開講年度2023
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
2023年度健康科学部健康栄養学科
科目名調理学B
担当教員早瀬 須美子
学期曜日時限春学期 火曜日 2時限
チームコード0448n5z
科目区分必修
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーX111-594-27
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP2 栄養・食品等の知識・技術の修得、健康維持増進・予防の実践 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
調理を科学的・文化的に理解する。
授業の概要
調理には食品の栄養性の向上や安全性への注意だけでなく、おいしさが求められる。そのため食品素材の性質をよく知り、適切な調理方法を選択することが必要である。本授業では調理に求められるおいしさの形成因子や調理の過程で起こる食品の成分変化について物理的、化学的、組織学的な観点から調理操作を科学的に学習する。調理の疑問を各食品の調理特性と関連づけ、日常の調理操作の科学的根拠について学習する。
授業の到達
目標
①食材の栄養、調理による栄養学的・機能的利点について論じることができる。②調理操作によって食材の栄養・嗜好成分および組織・物性がどのように変化するか説明することができる。③好ましい食べ物を作りだすための調理条件を身につけるとともに、実践時に応用できる力を養うことができる。④食事設計が適切に実施でき、健康維持・増進に役立つ調理献立を考案することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
①毎回の授業の最初に小テストを実施し、前回授業の理解度を評価するとともに解説(フィードバック)、質疑応答を行う②定期試験(筆記試験)を実施し、理解度を評価する。成績発表日から1週間以内に研究室にて答案を返却する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
①20年間の栄養指導業務から得た経験をもとに、管理栄養士として対象者の特性を理解し、適した食材、調理法を選択し、対象者に適した献立を作成できるノウハウを教育内容とする。②自らの調理師の資格を活かし、見た目にも、味、テクスチャーでも対象者に満足してもらえる調理法を教育内容に組込んだ内容とする。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1①調理学を学ぶ意義(理の意義と目標、大学における調理学で何を学ぶか)理解する。②日本の調理の歴史、現状、調理を取り巻く環境の変化、環境に及ぼす影響について理解する。③調理器具(包丁、まな板の使い方)【予習】①テキストp.1~5、②p.153~160、③p.31~36を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
2①小テスト1(前回理解度評価)・フィートバック②調理と嗜好性(1.食品機能、2.五感と五基本味、3おいしさを構成する要素)について理解する。③食品の種類と特徴を理解するⅠ(資料:日本食品標準成分表)【予習②テキストp.6~15、テキストp.141~142を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
3①小テスト2(前回理解度評価)・フィートバック②食品の種類と特徴をについて理解するⅡ(資料:日本食品標準成分表)【予習】②テキストp.141~142を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
4調理操作の理論と特性Ⅰ-1①小テスト3(前回理解度評価)・フィートバック②非加熱調理(1.計測・計量、2.洗浄、3.浸漬)操作の種類と特徴、操作による食品材料の変化について理解する。【予習】②テキストp.23~28及びプリントを読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
5調理操作の理論と特性Ⅰ-2①小テスト4(前回理解度評価)・フィートバック②非加熱調理(4.混合・攪拌、5.切断・成形、6.粉砕・磨砕、7.圧搾・濾過、8.冷却、9.冷凍、10.解凍)操作の種類と特徴、操作による食品材料の変化について理解する。【予習】②テキストp.28~31及びプリンを読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
6調理操作の理論と特性Ⅱ-1①小テスト5(前回理解度評価)・フィートバック②加熱調理(1.操作の理論と特性:加熱調理の分類と方法、2.代表的な加熱機器の特性)操作について理解する。【予習】②テキストp.37~47を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
7調理操作の理論と特性Ⅱ-2①小テスト6(前回理解度評価)・フィートバック②調味操作、化学的的な調理について理解する。③調味料、香辛料、嗜好品の調理特性について理解する【予習】②テキストp.48~53、③p.121~128を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
8調理と栄養①小テスト7(前回理解度評価)・フィートバック②穀類の調理特性穀物(米、小麦、雑穀)の穀粒の構造と調理特性、炊飯の原理についてを学び、その基礎的な調理技術を理解する。【予習】②テキストp.54~65を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
9調理と栄養①小テスト8(前回理解度評価)・フィートバック②いも、豆、種実類の調理特性いも、豆類の成分、調理による物性の変化についてを学び、その基礎的な調理技術を理解する。【予習】②テキストp.65~69、76,77を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
10調理と栄養①小テスト9(前回理解度評価)・フィートバック②野菜、果実類の調理特性野菜や果実の種類、成分、色素、調理による物性の変化についてを学び、その基礎的な調理技術を理解する。【予習】②テキストp.70~76を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
11調理と栄養①小テスト10(前回理解度評価)・フィートバック②きのこ、海藻、ゲル化素材の調理特性きのこの旨味や香り、海藻の色の変化、ゲル化素材の種類と調理特性について理解する。【予習】②テキストp.77~79、117~121を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
12調理と栄養①小テスト11(前回理解度評価)・フィートバック②卵、乳類の調理特性調理における卵や乳のたんぱく質、脂質および炭水化物の変化についてについてを学び、その基礎的な調理技術を理解する。【予習】②テキストp.80~94を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
13調理と栄養①小テスト12(前回理解度評価)・フィートバック②肉、魚の調理特性調理における肉、魚のたんぱく質と脂質の変化、種類と調理特性についてについてを学び、その基礎的な調理技術を理解する。【予習】②テキストp.95~114を読み要点箇所を把握・理解する。(60)【復習】授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
14献立作成①小テスト13(前回理解度評価)・フィートバック②献立作成Ⅰ与えられた食品から献立を作成し、適切なレシピを作成する方法を理解する。【予習】②テキストp.146~149を読み要点箇所を把握・理解し、料理レシピを調べ、参考となる献立をまとめておく。(60)【復習】15回の授業の要点箇所を把握・理解する。(120)
15献立作成Ⅱ①小テスト14(15回の理解度評価)・フィートバック②献立作成Ⅱ与えられた食品から献立を作成し、適切なレシピを作成する方法を理解する。→レポート提出【予習】自身の献立を実際に作成し、評価し、改善点をまとめる。(60)【復習】全15回の授業内容を整理し、過去問題集で関連問題も行い、講義内容の理解を深めておく。(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
①小テスト35%(5点満点×14回の合計点)/2
②レポート5%5点満点
③定期試験60%60点満点以上①②③の合計点で評価
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『食べ物と健康Ⅳ調理学』山崎英恵編集津田謹輔、伏木亨、本田佳子監修中山書店2,700円+税978-4-521-74289
2.『八訂準拠ビジュアル食品成分表』大修館書店1,540円978-4-469-27012-9
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『NEW調理と理論』山崎清子他著同文書院2,808円978-4-8103-1395-6
参考URL
質疑応答
授業内のフィートバック時間、講義終了後対応します。
teamsにおいては随時対応します。
備考
過去の管理栄養士国家試験問題を中心に、毎回授業の開始時に小テストを行い、時間内にフィートバックする時間を設けます。授業中の私語、携帯電話・スマートフォンの使用は禁止します。
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更新日付2023/02/17 09:17:15