開講年度2023
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
科目名食事調査演習A
担当教員森 圭子
学期曜日時限秋学期 火曜日 4時限
チームコード27jyx6i
科目区分選択
授業形態演習
対象学年2年
単位数1
科目ナンバーX232-594-61
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP1 栄養・食習慣と健康との相互関係に関する知識の修得 ○
X-DP2 栄養・食品等の知識・技術の修得、健康維持増進・予防の実践 ○
X-DP4 食事栄養療法に関する科学的根拠に基づく説明 ○
X-DP5 栄養ケアマネジメントの実践 ○
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
食事調査法の理解および食事記録法による面接聞き取りスキルの涵養(適切な方法で精度高く食事調査ができる)
授業の概要
食事内容の聞き取りはロールプレイングにて行い、管理栄養士、観察者、さらに食事調査の依頼を受ける対象者の3役をいずれも体験することで、食事調査のもつ困難さ、バイアス(偏り)、特徴を十分に理解し、食事調査において管理栄養士が求められるスキルを身につける。特に、食事調査の聞き取り後に行う栄養計算のための標準的なグラム換算スキル、食事摂取基準2020年版を用いての評価スキル、聞き取りと評価の後に加えている総括としての栄養指導ではコミュニケーション能力を高めることをとおして、管理栄養士としての誇りや使命の涵養も目標とする。
授業の到達
目標
すべての回が、自ら積極的に学びスキルをつける能動的学習(アクティブラーニング)である。専門職としての自覚を持ち、他者とのコミュニケーション能力を高めることも目指す。
各種食事調査法の特徴を説明できる。現在ゴールドスタンダードとされる秤量食事記録法にて非連続3日間の食事調査ができる。食事調査内容から正しく栄養計算ができる。その上で、食事摂取基準2020年版を活用して、日常的な食事の評価ができる。評価結果をもとに、総括としての対象者の日常を考慮した上での栄養指導もできる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampus より「講義連絡」機能を使用し、成績評価基準に関するコメントを送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
これまでに、長期縦断疫学研究(国立長寿医療センター疫学研究部)の栄養調査の立ち上げに関わり、自ら半定量食物摂取頻度調査法の開発・妥当性研究にも関わってきたことや、高山コホート(岐阜大学公衆衛生学教室)の食事調査にも従事した経験があるため、管理栄養士としての本演習の重要性とスキルを伝える
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション、栄養計算ソフト(栄養プラス)を使う、エクセル、ワードの活用授業時間90分
【予習】シラバスの熟読(30分)
【復習】課題を通してエクセル栄養プラスの操作に慣れる(30 分)
2栄養プラスを用いて、自分の2日間平均の食事内容を計算する
食品重量小テスト1回目
【予習】小テスト①の食品重量を覚える(30分)
【復習】課題を通してエクセル栄養プラスの操作に慣れる(30分)
3食事摂取基準2020年版を用いて、自分の2日間平均の食事内容を評価する(操作法の学習)
食品重量小テスト2回目
【予習】小テスト②食品重量を覚える(30分)
【復習】食事摂取基準2020年版の活用(個人の栄養改善)の確認(30分)
4食事摂取基準2020年版を用いて、自分の2日間平均の食事内容を評価する(評価結果をワードに仕上げる)
食品重量小テスト3回目
【予習】小テスト➂の食品重量を覚える(30分)
【復習】自身の2日間の食事調査結果が食事摂取基準2020年版を活用して評価を完成し、次週提出のための用意(30分)
5各種食事調査法の概要(陰膳法、生体指標、食事記録法、食物摂取頻度法)
食品重量小テスト4回目
【予習】小テスト④食品重量を覚える(30分)
【復習】各種食事調査法の特徴整理(20分)
63日鹿の食事調査(秤量法)実施とロールプレイニングによる面接聞き取り方法、食事の評価について説明
食品重量小テスト5回目
【予習】小テスト⑤の食品重量を覚える(30分)
【復習】1日目の食事記録を秤量で記録する(30分)
7食事記録法による3日間調査その1 面接聞き取り開始(1日目)
食品重量小テスト6回目
【予習】小テスト⑥の食品重量を覚える(30分)
【復習】2・3日目の食事記録を秤量で記録する)面接聞き取り方法の確認(60分)
8食事記録法による3日間調査その2 面接聞き取り終了(2・3日目)
食品重量小テスト7回目
【予習】小テスト⑦の食品重量を覚える(30分)
【復習】面接聞き取り方法の確認(30分)
9摂取食品のグラム換算1日目、調理後の変化量やグラム換算の方法 
食品重量小テスト8回目
【予習】小テスト⑧の食品重量を覚える(30分)
【復習】グラム換算方法の確認(30分)
10摂取食品のグラム換算2日目
食品重量小テスト9回目
【予習】小テスト⑨の食品重量を覚える(30分)
【復習】グラム換算方法の確認(30分)
11栄養計算と3日間平均栄養素等摂取量の算出 
食品重量小テスト10回目
【予習】小テスト⑩の食品重量を覚える(30分)
【復習】再度、食事摂取基準2020年版を個人の食事改善に活用する方法(評価)の確認(30分)
12栄養相談室にて、グループ別食事調査面接聞き取り試験(2グループ)とスキル評価にて振り替える
他の2グループは個人の結果表作成と評価完成
【予習】オスキーシート内容の確認(30分)
【復習】提出物完成のための作業(30分)
13栄養相談室にて、グループ別食事調査面接聞き取り試験(2グループ)とスキル評価にて振り替える,
他の2グループは個人の結果表作成と評価完成
【予習】オスキーシート内容の確認(30分)
【復習】提出物完成のための作業(30分)
14糖尿病交換表の使い方(事例を通して糖尿病患者のエネルギー量決定の方法、総単位数、バランスを考えたPFCの決定方法、各表単位数の振り方等)を学ぶ【予習】糖尿病交換表P2~P15を読んでおく(30分)
【復習】課題を通して通常の食費重量と糖尿病単位計算の関係をマスターする(60分)
15糖尿病交換表の使い方(外食や調理済み食品の単位計算の仕方、食事例から総単位数からPFCの推定量の確認と指導のポイントを学ぶ【予習】提出物完成に向けて作業(60分)
【復習】最終提出に向けてチェックを行う(30分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
提出物50%食事摂取基準を用いて、食事調査における適切な食事評価ができる。
受講態度、ロールプレイング10%授業中の積極的な発言(食事調査や個別評価における発言)、課題に対する研究的な取り組みを評価する。
小テスト10回分、食事調査票40%標準化された食品重量を十分に理解し活用できる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『改訂3版食事調査マニュアル』日本栄養改善学会監修南山堂2800円+税978-4-525-63333-2
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『日本食品成分表2022八訂 栄養計算ソフト・電子版付 』医歯薬出版1650(税込み)978-4-263-70808-82022年春学期に購入済み。自宅での栄養計算にインストール済み
2.『「24時間食事思い出し法」マニュアル』田中平三編同文書院3200+税978-4-8103-1491-5量の推定に実物大料理写真集を活用
3.『糖尿病食事療法のための食品交換表第7版』日本糖尿病学会編文光堂990+税他の授業で教科書指定
4.『食物摂取頻度調査票FFQNEXT』国立がん研究センター建帛社6600+税栄養プラスのアドインソフト
参考URL
1.日本食品標準成分表 2020年版(八訂)新しい食品成分表(2021より使用)
2.地域における健康栄養調査に関する情報のページ国立健康栄養研究所による国民健康・栄養調査に有用なツール
3.簡単!栄養andカロリー計算グラム換算ツール
質疑応答
演習の時間内を大いに活用し、さらに不明な点はオフィスアワーを活用してください(秋学期月曜・火曜昼休み。木曜2限)。また、Teamsのチャット機能を活用して質問をしてください。
備考
食事調査としての「食事バランスガイド」については必要に応じて説明を行う。
食品重量の知識は、食事調査を行う際に必須のものであるため、食品重量の小テストを合計10回実施する。
10回の総合の得点率が60%を下回った場合には早めに再試を受け、最終の提出期限までに60点未満である場合には再履修とする。
画像
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更新日付2023/02/23 12:23:03