開講年度2023
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
科目名応用栄養学B
担当教員森 圭子
学期曜日時限春学期 火曜日 1時限
チームコード5me9udi
科目区分必修
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーX211-594-36
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP1 栄養・食習慣と健康との相互関係に関する知識の修得 ◎ X-DP5 栄養ケアマネジメントの実践 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
個人や集団の栄養を適切に管理(栄養管理)する考え方を学習(「日本人の食事摂取基準2020年版」の理解と活用)
授業の概要
 ヒトの体は、ライフステージ(妊娠・成長・加齢)により変化し、ストレス・環境・疾病等の影響をうけるが、健康を増進し、かつ、生活習慣病を予防していくためには、年齢に応じた適切な栄養(エネルギーと栄養素)を摂取する必要がある。管理栄養士は「栄養の指導」を業とするが、年齢による人体の構造や機能の変化を十分に理解した上で、身体状況・栄養状態に応じた「栄養の管理」の方法を習得し指導する必要がある。「日本人の食事摂取基準2020年版」は、これまでの高いエビデンスに基づいた重要な手がかり(いつ何をどれだけ摂取する必要があるのか)を示しているので、十分な理解の上で正しい活用ができるように、「日本人の食事摂取基準2020年版の策定の基本的留意事項」と「活用の基本的事項」についての理論を学習する。
授業の到達
目標
①ライフステージにおける個人や集団の身体状況・栄養状態を各種指標を用いて、アセスメントできる。
②「日本人の食事摂取基準2020年版」を正しく理解し、活用できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
中間試験については答案を返却する。
定期試験後には、WebCampus より「講義連絡」機能を使用し、解答状況に関するコメントを送信する。

ただし、2020年度のように2021年度もオンライン授業が主となった場合には、中間・定期試験いずれもオンラインによる課題提出・試験等に振り替えることとする。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1講義内容オリエンテーション、
栄養ケア・マネジメントと栄養ケア・マネジメントにおける食事摂取基準
日本人の食事摂取基準(2020年版)とは何か?
日本人の食事摂取基準(2020年版)までの歴史、
日本人の食事摂取基準(2020年版)の基本構造
【予習】シラバスの確認(特に授業目標を確認する)(60分)
【復習】日本人の食事摂取基準(2020年版)の基本構造の確認, ESSによるe-lラーニングなど活用(60分)
2日本人の食事摂取基準(2020年版)策定の基本的事項と留意事項(策定方針、対象、目的、エネルギーと他の栄養素の異なる扱いなど) 【予習】日本人の食事摂取基準(2020年版)の策定方針と対象(60分)
【復習】日本人の食事摂取基準(2020年版)の指標の目的と種類の確認、ESSによるe-lラーニングなど活用(60分)
3日本人の食事摂取基準(2020年版)活用に関する基本的事項1(管理栄養士として個人に活用する)【予習】日本人の食事摂取基準(2020年版)活用の基本的考え方PDCA(60分)
【復習】個人の食事改善を目的として食事摂取基準を活用する場合の基本的事項の復習、e-lラーニング活用(60分)
4日本人の食事摂取基準(2020年版)活用に関する基本的事項1(管理栄養士として集団に活用する)【予習】日本人の食事摂取基準(2020年版)活用の基本的考え方PDCA(60分)
【復習】集団に対する評価(アセスメント)と食事改善の計画と実施について復習、e-lラーニング活用(60分)
5中間テストと終了後解説【予習】日本人の食事摂取基準(2020年版)について第4回までを振り返る・試験勉強(360分)
【復習】答え合わせの結果、正しく理解できるよう振り返る(60分)
6日本人の食事摂取基準(2020年版)エネルギーの考え方1(必要量算出のための身体活動レベルの考え方、評価のための年齢別BMIの考え方【予習】エネルギーの考え方1(必要量算出の考え方)について教科書または、参考URLの熟読(60分)
【復習】該当範囲の国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニング活用(60分)
7エネルギーの考え方2(体重1キロ減量プラン作成、特定健康診査・特定保健指導における管理栄養士のプランの立て方)【予習】エネルギーの考え方(体重1キロ減量プラン作成等について教科書または、参考URLの熟読((60分)
【復習】該当範囲の国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニング活用(60分)
8日本人の食事摂取基準(2020年版)たんぱく質の考え方1(成人・高齢者1日あたりの必要量の産出方法、エネルギー産生栄養素バランスとしてのたんぱく質の考え方)【予習】たんぱく質の考え方について教科書または、参考URLの熟読(60分)
【復習】日本人の食事摂取基準(2020年版)に関する国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニング活用(60分)
9たんぱく質の考え方2(乳児期・小児期1日あたりの必要量の産出方法、妊婦・授乳婦付加量の考え方)【予習】たんぱく質の考え方について教科書または、参考URLの熟読(60分)
【復習】日本人の食事摂取基準(2020年版)に関する国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニング活用(60分)
10日本人の食事摂取基準(2020年版)脂質・炭水化物の考え方(総脂肪・飽和脂肪酸・多価不飽和脂肪酸・トランス脂肪酸、エネルギー産生栄養素バランスとしての脂質の考え方、糖質・食物繊維・アルコールの考え方、エネルギー産生栄養素バランスとしての炭水化物の考え方)【予習】脂質や炭水化物の考え方について教科書または、参考URLの熟読(60分)
【復習】該当範囲の国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニング活用(60分)
11栄養ケア・アセスメントの考え方と具体的な指標について①【予習】栄養ケア・アセスメントの考え方について教科書または、参考URLの熟読(60分)
【復習】該当範囲の国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニング活用(60分)
12栄養アセスメントの考え方と具体的な指標について②アセスメントの方法(個人:臨床分野、特定健診・保健指導での栄養ケア・マネジメント)【予習】栄養ケア・アセスメントのの具体的な指標について教科書または、参考URLの熟読(60分)
【復習該当範囲の】国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニング活用(60分)
13栄養アセスメントの考え方と具体的な指標について③アセスメントの方法(集団:学校・地域における栄養ケア・マネジメント)【予習】アセスメントの方法について教科書または、参考URLの熟読(60分)
【復習】該当範囲の国家試験問題にチャレンジ、e-lラーニングなど活用(120分)
14日本人の食事摂取基準(2020年版)各種ビタミンの考え方【予習】主要ビタミンの考え方について教科書の熟読(60分)
【復習】該当範囲の国家試験問題にチャレンジし、試験のための総まとめを行う、e-lラーニングなど活用(120分)
15日本人の食事摂取基準(2020年版)各種ミネラルの考え方
日本人の食事摂取基準(2020年版)と生活習慣病について
【予習】主要ミネラルについて教科書の熟読(60分)
【復習】国家試験問題にチャレンジし、試験のための総まとめを行う、e-lラーニングなど活用(540分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
評価方法
評価方法割合評価基準
中間試験30%栄養管理と基本的な栄養アセスメント項目について理解し、日本人の食事摂取基準2020の総論について論述できる
期末試験50%栄養管理および日本人の食事摂取基準2020の総論・各論について理解をし、十分に論述できる
授業態度・積極性、課題20%授業中の積極的な発言、課題への取り組みを客観的に評価する
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『日本人の食事摂取基準(2020年版)』伊藤 貞嘉、佐々木 敏監修第一出版2800+税978-4-8041-1408-8
2.『健康・栄養科学シリーズ応用栄養学改訂第7版』渡邊令子、伊藤節子、滝本秀美南江堂3200+税978-4-524-22904-8
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『肥満症ガイドライン2022』日本肥満学会ライフサイエンス出版3200+税978-4-89775-458-1
2.『高血圧治療ガイドライン2019ダイジェスト』日本高血圧学会ライフサイエンス出版1400+税978-4-89775-403-1
3.『糖尿病治療ガイド2020-2021』日本糖尿病学会文光堂990+税978-4-8306-1394-4
参考URL
1.日本人の食事摂取基準2020年版これまでの食事摂取基準
2.日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集について授業で理解する重要ポイント
質疑応答
 毎時間講義時間終了前に記入する振り返り表、または、オフイスアワーを活用して質問をしてください。ただし、自分でも教科書を読み直す、考えることが大切です。その努力を忘れないようにしてください。
 *2021年度もオンラインで授業を行わなくてはならい場合には、チャットでの質問をしてください。また、毎回国家試験問題形式の振り返り問題を解いて理解度を確認していきます。
備考
食事摂取基準は我が国のみならず世界中で難解です。したがって、予習はキーワードを中心に教科書で行ってください。毎回講義の最後には学習内容の振り返りを行い、各自学習した内容や復習するポイントを確認して終わりますので、最低でも復習を毎週30分以上しっかり行い、次回に備えてください。
画像
ファイル
更新日付2023/02/09 13:44:57