開講年度2023
開講学科商学科 2013年度以降入学
経営学科 2013年度以降入学
経済学科 2013年度以降入学
法律学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
2020年度法学部現代社会法学科
2020年度法学部法律学科
2020年度経済学部経済学科
2020年度商学部商学科
科目名人間の尊厳と平等Ⅱ
担当教員菅原 研州
学期曜日時限秋学期 月曜日 3時限
チームコードd9qcgwv
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーB231-261-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
B-DP2-1 多様性の理解 ◎ B-DP2-2 協調性 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
宗教・仏教の社会福祉
授業の概要
現代日本では自明とされる「福祉」だが、社会の制度として確立されるには、先人達の大変な努力があった。本講義では、近代国家による社会福祉確立前の諸状況を確認する中で、宗教や仏教が果たした役割を考察する。
その上で、近現代の日本における宗教・仏教による社会福祉がどのように行われ、また、今後の展望についても採り上げたい。
授業の到達
目標
社会福祉についての歴史的意義と、各宗教・仏教による思想的基盤を見ながら、各受講者には、福祉を行ってきた人々の心底にある思いを知ってもらいたい。その上で、その思いへの共感を通して、福祉活動への理解と実践を促したい。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
レポート試験について、成績発表時にWebcampusやTeamsを通して講評を発表する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
仏教僧侶としての実務経験を活かして、現代的な宗教の問題を現場の立場で扱い、多角的な視点から講義を行う。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1はじめに 宗教と社会福祉
・現在の日本における社会福祉の現状、法的根拠などを理解する。
【予習】シラバスをよく読んでおくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
2キリスト教と社会福祉
・キリスト教における福祉活動の源泉となる教義を学ぶ。
【予習】厚生労働省のサイトから、福祉について確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
3イスラームと社会福祉
・イスラームにおける福祉活動の源泉となる教義を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
4原始仏教における慈悲
・原始仏教における福祉活動の源泉となる教義を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
5大乗仏教と社会福祉について
・大乗仏教の龍樹『宝行王正論』から、福祉活動につながる教義を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
6中国仏教の社会福祉事業
・中国仏教で組織化された「福田」思想と三階教を踏まえて、福祉活動の実態を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
7日本仏教の社会福祉事業(1・古代)
・聖徳太子の伝説を踏まえ、日本仏教と福祉活動について学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
8日本仏教の社会福祉事業(2・中世)
・平安時代の空海、鎌倉時代の叡尊・忍性などの活動を踏まえて、福祉活動の実態を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
9日本仏教の社会福祉事業(3・近世)
・黄檗宗・了翁道覚の活動を踏まえて、福田僧の実態を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
10日本仏教の社会事業(4・近代Ⅰ)
・明治時代の仏教結社である救世教を組織した大道長安の伝記を通して、社会事業を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
11日本仏教の社会事業(5・近代Ⅱ)
・明治時代の仏教界の様子を通して、社会事業に取り組んだ事例を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
12現代日本の社会問題(1)
・戦後日本における宗教界の問題を掘り下げつつ、社会活動を行った事例を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
13現代日本の社会問題(2)
・90年代後半以降の宗教界とボランティア、臨床宗教師に関する問題を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
14日本仏教は現代社会の問題に応えうるか
・日本における信教の自由や、人々の宗教観の学びを通して、現代社会における救いの在り処を学ぶ。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】配付資料を読み直し、ノートをまとめておくこと。(120)
15まとめ 宗教・仏教と現代日本の社会問題
・日本宗教の現代的位置づけへの学びを通して、社会問題への対応方法などを考察する。
【予習】前回の講義内容を確認しておくこと。(120)
【復習】レポート提出に備えて、配付資料やノートをまとめておくこと。(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
2
評価方法
評価方法割合評価基準
レポート試験70講義内容をまとめるか、受講者自身が行うフィールドワークを通して作成したレポートの内容を判断基準とする。
ミニレポート30ミニレポートは、その回の講義の理解度を測りつつ、出欠席を確認するものである(評価は理解度を用いる)。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『講義時に資料を配付する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『日本仏教福祉思想史』吉田久一等編法藏館3132円+税978-4831824042
2.『イスラームと慈善活動―イランにおける入浴介助ボランティアの語りから』細谷幸子ナカニシヤ出版5724円978-4-7795-0537-9
3.『日本キリスト教社会福祉の歴史』日本キリスト教社会福祉学会編ミネルヴァ書房5500円+税978-4623059553
参考URL
1.厚生労働省:福祉・介護
質疑応答
質問等については、各講義時間終了時にまとめて聞く。あるいは授業時間外であれば、教室・控室(ALICEタワー9階宗教学控室)等で聞き、メール等も受け付ける。
備考
授業中の私語・食事、携帯電話・スマホ等の講義に関係のない操作は厳禁。
講義時は、各種配布物と板書を併用する。
画像
ファイル
更新日付2023/02/07 17:41:57