開講年度2023
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
2023年度健康科学部健康栄養学科
科目名生化学総論A
担当教員市原 啓子
学期曜日時限秋学期 木曜日 4時限
チームコードg7n3x9y
科目区分必修
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーX111-594-09
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP1 栄養・食習慣と健康との相互関係に関する知識の修得 ○
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
生体を構成する物質と機能、エネルギー産生の仕組みを理解する
授業の概要
栄養管理を実践する上での基本となる健康なヒトの体内環境について、細胞の機能および生体を構成する様々な物質の構造について学習しそれぞれの特徴を理解する。代謝反応として、糖代謝・脂質代謝・エネルギー産生経路について学び理解を深める。講義資料は事前にTeamsで配信する。授業ごとに復習のための小テストの課題を出し、解答をFormsで提出する。
授業の到達
目標
1. 糖質、脂質、タンパク質、核酸など生体成分の特徴について説明できる。
2. 糖質代謝として、解糖と酸素欠乏時の乳酸形成・クエン酸回路、・ペントースリン酸経路・糖新生・グリコーゲン代謝、脂質代謝としてのβ酸化について、反応経路の特徴および細胞内のどこで行われるかについて説明できる。
3. 酸化的リン酸化と基質レベルのリン酸化の違いが説明できる。
4. 代謝経路で使われる酵素の種類や役割、反応の調節機構について説明できる。
5. 遺伝情報からタンパク質が合成される経路が説明できる
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
小テストは、次の講義日に解答し解説を行う。
中間試験の答案を返却、解説を行う。
成績発表日から1週間以内にWebcampusから授業講評を送信する
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1細胞の構造と機能:細胞は、固有の機能をもった細胞小器官の集合体であること、細胞内外の物質の出入りが細胞膜によって調節されていることを理解する。
生化学教科書の第1章
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
2生体の成分:生体を構成する有機物は、タンパク質、脂質、炭水化物、核酸である。また主要な構成元素は、酸素・水素・炭素・窒素である。アミノ酸からタンパク質が生成する過程を理解する。
生化学教科書の第2章(1,4、5)、10章(1,2)
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
3たんぱく質の性質:構造や機能をもとにタンパク質を分類する。代表的なタンパク質について特徴や機能について説明できるようになる。また、酵素反応における基質と反応速度の関係、補助因子としてのビタミンの作用について理解する。
生化学教科書の第3章
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
4炭水化物の性質:炭水化物の機能単位は単糖であり、水溶液中で弱い還元性もつ。グリコシド結合によって、単糖同士が重合してより大きな分子ができること、単糖の化学変化で性質が異なる炭水化物が生成することを理解する。
生化学教科書の第2章(2)
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
5酸化的リン酸化:糖質、タンパク質、脂質はいずれもエネルギー源となる生体成分である。これらは、代謝反応の過程でアセチルCoAを生成し、ミトコンドリア内で酸化的リン酸化反応によってATPとなること、その過程を理解する。
生化学教科書の第4章
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
6糖質の代謝:糖質を代謝する経路として、解糖系、ペントースリン酸回路、グルクロン酸回路について学ぶ。
生化学教科書の第5章(1,5,6)
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
7糖新生の経路:糖新生とは、アミノ酸から糖を生成する代謝経路である。アミノ酸が、ミトコンドリア内での脱アミノ反応によって有機酸となり、ホスホエノールピルビン酸を経由してグルコースとなる過程を理解する。
生化学教科書の第5章(2,7)
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
8グリコーゲンの代謝と血糖調節:グリコーゲンは過剰なグルコースから生成する多糖類である。グリコーゲンの代謝は、血中のグルコース濃度の維持に重要である。糖質の代謝は、血糖調節のホルモンによって調節されることを理解する。
生化学教科書の第5章(3,4)
予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
9中間試験
まとめノートの提出
予習:練習問題を中心に教科書や授業プリントの内容を勉強する。復習:教科書をみながら模範解答を作成する(180)
10脂質の性質:脂質とは炭化水素鎖をもつ疎水性の有機物である。エネルギー源、生体膜の成分、脂質代謝の補助因子などとしてはたらくことを理解する。脂肪酸の構造の特徴が説明できるようになる。生化学教科書の第2章(3)予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
11脂質の酸化分解:脂肪酸のβ酸化の過程を理解する。脂肪酸とグルコースの酸化分解におけるエネルギー産生の効率を比較できるようになる。生化学教科書の第6章予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
12脂肪酸の合成:過剰なアセチルCoAがマロニルCoAを経て脂肪酸に合成される代謝経路について理解する。生化学教科書の第6章予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
13脂質の運搬とコレステロールの合成、ケトン体:アセチルCoAからコレステロールが合成される過程、ケトン体が生成する過程を理解し、生体内での代謝反応の変化との関連性を知る。生化学教科書の第6章予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
14物質の流れと代謝調節:酵素反応が酵素自身のリン酸化や脱リン酸化、阻害物質によって調節されることを理解する。生化学教科書の第6章予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
15生体内環境と生体機能:人体を構成する元素、水、ミネラルの役割、調節機構について理解する。生化学教科書の第12章予習:講義資料と生化学の教科書の該当する章をよむ(60)
小テストの回答(30)。復習:まとめノートに講義の内容を整理して書く(90)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
試験90 %生化学の基本的な用語や代謝経路が理解できているかどうか。
まとめノートの提出10 %まとめノートに指定されたページ数以上で授業の復習の内容が記載されているか。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『エキスパート生化学』化学同人
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『基礎から学ぶ生物学・細胞生物学』羊土社
参考URL
1.化学同人HP生化学の教科書の出版社
質疑応答
研究室、14号館6階 14635室
授業の終了後、オフィスアワー(木2限)、Teamsのチャットで受け付けます。
備考
教科書の練習問題の解答は化学同人のホームページよりダウンロードしてください。
画像
ファイル
更新日付2023/02/01 19:33:06