開講年度2023
開講学科2018年心身科学部心理学科
科目名発展講義3b(交流分析の理論と実践)
担当教員石川 雅健
学期曜日時限秋学期 木曜日 3時限
チームコード172396p
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーY331-286-08
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
Y-DP4-1 職業への応用(知識) ◎
Y-DP4-2 職業への応用(技術) ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
交流分析(TA)の実践的応用
授業の概要
現代社会において、事件・事故、虐待など様々な出来事や問題が報道されています。 そんなに大事にならないまでも日常において、友人や家族、学校や職場の中ですれ違いや溝の深まりといった人間関係のいざこざや混乱は枚挙にいとまがありません。
 心理学はひとのこころを理解するための学問ですが、その中でも臨床心理学はその知識を活用して人間同士の理解を深めていく学問です。相手の気持ちになって相手の悩みや苦しみを受けとめる態度、つまり共感的理解が相手をより深く理解することに繋がります。
 発展講義3b(特殊講義3b)では、心理療法のひとつである「交流分析」を取り上げ、その基礎的知識の確認と実践的カウンセリング技法を事例を通して概説します。 
授業の到達
目標
 交流分析の専門用語と4つの分析方法を理解し、それらを駆使して自己および他者を客観的に分析出来るようになること、さらには公認心理師、臨床心理士として現場での即戦的技法として交流分析を活用できることを目標とします。
 授業では、演習や事例を通し、人との接し方、自身への様々な振り返りを深めることで、より良い人間関係とより建設的な生き方を身に着けると同時に、臨床心理学的なものの見方と考え方を身に付けます。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降にWebCampusの「講義連絡」にて授業講評を送信します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
講義内容に関連する内容について、学校や病院、企業などの感セラー、セラピストとして培った実務経験から得られた知見を加味して説明します。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1交流分析のアウトライン① 
 交流分析の4つの分析方法のうち、構造分析と交流パターン分析について学習する。
【予習】シラバスとテキスト目次を読み本授業内容と授業の進め方を理解・把握する(120)
【復習】授業全体について確認と交流分析における構造分析と交流パターン分析について確認(120)
2交流分析のアウトライン②
 交流分析の4つの分析方法のうち、ゲーム分析と脚本分析について学習する。
【予習】第1章を熟読し、交流分析の分析方法について理解を深める(120)
【復習】交流分析におけるゲーム分析と脚本分析について確認(120)
3交流分析のアウトライン③ 
 交流の動機となるストローク、時間の構造化、人生の構えについて学習する。
【予習】テキスト第1章を熟読し、基本的欲求・交流の動機について考える(120)
【復習】テキスト第1章を熟読し、刺激・構造化・構えへの欲求について考える(120) 
4怠学と交流分析【予習】テキスト第2章を熟読する(120)
【復習】テキスト第2章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
5登校拒否の交流分析【予習】テキスト第3章を熟読する(120)
【復習】テキスト第3章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
6喫煙防止と交流分析【予習テキスト第4章を熟読する(120)
【復習】テキスト第4章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
7いじめの交流分析【予習】テキスト第5章を熟読する(120)
【復習】テキスト第5章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
8教師と気付き【予習】テキスト第6章を熟読する(120)
【復習】テキスト第6章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
9発達の心理①
 乳児期から児童期まで
【予習】テキスト第7章を熟読する(120)
【復習】テキスト第7章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
10発達の心理②
 青年期心性と対人関係の発達
 
【予習】】テキスト第7章を熟読する(120)
【復習】】テキスト第7章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
11やる気と交流分析
 
【予習】】テキスト第8章を熟読する(120)
【復習】】テキスト第8章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
12保健室と交流分析【予習】】テキスト第9章を熟読する(120)
【復習】】テキスト第9章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
13心身症の予防
 教師のための基礎知識
【予習】】テキスト第10章を熟読する(120)
【復習】】テキスト第10章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
14教育カウンセリングと交流分析(1)【予習】】テキスト第11章を熟読する(120)
【復習】】テキスト第11章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
15教育カウンセリングと交流分析(2)【予習】】テキスト第11章を熟読する(120)
【復習】】テキスト第11章の内容について理解し、説明できるようにする(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
評価方法
評価方法割合評価基準
レポート試験40%レポ―ト試験では、授業内に取り扱った内容について出題し、その理解の度合いを評価します。
受講態度および小テスト60%授業及び課題への取り組み態度や積極性
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『教育カウンセリングと交流分析』杉田峰康チーム医療2800円+税4-88509-018-0
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『講座・サイコセラピー8「交流分析」』杉田峰康日本文化科学社1890円+税978-4-8210-6146-4
2.『交流分析のすすめ -人間関係に悩むあなたへ-』杉田峰康日本文化科学社1400円+税978-4-8210-7504-1
3.『交流分析入門 (Transactional analysis series 2) 』桂作 、杉田 峰康、白井幸子チーム医療1500円+税978‐4‐88509‐0042
4.『図解&ワークでわかる・身につく 初学者のための 交流分析の基礎 』中村 延江、田副真美、片岡ちなつ 金子書房2,600円+税9784760823710
参考URL
質疑応答
講義の前後、もしくはオフィスアワー(日進学舎14号館5階 研究室14518)を利用して下さい。但し、会議等で不在の場合がありますので、可能な限りEメール(ishikawa☆dpc.agu.ac.jp)にて事前連絡して下さい(メールの☆は@に変換して下さい)。
備考
*受講にあたり、原則として「発展講義3a」を単位取得済みのこと、また、真摯に自己に向き合い、自己成長を熱望することを条件とします。
*30分以上の遅刻は欠席として扱い、遅刻および中途退室3回は欠席1回扱いとします。
*授業中の私語、携帯電話、スマートフォン、タブレットの使用および他者への迷惑妨害行為厳禁。
*個々の学生やクラス全体の理解度に応じて、授業の進め方やシラバスの内容を若干変更する場合があります。
*レポートおよび定期試験の記入の際には、ボールペンを使用すること。(鉛筆不可)
画像
ファイル
更新日付2023/02/25 16:02:14