開講年度 2023 開講学科 法律学科 2013年度以降入学 2020年度法学部法律学科 科目名 民法Ⅵ（不法行為等） 担当教員 永岩　慧子 学期曜日時限 春学期 水曜日 ３時限 チームコード qjymkkm 科目区分 選択 授業形態 講義 対象学年 １年 単位数 2 科目ナンバー J231-216-07 J131-216-02 関連性が高い ディプロマ・ポリシー J-DP2　法律学の体系的知識　◎ J-DP4-2　体系的・論理的に思考する能力　◎ J-DP4-3　物事を公正に判断する能力　◎ J-DP5-1　法の精神の理解　◎ キャンパス 名城公園キャンパス 担当教員の実務経験 テーマ 不法行為法を中心に民法のルールを学ぶ 授業の概要 　民法第三編第二章から第五章に規定される債権の発生原因に関する各制度のうち、法定債権関係(事務管理・不当利得・不法行為)について、基本的な概念や制度の意義を学ぶ。講義内容は、社会生活の中で重要な機能を有している不法行為法を中心に構成する。 　講義では、私たちが日常生活の中で接しうる身近な具体的事例を示しながら特に重要なポイントについて説明する。法定債権関係に関する基礎的な知識を修得することにより、実際の社会関係において生じる具体的な問題について法的な観点から検討する能力を養う。 授業の到達 目標 ・社会における民法の機能を知り、法定債権関係として規定される各制度の趣旨及び基本原則を理解することができる。 ・実際の社会で生じる紛争に民法がどのように関わっているかについて関心をもち、法的観点から問題の所在を発見することができる。 ・不法行為法を中心とする制度の理解に基づいて、具体的な問題に対する解決方法を考察し、表現することができる。 課題 （定期試験 ・レポート試験 ・授業内試験など）の フィードバック方法 毎回の課題については、翌週の授業冒頭で解説を行う。小テストについては、当日ないし翌週の授業内で解説を行う。定期試験については、成績発表日以降に解説・講評を配信する。 使用言語 日本語 実務経験をいかした教育内容 なし 授業計画 回数 授業スケジュール 授業時間外学習・時間(分) 1 民法の全体像と本授業で扱う範囲の確認、不法行為制度序説 【予習】本科目で扱う民法の条文の範囲を六法で確認しておく。民法の構造を、テキスト等で確認しておく(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 2 一般不法行為の要件①故意・過失 【予習】第2回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 3 一般不法行為の要件②権利・法益侵害 【予習】第3回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 4 一般不法行為の要件③因果関係/損害 【予習】第4回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 5 一般不法行為の効果①損害賠償の範囲/損害額の算定 【予習】第5回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 6 小テスト 一般不法行為の効果②損害賠償額の調整/損害賠償請求権の主体 【予習】第6回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 7 損害賠償請求に対する抗弁、損害賠償請求権の消滅時効 【予習】第7回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 8 特殊な不法行為①他人の行為についての責任 【予習】第8回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 9 特殊な不法行為②物による権利侵害 【予習】第9回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 10 共同不法行為 【予習】第10回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 11 小テスト 不法行為の各類型における問題/不法行為全体のまとめ 【予習】第11回の講義の範囲を、テキスト等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 12 契約・不法行為以外の債権発生原因：不当利得序説 【予習】第12回の講義の範囲を、参考書等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 13 契約・不法行為以外の債権発生原因：侵害利得・給付利得 【予習】第13回の講義の範囲を、参考書等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 14 契約・不法行為以外の債権発生原因：特殊な不当利得 【予習】第14回の講義の範囲を、参考書等で確認する。講義で扱われる箇所を六法で確認し、条文に目を通す(120分)。 【復習】講義後に提示する理解度確認問題を中心に学習した事項の復習(120分)。 15 契約・不法行為以外の債権発生原因：事務管理 全体のまとめ・復習 【予習】これまでに行った授業の内容を、講義レジュメ及びテキスト・参考書等で確認し、理解が不十分なところを把握しておく(120分)。 【復習】定期試験に向けて講義全体の復習を行う(120分以上)。 試験実施方法 定期試験＝1 レポート＝2 その他＝3 1 評価方法 評価方法 割合 評価基準 毎回の課題 15% 授業毎に自分の理解度を確認する問題を課し、以下の評価基準で評価します。 ・授業で扱った内容を十分に把握しているか。 ・自らの理解度を確認できているか。 小テスト（2回を予定） 25% ・基礎的な知識を正確に理解しているか。 ・授業で取り上げた問題事例や争点に対して、自ら考察しているか。 定期試験 60% ・基礎的な知識を正確に理解しているか。 ・民法に規定される制度の趣旨及び各論点をめぐる学説・判例の考え方を踏まえ、具体的な問題に対して解決方法を考察し、正確な言葉を用いて表現することができているか。 テキスト 書名 著者 出版社 価格 ISBNコード 備考 1. 『民法6　事務管理・不当利得・不法行為』 山本敬三監修/中原太郎・根本尚徳・山本周平著 有斐閣 2,310（税込） 978-4-641-15092-8 参考書 　　・ 参考資料 書名 著者 出版社 価格 ISBNコード 備考 1. 『民法講義6 事務管理・不当利得・不法行為 第3版』 近江幸治 成文堂 3,300（税込） 978-4792327187 324/0612/6 2. 『民法5 事務管理・不当利得・不法行為 第2版』 橋本佳幸・大久保邦彦・小池泰 有斐閣 3,190（税込） 978-4641179431 324/0917/5 3. 『民法判例百選2　債権 第9版』 窪田充見・森田宏樹編 有斐閣 2,420（税込） 978-4-641-11563-7 4. 『民法4債権各論 判例30!』 中原太郎・幡野弘樹・丸山絵美子・吉永一行 有斐閣 1,760（税込） 978-4641137790 324/01015/4 参考ＵＲＬ 1. なし 質疑応答 授業終了後のほか、オフィスアワー(水曜2限)・メール・Teams等で対応します。 備考 ・六法は毎回持参すること。 ・参考書に関して詳しくは第1回の授業の中で紹介します。 画像 ファイル 更新日付 2023/02/28 13:53:13