開講年度2023
開講学科現代社会法学科 2013年度以降入学
2020年度法学部現代社会法学科
科目名刑法(総論)
担当教員三上 正隆
学期曜日時限春学期 木曜日 3時限
チームコードpu0kuc1
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーW231-215-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
W-DP2 法律学の体系的知識 ◎
W-DP4-1 事実を客観的に把握する能力 ◎
W-DP4-2 体系的・論理的に思考する能力 ◎
W-DP4-3 物事を公正に判断する能力 ◎
W-DP5-1 法の精神の理解 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
犯罪の一般的成立要件を学ぶ
授業の概要
刑法とは,いかなる行為が犯罪であり,それに対していかなる刑罰が科されるかを規定した法である。刑法総論はおよそ犯罪となるために必要である一般的な成立要件を明らかにする学問分野であり,本授業では,この成立要件を体系的に学んでいく。
授業の到達
目標
①犯罪の一般的成立要件(構成要件該当性,違法性,有責性)を説明できるようになる。
②未遂犯,共犯の概要を説明できるようになる。
③犯罪の一般的成立要件に照らして,犯罪の成否を判断できるようになる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表後,Webcampus又はTeamsにより,受講者の受講態度に関するコメントや今後の学修に関するアドバイス等を行います。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション:授業の進め方・参考図書等の紹介,「刑事法入門」(刑法の基本原則等)の復習【予習】「刑事法入門」の総復習(60)
【復習】「刑法の基本原則等」について確認し,理解を深める(60)
2犯罪論の体系:構成要件該当性,違法性,有責性【予習】テキストの「犯罪論の体系」(第2編第1章)を読む(30)
【復習】「構成要件該当性,違法性,有責性」について確認し,理解を深める(60)
3構成要件総説:意義,客観的構成要件要素,主観的構成要件要素【予習】テキストの「構成要件該当性」(第2編第2章第1節,同第2節,同第3節)を読む(30)
【復習】「構成要件の意義,客観的構成要件要素,主観的構成要件要素」について確認し,理解を深める(60)
4因果関係:意義,事実的因果関係(仮定的消去法の公式),法的因果関係(危険の現実化)【予習】テキストの「因果関係」(第2編第2章第4節)を読む(30)
【復習】「因果関係の意義・判断構造」について確認し,理解を深める(60)
5不作為犯:種類,不真正不作為犯の成立要件(作為義務,作為可能性)【予習】テキストの「不作為犯」(第2編第2章第6節)を読む(30)
【復習】「不作為犯の種類,不真正不作為犯の成立要件(作為義務,作為可能性)」について確認し,理解を深める(60)
6故意・過失:故意犯処罰の原則,故意・過失の内容・種類【予習】テキストの「故意」(第2編第4章第2節)を読む(30)
【復習】「故意犯処罰の原則,故意・過失の内容・種類」について確認し,理解を深める(60)
7事実の錯誤:具体的事実の錯誤,抽象的事実の錯誤【予習】テキストの「事実の錯誤」(第2編第4章第3節)を読む(30)
【復習】「具体的事実の錯誤,抽象的事実の錯誤」について確認し,理解を深める(60)
8違法性総説:違法性の概念,違法性阻却事由(被害者の同意を含む),正当行為【予習】テキストの「違法性:総説」(第2編第3章第1節),「正当行為」(同第2節)を読む(30)
【復習】「違法性の概念,違法性阻却事由,正当行為」について確認し,理解を深める(60)
9正当防衛Ⅰ:正当防衛と緊急避難の意義,正当防衛状況【予習】テキストの「正当防衛:総説,成立要件」(第2編第3章第3節)を読む(30)
【復習】「正当防衛と緊急避難の意義,正当防衛状況」について確認し,理解を深める(60)
10正当防衛Ⅱ:正当防衛行為,過剰防衛【予習】テキストの「正当防衛の成立要件」(第2編第3章第3節)を読む(30)
【復習】「正当防衛行為,過剰防衛」について確認し,理解を深める(60)
11緊急避難:法的性格,補充性,害の均衡【予習】テキストの「緊急避難」(第2編第3章第4節)を読む(30)
【復習】「緊急避難の法的性格,補充性,害の均衡」について確認し,理解を深める(60)
12責任:意義,責任能力等【予習】テキストの「責任の意義」(第2編第4章第1節),「責任能力」(同第7節)を読む(30)
【復習】「責任の意義,責任能力」等について確認し,理解を深める(60)
13未遂犯:意義,処罰根拠,実行の着手等【予習】テキストの「未遂犯」(第2編第5章)を読む(30)
【復習】「未遂犯の意義・処罰根拠,実行の着手」等について確認し,理解を深める(60)
14共犯:正犯と共犯(間接正犯を含む),共犯の意義・種類・処罰根拠【予習】テキストの「共犯の基礎理論」(第2編第6章第1節),「共犯類型」(同第2節)を読む(30)
【復習】「正犯と共犯,共犯の意義・種類・処罰根拠」について確認し,理解を深める(60)
15授業の総括・試験の実施【予習】【復習】これまでの学修内容の総復習
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
第1回から第15回までの課題(15回)45%各回の授業内容を理解できているか
中間課題(1回〔文献読解〕)5%文献の内容を理解できているか
試験(1回〔論述問題等〕)50%①犯罪の一般的成立要件(構成要件該当性,違法性,有責性)を説明できる,②未遂犯,共犯の概要を説明できる,③犯罪の一般的成立要件に照らして,犯罪の成否を判断できる
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『刑法 第3版』山口厚有斐閣3,456円978-4-641-13908-42015年発行
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『「オリエンテーション」の際に紹介する。』
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:火曜日5限@研究室(71016),チャット@Teams
備考
刑法の全体的理解のために,秋学期に「刑法(各論)」を受講することが望まれます。
画像
ファイル
更新日付2023/02/01 14:24:00