開講年度2023
開講学科2018年心身科学部心理学科
科目名発展講義6b(住環境の心理学)
担当教員宮崎 幸恵
学期曜日時限秋学期 月曜日 2時限
チームコードnzupfho
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーY331-286-14
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
Y-DP3-1 生活への応用(知識) ◎
Y-DP3-2 生活への応用(技術) ◎
Y-DP4-1 職業への応用(知識) ◎
Y-DP4-2 職業への応用(技術) ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
住まいを中心として、それを取り巻く身近な住環境について学習し、それらが心身の健康に及ぼす影響について考える。
授業の概要
本講義では、私たちを取り巻く身近な住環境、すなわち生活の基盤である住まいや公共空間(学校、オフィス、駅、公園、街路など)の作りや状況の良否が心身の健康に与える影響等について具体的な事例を通して学ぶ。そのうえで、心身の健康が得られる快適な住環境のあり方を自分自身の課題として捉え、検討していく。
授業の到達
目標
①自分の住んでいるまちの特徴を知り、自分の言葉で述べることができる。
②住まいに求められる機能(働きや役割:過去・現在・将来)と特徴を理解でき、自分の言葉で述べることができる。
③室内環境を快適にするための音、光、空気等の条件について理解し、自分の言葉で適切に論じることができる。
④色彩が人間に与える心理的な効果・影響について理解し、自分の言葉で適切に述べることができる。
⑤自分の住んでいる住まいについて、快適性を向上させるために必要だと考えられる事柄について論じることができ、また具体的な提案をすることができる。
⑥快適なまちにしていくために考慮すべき点について理解し、自分の言葉で適切に述べることができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
レポート試験については成績発表日にTeams からレポートに関する講評を送信する。
また、開講期間中に提出する小レポートについては、コメントをつけて返却する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)とはどのような目標なのかを確認し、自分たちで取り組むことができそうな事柄を考える。その上で身近な住環境を考えていく。  予習:シラバスを確認、SDGsについて調べる(120分)。
復習:j講義の復習、自分の住んでいる「まち」の特徴を自治体のHPを参考に調べ、配付されたプリントに記載する(120分)。
2住まい・まちの安全を考える1(防災[減災]とすまい・まち)
過去に起きた災害から、住まいやまちの防災性能を高めるために必要なことをソフト面、ハード面の両面から学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自宅の建築年、リフォーム等の時期についてヒアリング調査を実施する(120分)。
復習:講義の復習及び自宅で取り組む防災や居住地域での防災活動について調査する(120分)。
3住まい・まちの全を考える2(家庭内事故)
家庭内で起きる事故の種類や特徴を学び、事故を未然に防ぐ手法等を学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自宅内の安全性を点検・調査する(120分)。
復習:講義の復習および自宅に生活弱者(乳幼児、障がい者等)が住む場合に危険であると考えられる箇所を調査する(120分)。
4住まい・まちの安全を考える3(ユニバーサルデザイン)
ユニバーサルデザインの提唱者、考え方、バリアフリ―法や取り組み等を学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自宅や大学のユニバーサルデザイン度の調査をする(120分)。
復習:講義の復習及び利用する駅、車両等のデザインについて、観察し、気づいた点を整理する(120分)。
5住まいの歴史と機能
住まいに求められる機能とは何かを生活者の視点から考え、時代によりそれらの機能がどのように変化してきたのかについて学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自宅で行う行為の種類を整理する(120分)。
復習:講義の復習、及び自分自身が住まいに求める最も重要な機能は何かを考え、200字~300字程度にまとめる(120分)。
6住まいの変遷と設え
住まいの歴史を通して、住空間の機能分化がどのように進み、また、プライバシーの質が変化してきたのかを学ぶ。同時に住まいに対する考え方がどのように変化してきたのかについても学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自宅での設えを調査する(120分)。
復習:講義の復習、及び自室のプライバシーレベルについて検討し、200字程度にまとめる(120分)。
7人間工学、人間行動から住まいを考える
人間工学とはどのような学問をさすのかを学び、その上で私たちの生活の中にいかされている人間工学の技術の事例を学ぶ。
予習:事前配布資料の確認(100分)。
復習:講義の復習、及び自宅の浴室を調査し、そこでの行為と空間規模、設備機器の配置等が適切か否かについて調査・分析する。(140分)。
8居住環境を考える1(光環境)
快適な光環境をつくるために必要な適切な採光計画と照明計画を学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自室および玄関の照明設備を調査する(120分)。
復習:講義の復習、及び自室を中心に自分の住まいにおける光環境(自然・人工)の現状について評価する(120分)。
9居住環境を考える2(色環境)
色の表し方の一つであるマンセル表色系を学び、色の感情効果や色の面積効果を理解する。その上で居住空間における色の効用、活用方法を学ぶ。
予習:事前配布資料の確認(100分)。
復習:講義の復習、および自室に用いられている色はどのような色なのかを観察し、気づいた点を200字程度にまとめる(140分)。
10居住環境を考える3(空気環境)
気密性の高い現代の住空間では、通風と換気がいかに重要であるかを学び、換気の方法や効果、空気の質を改善する手法を学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自宅の換気方法、換気回数について調査する(120分)。
復習:講義の復習、および自分の住まいにおける空気環境の現状について評価し、200字程度にまとめる(120分)。
11居住環境を考える4(音環境)
音の物理的特性や音に関する環境基準について学び、快適な音環境の条件とは何かを考える。また、生活騒音の種類やその対策について学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自室の音環境の状況(朝、昼、夕、夜)を調査する(120分)。
復習:講義の復習、および自分の住まいにおける音環境の現状について評価し、200字程度にまとめる(120分)。
12居住環境を考える5(温熱環境)
体温調節に働く要素を考え、快適な温熱環境にするために必要な工法、生活上のライフスタイルのあり方について学ぶ。
予習:事前配布資料の確認、自室の温熱環境を調査する(120分)。
復習:講義の復習、および自室を中心に自分のすまいにおける温熱環境の現状について評価し、200字程度にまとめる(120分)。
13都市公園の歴史と機能、街路空間のアメニティ
都市公園の歴史や都市公園が有する役割と効果について学ぶ。同時に快適な街路空間のあり方について考える。
予習:事前配布資料の確認(100分)。
復習:講義の復習、および近隣の公園に設置されているモノ(遊具、ベンチ等)や利用者を調査して公園の機能や快適性について200字程度にまとめる(140分)。
14景観とまちづくり
景観とは何かを学び、地域の景観を守るための法制度や、日本の各地で取り組まれている景観を活用した街づくりについて学ぶ。また、土地利用のルールについても学ぶ。
予習:事前配布資料の確認(100分)。
復習:講義の復習、および自分が住んでいる都市の景観のなかで、優れていると思う場所の写真を数枚撮り、その理由を200字程度にまとめる(140分)。
15環境に優しい住まい
これからの住まい、まちづくりに求められることについて、住まいづくりにかかわる企業や人、行政等の視点、生活者の視点から考えていく。 
予習:事前配布資料の確認(100分)。
復習:講義の復習、および自分や家族が行っている環境に配慮した取り組みや、今後取り組んでいこうとすることについて200字程度にまとめる(140分)。
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
2
評価方法
評価方法割合評価基準
毎回提出する授業概要、気づいた点20%文章表現が適切か、授業内容を適切に把握して表現できているか等から評価する。
開講期間中に提出する小レポート20%①課題の意図を適切にとらえているか、②文章表現が適切でわかりやすいか、③誤字、脱字がないか、④自分の意見が記されているか等から総合的に評価する。
期末試験に提出するレポート60%①課題の意図を適切にとらえているか、②自分の意見が記されているか、③文章表現が適切でわかりやすいか、④誤字、脱字がないか、⑤参考文献、参考資料が明記されているか等から総合的に評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない。必要な資料等は授業中に適宜配布する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に適宜紹介する。』
参考URL
質疑応答
講義前、講義後に受け付ける。また、原則として授業を開講した日(月曜日)にメールで受け付ける。その場合、件名には学籍番号と氏名を記載し、本文に質問事項を記載する。件名に学籍番号、氏名が記載されていないものは受け付けない。
備考
授業中の私語は厳禁とする。また、携帯電話操作はこちらが許可した場合以外は厳禁とする。
画像
ファイル
更新日付2023/02/20 15:10:15