商学部商学科
科目名データ分析Ⅱ
担当教員水野 隆文
学期曜日時限秋学期 火曜日 2時限
チームコードcmk53zv
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーC231-603-32
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
C-DP2-6 情報通信技術に関する深い知識や優れた技能を身につけている。 ◎ C-DP2-7 ビジネスと情報との関わりに関する深い知識や優れた技能を身につけている。 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
Excel VBA プログラミングを通じてデータ分析を行う。
授業の概要
世の中にはさまざまなデータ分析ソフトウェアやソルバが存在する。
本講義の内容を通じて、それらで用いられる基本的な機能について、コンピュータ内部でどのようにデータが処理されているのか、理解を深めることができる。
具体的には、本講義では、プログラミング環境としては Excel の VBA を利用し、基本統計量を計算するプログラムを実際に作成する。
本講義の終了時には、実際のビジネスの業務にも利用できる、データ処理のための簡単なマクロを作成できるようになる。
授業の到達
目標
Excel のワークシートからデータを取得し、それらの平均や分散、標準偏差等を計算し、結果をワークシートに表示するプログラムを作成できる。
簡単なデータ処理を行う、他人が書いた 50 行程度のExcel の VBA のプログラムを読むことができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
毎回の課題については講義内で解答例を提示する。
確認テストについては、採点結果を Teams にて返却し、特に重要だった点を講義内で解説する。
成績評価の詳細の説明は、第15回目の講義で指定する日時に、希望者に Teams にて個別に対応する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1Excel の関数を用いた基本統計量の計算

- Excel の基本関数の利用を通じて、Excel の使い方を復習する。
【予習】ExcelのSUM関数、AVERAGE関数、IF関数の使い方と、相対参照と絶対参照を復習すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
2Excel を用いた数値シミュレーション

- 数値シミュレーションを題材に、Excel の数式入力の復習、グラフ作成の復習を行う。
- Excel で疑似乱数を利用する方法を紹介する。
【予習】「乱数」と「疑似乱数」の相違をまとめること。疑似乱数が用いられる場面を4つ整理すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
3マクロ (1): 簡単なVBAプログラム

- VBAプログラムの開発環境と、VBAのプログラミングの流れを学ぶ。
【予習】代表的なプログラミング言語を5つ調べ、それぞれの違いに注目し特徴を整理すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
4マクロ (2): セルの値の取得、セルへの値の表示

- Worksheets()、cells() を用いて Excel のワークシートの値を取得する方法とワークシートに値を表示する方法を学ぶ。
【予習】2進数と10進数と16進数の対応表を作ること。メールやWebで文字化けが起こる理由を調べること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
5マクロ (3): 変数と代入、四則演算、その他算術演算子

- 変数とは何かと、その VBA における宣言の方法を学ぶ。
- VBA の算術演算子を紹介し、算術演算を行う方法を学ぶ。
- 代入の概念と VBA の代入演算子を紹介する。
【予習】「補数を用いた整数の表現」「固定小数点表示」「浮動小数点表示」について調べまとめること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
6マクロ (4): 繰り返し処理

- VBA でループ処理を記述する For-Next文を学ぶ。
【予習】奇数と偶数の定義と、階乗と累乗の計算方法を復習すること。組合せの数と順列の計算方法を復習すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
7マクロ (5): 配列

- 配列変数とその VBA における宣言の方法を学ぶ。
- For-Next文を利用してセルから取得した値を配列に格納する方法を学ぶ。
【予習】算術平均と幾何平均の計算方法を復習すること。「リスト」「スタック」「キュー」について調べること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
8マクロ (6): 選択処理と論理演算子

- VBA のIf-Then文を学ぶ。
- For-Next文の中にIf-Then文をネストする方法
【予習】ある年が閏年かどうかを判定する方法を調べること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
9確認テスト (1)、まとめ

- これまでの内容の習得度を確認することを目的としたテストを実施する。
- テスト終了後、解答例を提示するとともに、特に重要な点に絞り解説を行う。
【予習】これまでの内容を復習すること。タッチタイピングの練習をすること。(120分)
【復習】テストの問題を2回解くこと。(120分)
10マクロ (7): 関数

- プログラミングにおける関数について紹介する。
- VBA のユーザー定義関数を作成する方法を学ぶ。
【予習】数学における関数の定義を復習すること。三角関数、指数関数、対数関数の定義を復習すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
11マクロの応用 (1): 基本統計量を計算してみよう

- 平均、分散、標準偏差を計算し表示するプログラムを作成する。
【予習】平均、分散、標準偏差の定義とそれらを手計算する方法と Excel で計算する方法を復習すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
12マクロの応用 (2): z値を求めてみよう

- データを標準化するプログラムを作成する。
【予習】標準化の方法を復習しておくこと。入学試験等で使われる「偏差値」の計算方法を復習すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
13マクロの応用 (3): 相関係数を求めてみよう

- 相関係数の計算し表示するプログラムを作成する。
【予習】相関係数の定義とその計算方法を復習すること。適当な数値例を用意し Excel で計算すること。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
14補足: 基本情報技術者試験で出題される仮想表計算ソフトのマクロとの違いについて

- 基本情報技術者試験について紹介する。
- 基本情報技術者試験で出題される仮想表計算ソフトのマクロについての設問について、Excel VBA との違いを解説し、過去問をいくつか解く。
- 次回の確認テストについてその実施方法等を説明する。
【予習】IPAのホームページにアクセスし、基本情報技術者試験の過去問を検索し、いくつか解くこと。(120分)
【復習】講義中に提示する課題を次回の講義開始時までに消化すること。(120分)
15確認テスト (2)、まとめ

- これまでの内容の習得度を確認することを目的としたテストを実施する。
- テスト終了後、解答例を提示するとともに、特に重要な点に絞り解説を行う。
【予習】これまでの内容を復習すること。タッチタイピングの練習をすること。(120分)
【復習】テストの問題を2回解くこと。(120分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
毎回の講義で提示する課題30%ファイル提出については、提示された問題を、指示した手順やアルゴリズムで解答できるかを確認する。
(指示した機能やアルゴリズムを無視して解いた場合は評価しないことがある。)
確認テスト (1)30%実際に VBA でプログラミングできるかを確認する。
VBA の基本文法を使いこなせるかを確認する。
確認テスト (2)40%平均や分散などの基本的な統計量を計算し表示するプログラムを作成できるか確認する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない。』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
講義時間以外の質疑については Teams にて対応する。
備考
本講義は、データ分析Ⅰの内容を理解している学生を対象としている。
画像
ファイル
更新日付2023/02/02 08:22:59