開講年度2023
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
科目名博物館経営論
担当教員荒井 信貴
学期曜日時限秋学期 水曜日 5時限
チームコードe6z07fi
科目区分その他
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーL211-168-03
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
博物館における経営管理
授業の概要
社会教育から生涯学習へ、さらに情報化の時代へと突入、博物館の置かれた環境は近年大きく変化しています。その運営にも社会全体と共通した運営感覚が求められ、経済的効果の視点が強く意識されるようになってきています。そのような中で苦悩する博物館の現況を講義するとともに、博物館の本来あるべき姿を意識しつつ、社会の価値観の多様化に対応し、来館者に親しまれる博物館を目指す方策を検討していきます。また本講義では、従来の運営を経営管理の視点で見直し講義します。
授業の到達
目標
博物館学芸員資格取得にあたって、博物館運営に必要な基礎的知識を身に着けます。さらに経営管理の視点を活用、現在博物館が抱える諸問題を検討する中で現実的な理解を深め、単なる資格取得ではなく、実践的な思考力・行動力に結びつけていきます。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
 講義中、質疑応答の機会を多くして受講生の疑問等に答える中、レポート課題の出題意図を事前に説明する。レポート講評については、メールにて行い、同時に今後の学修についてのアドバイスを行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
博物館建設から学芸活動、運営管理に関わった実務経験を踏まえた講義
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1博物館とは
○博物館経営の基本である社会的使命の確認し、運営の方向性を検討します
【予習】「博物館概論」で学んだ基本項目について見直しておく(120)
【復習】授業で学んだ博物館の社会的使命と運営方針について見直す(120) 
2博物館における経営とは
○博物館の多様な運営形態とその行動規範について学びます
【予習】「博物館概論」で学んだ博物館の運営についての項目を見直しておく(120)
【復習】授業で学んだ博物館運営とその倫理について見直す(120) 
3博物館展示の種類(常設・企画・屋外展示)
○観運営と展示種類の関係について学びます
【予習】「博物館概論」で学んだ活動の諸形態について見直しておく(120)
【復習】授業で学んだ運営形態の問題点について整理しておく(120) 
4博物館の諸事業 事業運営の諸形態
○展覧会開催の様々な手法について学びます
【予習】新聞等を比較し展覧会開催の運営情報を収集・確認しておく(120)
【復習】授業で学んだ多様な展覧会開催形態について見直すこと(120) 
5博物館の経営資源(1)学芸員
○学芸員の専門性と館運営の関わりについて学びます
【予習】「博物館概論」で学んだ学芸員について見直すとともに自己の学芸員像を考えておく(120)
【復習】授業で学んだ学芸員の役割と必要とされる能力について見直すこと(60) 
6博物館の経営資源(2)収蔵品
○収蔵品の収集・保存の重要性と活用の多様性について学びます
【予習】「博物館概論」の収蔵品項目についての見直しと、活用についての自己の考えをまとめておく(120)
【復習】授業で学んだ収蔵品の保存・活用について見直すこと(120) 
7博物館の経営資源(3)財政
○運営予算の獲得とそれを補助する様々な支援制度について学びます
【予習】博物館活動についての財政課題についてこれまでの自分の知見から考えておくこと(120)
【復習】授業で学んだ博物館の財政課題と支援策について見直すこと(120) 
8博物館の経営資源(4)施設
○施設の様々な利用形態と周辺環境の活用について学びます
【予習】自身の博物館来館経験から館施設についての課題を考えておくこと(120)
【復習】授業で学んだ博物館の問題について見直すこと(120) 
9博物館の経営資源(5)付帯施設と支援団体
○ショップ、レストラン等の活用と友の会等の支援団体の役割について学びます
【予習】自身の博物館来館経験から望む付帯施設や参加したい活動について考えておく(120)
【復習】授業で学んだ博物館付帯施設と支援団体について見直す(120) 
10博物館と社会連携
○博物館の政治性・社会性をめぐる諸問題と地域社会との連携について学びます
【予習】自身の博物館来館経験から望む付帯施設や参加したい活動について考えておく(120)
【復習】授業で学んだ博物館付帯施設と支援団体について見直す(120) 
11博物館運営とネットワーク
○博物館相互のネットワークと他施設との連携について学びます 
【予習】博物館相互の連携について、これまでの自分の知見から考えておくこと(120)
【復習】授業で学んだ博物館ネットワークについて見直す(120) 
12博物館運営の実際(1)
○博物館・美術館経営の具体例を提示し、その特性を学びます
【予習】博物館の多様なあり方を情報収集しておく(120)
【復習】授業で学んだ多様な博物館の経営について見直すこと(120) 
13博物館運営の実際(2)
○博物館・美術館展示の具体例を提示し、その特性を学びます
【予習】博物館展示の多様なあり方を情報収集しておく(120)
【復習】授業で学んだ多様な展示運営について見直すこと(120) 
14博物館経営の課題
○博物館の二面性と現代社会対応への課題を学びます
【予習】これまでの経営論授業にて提示された諸課題を整理し、自身の見解をまとめておく(120)
【復習】授業で学んだ博物館の諸問題について見直す(120) 
15博物館にける経営(総括)
○博物館経営についての様々な課題を学び総括します
【予習】博物館の今後について自身の展望について考えておく(120)
【復習】授業で学んだ博物館経営のこれからについて見直す(120) 
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
2
評価方法
評価方法割合評価基準
レポート試験70%十分な知識を有するとともに、理念に基づき自己の見解が指向されている。
授業内意見発表20%諸問題に対して積極的かつ適切な意見表明ができるか
授業態度 10%私語、携帯電話の使用等 
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『適宜資料を配布』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『『新時代の博物館学』』全国大学博物館学講座協議会西日本部会編芙蓉書房出版2090978-4829505519
2.『『博物館学III― 博物館情報・メディア論*博物館経営論』 』大堀 哲、 水島 英治 学文社2530978-4762022869
参考URL
質疑応答
授業後に直接対応します。
備考
博物館は何か見よう、何か知ろうとする主体性に支えられた施設です。学芸員を志す方々は好奇心を喚起し、多くの博物館に接して、自己研さんに努めるよう希望します。
画像
ファイル
更新日付2023/01/29 20:45:51