開講年度2023
開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
科目名アジアのなかの日本文化Ⅱ
担当教員小﨑 智則
学期曜日時限秋学期 水曜日 1時限
チームコードiqvsr0w
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーN331-114-72
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
N-DP1-1 文化説明能力の修得 ◎
N-DP1-2 通時的・共時的視点の獲得 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
漢字・漢文と日本文化
授業の概要
 日本文化の中には、長年にわたって受け続けてきたアジア各国からの様々な影響が蓄積されています。とりわけ大きな影響を与えているのが中国の文化です。中国の文化は、外交使節や留学僧、貿易を通して、また、時として朝鮮半島を経由して漢籍とともに我が国に伝わり、様々な形で現在に受け継がれています。インドの文化や仏教でさえ、中国文化のフィルターを透過して日本に到達しています。
 本講義では、そうした中国の文化が日本に伝わり、どのような形で日本文化の中に取り入れられていったのかを検討したいと思います。
授業の到達
目標
 本講義は基本的に教員による講義形式で行います。日本文化の発展・形成過程を辿りつつ、日本文化における漢字文化圏としての要素についての知識を習得し、漢籍を中心として伝来した中国文化の影響について論じることができることを到達目標とします。また、なぜ「国語」の授業に漢文があるのか、漢文を学ぶことに何の意義があるのかについても説明できるようにするものとします。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業の課題等に関しては、コメントシート(シャトルカード)を利用して授業時間内にフィードバックを行う。
定期試験に関しては、講評をWebCampusで公表する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「漢字」「漢文」とは何か―講義をはじめるにあたって―

そもそも漢字とは何なのか、普段日本語の中で無意識に使っているこの文字について考えます。
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(120分)
2漢字の伝来①―漢字の起源―

漢字はいつから、どうやってできたのかを学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
3漢字の伝来②―漢字の受容―

漢字はどのように人々に受け入れられたのか、日本人はどのように漢字と遭遇したのかを学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
4漢字の伝来③―漢字と仮名―

音と訓、そして仮名へと、漢字が日本語の中に取り込まれていった流れをたどります。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
5白氏文集と日本文化①―白氏文集の伝来―

日本で一番人気の漢詩人は李白でも杜甫でもなく、白居易でした。どれぐらい好まれていたかを学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
6白氏文集と日本文化②―枕草子―

清少納言たちがとれほど『白氏文集』を読み込んでいたのか、その凄さを学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
7白氏文集と日本文化③―詩文の特徴―

平安から鎌倉にかけて、日本に溶け込んでいく『白氏文集』の様子を見ていきます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
8中国説話の受容①―和漢朗詠集―

コレ一冊あれば漢文に詳しいふりができる。そんな偉大な本が『和漢朗詠集』。その影響を学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
9中国説話の受容②―史書と軍記物―

『平家物語』に中国の物語が出てくる!「漢文」の世界を書き記した「古文」について学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
10中国思想と日本漢学①―朱子学と陽明学―

『論語』が伝わって以来、漢文と一緒に儒家思想も入ってきました。その概要を学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
11中国思想と日本漢学②―徂徠と仁斎―

中国思想を日本人なりに解釈しようと考えた人々がいました。それがどういうことなのか考えます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
12中国思想と日本漢学③―諸子の影響―

中国思想は儒家だけではありません。道家、法家といった諸子百家の思想の受容について学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
13漢文と近代①―明治維新―

西洋文化の受容を支えたのも漢学者でした。漢文がどのように影響したのかを学びます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
14漢文と近代②―漢文的思考―

現代において漢文を学ぶことにはどんな意義があるのか考えます。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
15東アジア諸国と漢字・漢文

漢字・漢文の受容において漢字文化圏における他の国とどのような差違があるのか検討します。
予習:講義前に前回の配布資料を読み、内容を整理しておく。(60分)
復習:ノートを参照して授業内容を確認し、不足部分を調べてノートに追加する。(60分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験70%漢字・漢文が日本文化に影響を及ぼした様々な段階において、それぞれどのような背景・要因・状況があったのかについて論述できる。
受講態度30%授業中の発言、コメントシート記入内容から、授業への積極的な取り組みの度合いを評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中にプリントを配布』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『講座東洋思想(10)東洋思想の日本的展開』宇野 精一・中村 元・玉城 康四郎 編東京大学出版会2,592円41301406041967年
2.『漢籍伝来 白楽天の詩歌と日本』静永 健勉誠出版3,024円45850544562009年
3.『漢文脈と近代日本』齋藤 希史角川ソフィア文庫907円40440810852014年
4.『漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?』加藤 徹光文社新書778円43340334232006年
参考URL
質疑応答
・質問や問題提起等を歓迎します。講義の内容に直接関係する質問等は、講義中随時受け付けます。その他、個人的に質問したい場合は授業の前後に気軽に教員の所へ来てください。
備考
・言うまでもないことですが、講義中の退室、私語などで他の受講者の学習を妨げることがないようにしてください。
・古文・漢文が苦手な人の受講も歓迎します。
画像
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更新日付2023/02/02 00:36:48