開講年度2023
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
2023年度健康科学部健康栄養学科
科目名調理科学実験A
担当教員望月 美佳
学期曜日時限秋学期 火曜日 1時限
秋学期 火曜日 2時限
チームコードdkj1xgw
科目区分必修
授業形態実験・実習
対象学年1年
単位数1
科目ナンバーX113-594-28
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP2 栄養・食品等の知識・技術の修得、健康維持増進・予防の実践 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
身近な食べ物を通じて、なぜその現象が起こるのかという発見やその理由を明らかにするための実験から、調理に関する科学的・分析的知識を身につける
授業の概要
現在、管理栄養士・栄養士など食の専門家は、さまざまな調理学的な専門知識や技術が求められている。本授業では、調理の過程で起こる現象を実験を通して、科学的・物理的・生物学的・数学的などさまざまな視点から観察し、科学的思考能力を養い、講義では理解しにくい調理学の理論をより深く理解する。授業時間は180分である。
授業の到達
目標
調理に関する実験を通じて、科学的・分析的素質を身につけることを目的とし、以下の点を目標とする。①調理を科学的に会得し、食品の扱い方と調理性を説明できる。②調理技術の要点を体得し、技術の向上をはかる。③調理の疑問を解明し、さらに高度の研究を展開する素質を身につけ、、論じることができる。内容は基礎実験、食品の組織、物性、調理性に関する実験からなる。本授業科目では実験を通して、調理過程における物質の変化を科学的に理解させ、学生の理解力、観察力および科学的思考を養うことを目標とする。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業内にて提出された課題は、AAからDまでの5段階評価を行い、一人一人良い点や欠けている点をコメントを入れ返却する。
全員へ返却後、評価に関わる重要ポイント(重要なキーワード)、レポート課題の正解などについて説明する。(Teamsの投稿から配信する)。
さらに、成績発表日のあたりで、定期試験の出題や全体の評価などについて説明する(Teamsの投稿から配信する)。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1第1回 実験を始めるにあたって:調理実験を始めるにあたっての心構えとレポートの書き方、ガラス器具の洗浄、災害と対処の仕方などを説明し、室内の器具の点検を行う。器具の取り扱い方を学ぶ。実験内容の復習(30分)
2第2回 基礎実験(食品のpH):pH試験紙、pHメーターの扱い方を習得し、食品のpHを測定し、食品成分の緩衝作用の比較をする。第2回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
3第3回 米の調理性に関する実験1(浸漬と吸水):炊飯の原理を理解し、炊飯方法を習熟する。第3回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
4第4回 米の調理性に関する実験2(調味料の影響):炊飯の原理を理解し、炊飯方法を習熟する。第4回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
5第5回 小麦粉の調理性に関する実験:小麦粉の種類による性状を調べ、グルテンを採取する第5回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
6第6回 いも類の調理性に関する実験:いも類の加熱調理特性について組織観察および調理品の品質評価をして、調理のコツを習得する。第6回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
7第7回 果物の調理性に関する実験:実験を通して果物の褐変防止のメカニズムを理解する。第7回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
8第8回 生・加熱野菜の調理性に関する実験:生野菜の調味料による変化や加熱調理過程の変化に関して、実験を通して理解を深める。第8回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
9第9回 卵の調理性1:卵の鮮度の鑑別実験および卵白の調理性について実験を通して理解を深める。第9回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
10第10回 卵の調理性2:鶏卵の加熱による変化を観察し、たんぱく質の熱変性機構を理解し、調理に応用する力をつける。第10回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
11第11回 寒天、ゼラチンの調理性(砂糖や果汁の影響):ゲル化素材の特性について実験を通して理解を深める。第11回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
12第12回  油脂の調理性に関する実験:油脂の特性が生かされた調理品のマヨネーズを調製し、エマルションの特性を理解する。第12回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
13第13回 砂糖の調理性に関する実験:砂糖の加熱温度による変化を観察し、その優れた調理性を理解する。第13回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
14第14回 官能評価:食べ物の品質特性や嗜好特性をヒトの感覚を用いて、数値で表現する。官能評価の意義を理解する。第14回実験操作を予習する。(目的、方法)(20分)
実験後、レポートを作成。(結果、考察)(60分)
15第15回 まとめ第15回実験内容の復習をする。(30分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
授業態度15%実験室でのルールを守り、実験へ積極的に参加する。
レポート45%実験結果に対する考察(データ解析)ができているかを評価する。
試験40%実験結果やレポートを通して、調理過程で起こる現象を科学的に説明できる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『調理科学実験』大羽和子・川端晶子学建書院 ¥2,700+税
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新版 調理と理論 学生版』山崎清子他同文書院¥2,730978-4-7624-0856-4
参考URL
質疑応答
授業時に、その都度対応する。
Teamsチャットでの質問も対応する。
備考
実験内容を前もって示し、予習してくるよう指示し、実験講義で質問を行い、内容を理解して実験を遂行するように留意する。毎回実験レポートを書かせ、不完全な場合は再提出させる。
画像
ファイル
更新日付2023/02/15 12:21:49