開講年度2023
開講学科総合政策学科 2013年度以降入学
2022年度総合政策学部総合政策学科
科目名男女共生社会論
担当教員岩田 和男
学期曜日時限春学期 木曜日 4時限
チームコードikkd1wj
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーG231-821-01
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
G-DP1 多様性への理解 △ G-DP3 社会参加 △ G-DP5 課題解決力 △
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
男女共生社会という考え方の新しい点が説明できるようになる
授業の概要
 「男女共生」が言われるようになった歴史的経緯(女性たちが社会的性差を告発してきた歴史から、それが男性の生き方に波及して男性学が生まれた経緯)を明らかにする。そのうえで、歴史のなかで日本女性がどういう立場であったか、結婚や家を日本人がどう見てきたかに触れ、「男女共生」が如何に新しい可能性を秘めた概念であるかを理解する手助けとする。特に、民主主義の危機という新しい動きが、この「男女共生」という概念と深く関わっているので、この点を最後に説明する。
 本授業は扱う範囲があまりに広いので、入門書を予習してもらい、課外で説明のうえ、要点理解度を小レポートで確認する方法をとっている。同様に、日本史における女性の生き方に必要な知識を指定した教科書で予習してもらい、課外で説明のうえ、理解度を小レポートで確認する。ただし、確認方法については変更することがあるので、授業中の指示に従っていただきたい。
授業の到達
目標
・ジェンダー・バイアスあるいは「男女共生」という理念をはばんでいるもの、すなわち、ジェンダー「イデオロギー」という空気のような無意識を理解し、説明できる。
・私たちがいかにイデオロギーに縛られて生きているかを理解でき、その理解を日々の暮らしに活かせるようになる。
・その理解を、多くの日本人が戸惑っている日韓関係の問題、民主主義の危機というグローバルな問題と重ね合わせて考えられるようになりたい。
・選定した2冊の教科書で得られる知見を説明できるようになることも大事である。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
・小レポートについては、授業で課題の趣旨を説明し、個々の得点状況をTeamsで知らせる。
・最終課題レポートについては、Teamsで講評を知らせる。
使用言語
日本語。一部、語句の説明時に英単語・英文を使用することがある。
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1講義の視野と視点、この授業で扱う「男女共生」の扱う範囲を説明復習:第1講で出てきた用語など(120分)
予習:『ジェンダーの社会学入門』1・2(120分)
2脳科学から見た男女の差異とジェンダー(課外:『ジェンダーの社会学入門』1・2)復習:脳科学関連の用語など(120分)
予習:『ジェンダーの社会学入門』3・4(120分)
3サル学・文化人類学の知見からジェンダーを考える(課外:『ジェンダーの社会学入門』3・4)復習:サル学・文化人類学関連の用語など(120分)
予習:『ジェンダーの社会学入門』6・10(120分)
4人権論としてのジェンダー―歴史的流れ―(課外:『ジェンダーの社会学入門』6・10)復習:ウーマンリブ→フェミニズム→ジェンダー論→男性学という歴史的流れ(120分)
予習:『ジェンダーの社会学入門』11・15(120分)
5日本女性の社会進出とは(課外:『ジェンダーの社会学入門』11・15)復習:女性の社会進出に関する用語・経緯など(120分)
予習:『ジェンダーの社会学入門』11・15(120分)
6第1回レポート課題発表・日本女性の社会進出は進まない理由は?① 復習:社会進出が進まない特殊な理由について・『ジェンダーの社会学入門』重要項目の整理(150分)
予習:『新書版 性差の歴史』第一章・第二章(90分)
7日本女性の社会進出が進まない理由②・日本史イントロ(課外:『新書版 性差の歴史』第一章・第二章)復習:課題レポートの作成(120分)
予習:『新書版 性差の歴史』第三章・第四章(120分)
8私たちの家族社会はどうなりたってきたか・日本史のなかの「結婚」「家」―日本の「伝統」をジェンダーから考える①(課外:『新書版 性差の歴史』第三章・第四章)復習:小テストに出た重要項目/課題レポートの作成(120分)
予習:『新書版 性差の歴史』第五章(120分)
9先週のコメント返信から・第1回レポート講評・関連重要項目の説明(課外:『新書版 性差の歴史』第五章)復習:家族社会成り立ちに関する用語など(120分)
予習:『新書版 性差の歴史』第七章(120分)
10私たちの家族社会はどうなりたってきたか・日本史のなかの「結婚」「家」―日本の「伝統」をジェンダーから考える②(課外:『新書版 性差の歴史』第七章)復習:今までの用語その他重要項目の総復習(240分)
11第2回レポート課題発表・農村の近代化を迎えた日本の現代とは・そして男女共生社会化へ向けて復習:日本史のなかの結婚・家の経緯と現在の関係(240分)
12日本の現代とは・介護から見たこれからの男女復習:ジェンダーから見た日本の現代のありように関する重要項目(180分)
予習:ドイツ・韓国・台湾について(60分)
13第2回レポート講評・「男女共生」という概念の新しさをドイツ・韓国・台湾に学ぶ①復習:ジェンダーに関連づけたドイツ戦後史重要項目(120分)
予習:同様の関心から見た韓国と台湾の戦後史(120分)
14「男女共生」という概念の新しさをドイツ・韓国・台湾に学ぶ②復習:ジェンダーに関連づけた韓国・台湾の戦後史重要項目(120分)、最終課題レポート作成のための準備(120分)
15「男女共生」という概念の新しさをドイツ・韓国・台湾に学ぶ③・「共生」の新しさとは?―持続可能な男女共生社会考―、LGBTにネオ・フェミニズム復習:持続可能な男女共生社会重要項目・LGBT・ネオフェミニズム(120分)、最終課題レポート作成のための準備(120分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
最終課題レポート40%授業内容の理解度60%、論理性30%、誤字脱字10%
授業回ごとの課題提出物30%記述分量60%、内容40%
授業内の2回の課題レポート30%使用教科書の内容理解60%、論理性30%、誤字脱字10%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ジェンダーの社会学入門』江原由美子・山田昌弘岩波テキストブックス3204円40002804812008年
2.『新書版 性差の日本史』「性差の日本史」展示プロジェクト集英社インターナショナル新書840円+税97847976808362021年
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『適宜資料を配布する』
参考URL
質疑応答
オフィスアワーは水曜日昼休み。メールによる予約が必要です。
kiwata@psis.agu.ac.jp
備考
 対面の場合は座席指定です。取り決め事項については、第1回授業で話します。
 また、新型コロナウイルス感染症対策等の事情により、シラバスの記載内容に変更が生じる可能性があります。変更に際しては、Web CampusもしくはTeams等を通じて連絡するので、十分に注意してください。
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更新日付2023/02/04 15:54:33