開講年度2023
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
2022年度心理学部心理学科
2023年度健康科学部健康栄養学科
2023年度健康科学部健康科学科
2018年度心身科学部健康科学科
2018年心身科学部心理学科
2022年度総合政策学部総合政策学科
2021年度文学部グローバル英語学科
2021年度文学部英語英米文化学科
科目名生命に関する諸問題Ⅱ
担当教員梅田 豊
岡島 秀隆
西田 憲一郎
山端 信祐
学期曜日時限秋学期 木曜日 3時限
チームコードk3jb1k8
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーB231-118-04
B231-118-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
B-DP1-1 倫理性と人間性 ◎
B-DP3-3 課題発見力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
人文・社会科学の視点から「生と死」を考える
授業の概要
「生と死」というテーマは古来からいろいろな立場や視点から探求されてきました。
現代では、脳死や尊厳死、再生医療、出生前診断など、生と死をめぐる様々な社会問題が起きています。
「生命に関する諸問題Ⅱ」では、生と死をめぐる問題について、宗教学・宗教哲学・法律学・心理学などの人文・社会科学系分野の多様な観点から考察し、生きるということおよび死ぬということの意味を追求していきます。
授業の到達
目標
1. 人間とその生死について、多面的により深く考えられるようになること。
2. 自分なりの生命観・人生観・死生観を築き、積極的かつ充実した生き方を発見すること。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
各教員が、毎回の講義中または担当講義終了時にレポートを課します。4名の教員それぞれがレポートを評価し、それらの合計または平均点を最終評価とします。
課題のフィードバックは最終回の講義中に行います。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
宗教学、宗教哲学の担当教員は、宗教者として葬送儀礼等に関わった実務経験を活用し、人の生死に関わる問題を講義します。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス (山端・岡島・梅田・西田)
授業のスケジュールや評価方法、各担当教員が扱うテーマなどについて説明をします。
【予習】シラバスを読み、本授業の概要や到達目標を理解する(120)
【復習】授業のスケジュールや各担当教員のテーマについて確認をする(120)
2仏教・キリスト教における生と死(山端)
仏教とキリスト教における生と死の思想について考察します。特に死後の世界観を中心に、どの様な死後の世界を展開させていったかについて考察します。
【予習】キリスト教・仏教について、一年次に作ったノートやインターネットを利用して調べておく。配信レジメに目を通す(120)
【復習】講義で配付したレジメの見直しとノートをまとめておく(120)
3日本人は死をどう捉えたか―記紀神話を中心に―(山端)
記紀神話の伊邪那岐伊邪那美神話から、古代日本人は死をどのようにとらえたかを考察します。また、日本で仏教がもたらした来世観として、浄土思想から死の観念を考察します。
【予習】神道について、一年次に作ったノートやインターネットを利用して調べておく。配信レジメに目を通しておく(120)
【復習】講義で配付したレジメの見直しとノートをまとめておく(120)
4日本人の霊魂観-先祖・非先祖の観点から-(山端)
日本人が仏教を介して、死者に対する思想がどのように変化したかを考察します。更に、先祖化できる霊とできない霊、そして神格化する霊と分類し、考察を加えていきます。
【予習】配付したレジメを一読しておくこと(120)
【復習】講義で配付したレジメの見直しとノートをまとめておく(120)
5宗教・哲学における生と死1 (岡島)
「哲学は死をどのように考えてきたか―ソクラテス・ハイデガー・ジャンケレヴィッチなど」 西洋哲学の賢者たちが死をどのように捉えて来たかを考察します。
【予習】西洋哲学者の死生観をネット検索して考えてみる(120)
【復習】ノート、メモを見て授業内容を振り返り、さらに自分の考えを深化させる(120)
6宗教・哲学における生と死2 (岡島)
「絵本の中の死生観―谷川俊太郎・佐野洋子など」 絵本界の巨匠たちが死をどのように伝えたかったかを考察します。 
【予習】自分の知っている絵本の中から死を取り扱っているものを検索して考えてみる(120)
【復習】ノート、メモを見て授業内容を振り返り、さらに他の作品を調べてみる(120)
7宗教・哲学における生と死3(岡島)
「現代人の死生観-ロボット・サイボーグ・アンドロイドなど」 現代科学技術の進歩と現代人の死生観の変移を考察します。
【予習】現代科学技術論などの書籍やネット情報をもとに、現代人の死生観の特徴を考えてみる(120)
【復習】ノート、メモを見て授業内容を振り返り再考する(120)
8法律学における生と死1(梅田)
人の生命は法律(特に刑法)によって保護すべき最も重要な利益(=法益)です。人の出生(始期)と死亡(終期)については様々な考え方があり、特に臓器移植を合法とする上で脳死を人の死(終期)と認めるかが問題です。それらに関連する諸問題を考えます。
【予習】事前配付資料に目を通し、分からない用語等ある場合は調べておく(120)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく(120)
9法律学における生と死2(梅田)
死期の迫った患者の苦痛を除去するための「安楽死」や生命維持治療をせず人間として尊厳ある死を迎えさせる「尊厳死」は、患者の死期を早めることによって殺人罪あるいは同意殺人罪に問われる可能性があります。実際の裁判事例等により問題点を考えます。
【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく(120)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく(120)
10法律学における生と死3(梅田)
人の生命を奪う犯罪行為である殺人罪が成立するためにはどのような要件が必要になるのでしょうか。そもそも犯罪とは何かという根本問題にも触れながら刑法の基本的な考え方について学びます。
【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく(120)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく(120)
11法律学における生と死4(梅田)
犯罪に対する法的制裁としての刑罰の中で最も重いものがその犯罪行為をした者の生命を奪う死刑です。死刑制度に関わる諸問題について、世界の動向も踏まえながら、様々な角度から考えます。
【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく(120)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく(120)
12心理学における生と死1(西田)
『発達心理学から考えた死とは』 死に対する態度の発達として、各発達段階に分けて死に対する態度の変化について説明します。
【予習】人間の発達段階と死に対する態度の変化について可能な限り調べておく(120)
【復習】授業内容を振り返り、さらに理解を深める(120)
13心理学における生と死2(西田)
『死の受容』 人が死に至る過程は、個人によって大きく異なる。それぞれの死に至る過程をどのように受容するかという問題を説明します。
【予習】死の受容のプロセスについての諸見解を予め調べておく(120)
【復習】授業内容を振り返り、受容の過程について熟考する(120)
14心理学における生と死3(西田)
『死への恐怖や不安を乗り越えてよりよく生きるために』 人が死の恐怖や不安から逃れるための手立てとして、加齢に伴う様々な喪失に上手に対処する考えとしてSOC理論を提案します。
【予習】死の恐怖と不安を乗り越えるための方法について情報収集しておく(120)
【復習】授業内容を振り返り、SOC理論などについて再考し自己の思索をまとめる(120)
15授業のまとめ (山端・岡島・梅田・西田)
4名の教員が、それぞれ講義したテーマに基づいて、改めて講義します。受講生の皆さんは、第14回目までの講義内容を思い出しつつ、自分自身の「死生観」「生命観」などについてまとめてもらいます。
【予習】4名の教員の授業を復習し、生きることおよび死ぬことについて、多面的に考察する(120)
【復習】第15回の講義内容を通して考えた自分なりの生命観や死生観について、考えをまとめる(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
各担当者のレポート100各担当者の講義に出席し、その講義中に課されるレポートを所定の期間に提出することにより、各担当者が評価します。全担当者へのレポート提出が必要です。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用します。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『各担当者が随時指定します。』
参考URL
質疑応答
質問は、授業中や授業後、またはオフィスアワーの時間帯などに受け付けます。各担当者が個別にコンタクト方法(メールアドレスなど)を指示している場合は活用してください。
各担当者のオフィスアワーは各自WebCampusを通して調べて下さい。
備考
春学期開講の「生命に関する諸問題Ⅰ」も合わせて受講することを推奨します。
やむを得ず、欠席しなくてはならない事情がある場合には、その事情が説明できる資料を持って、各教員に申し出てください。
講義中の私語や、許可なくスマートフォン・携帯電話を操作することは厳に禁止します。
教員の学会出張や病気等で講義の順番が変更される場合は、他の教員が講義します。変更の場合、事前に通知します。したがって休講は原則としてありません。
【コーディネーター梅田の研究室 2号館4階】
画像
ファイル
更新日付2023/02/07 11:13:49