開講年度2023
開講学科総合政策学科 2013年度以降入学
2022年度総合政策学部総合政策学科
科目名社会調査論Ⅱ
担当教員松井 真一
学期曜日時限秋学期 木曜日 3時限
チームコードarqtoep
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーG231-261-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
G-DP4 課題発見力 ○
G-DP5 課題解決力 ○
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
アンケート調査の計画・実施から分析・報告まで
授業の概要
この授業では、アンケートによる社会調査の方法と分析の基礎を学びます。4~6名のグループ単位でアンケートの設計と実査を行い、単純集計とクロス集計による基礎的分析を行って結果を報告します。また、受講生どうしがアンケートや報告に対して評価・コメントしあうことで、アンケート用紙づくりや分析・結果報告の技術を向上させます。
授業の到達
目標
・社会調査の基礎知識を適切に応用できる。
・適切な方法を用いてアンケート調査を実施できる。
・アンケートデータの基礎的な分析を実施できる。
・アンケート調査の結果を明晰に報告できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
プリテスト調査票に対するコメントを授業内で各グループに返却します。
第14・15回講義内で、各グループの調査と報告について講評します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション: アンケート調査とは何か
社会調査論Ⅰで学んだ社会調査の基礎知識を振り返り、アンケート調査の特性について、具体的な例を用いて考えます。
【課題】テキストpp.98-101を読み、社会調査論Ⅰの資料やノートを復習する。(240)
2アンケート実施の計画を立てる(1)
各グループで、アンケートの調査テーマと検証仮説を決定します。
【予習】テキストpp.93-97を読み、社会調査論Ⅰの資料やノートを振り返る。(60)
【課題】関心ある調査テーマの先行研究を調べ、URLまたは文献リスト付きでA4一枚程度にまとめる。(180)
3アンケート実施の計画を立てる(2)
各グループで、決定したテーマと検証仮説に関連する先行研究を持ち寄り、具体的なアンケート内容を絞り込みます。
【課題】決定した調査テーマに関して調べ、URLまたは文献リスト付きでA4一枚程度にまとめる。(240)
4アンケート用紙を作る(1)
実際に使用するアンケートの項目を選定し、ワーディングや選択肢について最適なものを選んでいきます。
【予習】テキストpp.113-121を読み、演習問題に回答する。(60)
【課題】アンケートで用いる質問を作成し、回答方式や選択肢まで含めてA4二枚程度にまとめる。(180)
5アンケート用紙を作る(2)
ひきつづきアンケート項目について精査するとともに、あいさつ文を加えたり全体のレイアウトを調整したりして、アンケート調査票を完成させます。
【予習】テキストpp.113-121に再度照らし合わせながら、アンケート項目・質問方法・回答方式・選択肢を精査し、修正提案を作成する。(240)
6プリテストと調査票の改善
クラスの受講生の協力のもと、プリテストを実施し、他のグループが作成した調査票に対して評価・コメントをします(ピアレビュー)[評価物1]。それをもとに調査票を改善していきます。
【予習】テキストpp.113-121を精読し、社会調査論Ⅰの資料やノートを復習して、他グループが作成した調査票の問題点を指摘できるようになっておく。(240)
7調査票の改善とデータ入力フォーマットの作成
ひきつづき調査票を改善し、実査で用いる調査票を完成させます。また、データ入力用のExcelフォーマットとコーディングルールを作成します。
【課題】調査票と調査票作成レポートをグループで完成させる。(240)
8アンケート調査の実施とデータ解析の準備(1)
グループの調査票作成レポートを提出します[評価物2]。クラス内の全員を対象に、実査を行います。実査終了後、調査票を整理し、データ入力を行います。
【予習】テキストpp.142-144を読み、内容を理解しておく。(60)
【課題】自分が分担した調査票分のデータ入力を完了させる。(180)
9データ解析の準備(2)
コーディングルールの再確認を行い、必要に応じて再入力します。また、データ入力エラーのダブルチェックを実施します。
【予習】テキストpp.144-148を読み、内容を理解しておく。(60)
【課題】データセットを完成させる。(180)
10結果分析: 単純集計
各調査項目について度数分布とパーセンテージを算出し、グラフ表示します。
【予習】テキストpp.152-160を読み、単純集計(度数分布)について理解しておく。(60)
【課題】各項目の単純集計を実施し、パーセント付き度数分布とグラフを作成する。(180)
11結果分析: クロス集計
検証仮説を中心に、関心のある2項目間のクロス集計を行い、グラフ表示します。
【予習】テキストpp.170-174を読み、クロス集計について理解しておく。(60)
【課題】各項目のクロス集計を実施し、パーセント付き表とグラフを作成する。(180)
12分析報告の作成(1)
グループ発表用スライドおよび調査報告書を作成します。
【予習】テキストpp.148-151を読み、分析報告書の目的や書き方について理解しておく。(60)
【課題】グループ発表スライドおよび調査報告書を作成する。(180)
13分析報告の作成(2)
グループ発表用スライドおよび調査報告書を作成します。
【課題】グループ発表スライドを完成させる。(300)
14分析報告会(1) 
各グループが発表を行います[評価物3]。
他グループのメンバーは各報告に対し、ピアレビューを行います[評価物4]。
【予習】テキストpp148-151およびリサーチ・プロジェクトⅠテキストを読み、他グループの発表の評価に備える。(60)
【課題】調査報告書を完成させる。(240)
15分析報告会(2) 
各グループが発表を行います[評価物3]。
他グループのメンバーは各報告に対し、ピアレビューを行います[評価物4]。
グループで1部、調査報告書を提出します[評価物5]。
【復習】グループ発表をふまえ、今回の分析・報告の到達点と課題について整理するとともに、誤っていた知識・理解を修正して整理する。(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
グループの調査設計と調査票案20グループで協同し、適切に調査設計と調査票作成を行える。
グループのプレゼンテーション30グループで協同し、適切な方法で調査の概要と結果を報告できる。
他グループのプレゼンテーションに対するピアレビュー20他グループの結果報告に対し、社会調査の知識を適切に応用して評価できる。
調査報告書30調査の背景、仮説、結果、考察のそれぞれを適切に記述できる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『初めてでもできる社会調査・アンケート調査とデータ解析』安藤明之日本評論社2600+税978-4535-58760-1
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
疑問点は授業中に質問し解決してください。また、Teamsチャットでも質問を受け付けます。
備考
グループメンバー全員の協力的で熱意ある取り組みが求められます。
各種のグループ作業が授業内で終わらなかった場合は、次回授業時までにグループで終わらせておくこと。
予習・復習には、社会統計学Ⅰ、データ分析Ⅰ、社会調査論Ⅰの資料やテキストも活用してください。
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更新日付2023/02/06 12:41:31