開講年度2023
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
科目名生化学基礎実験B
担当教員市原 啓子
永井 雅代
学期曜日時限春学期 火曜日 3時限
春学期 火曜日 4時限
チームコードzgea7ha
科目区分必修
授業形態実験・実習
対象学年2年
単位数1
科目ナンバーX213-594-11
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP1 栄養・食習慣と健康との相互関係に関する知識の修得 ○
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
実験を通して生体物質の性質や単離・精製・検出などの方法について理解する
授業の概要
実験の原理や方法を学び結果の解析をとおして、生体成分の性質や単離・精製・検出などの方法について、より深く理解できるようになることを目的とする。
1から10回は、栄養学実験と関連づけて行う。生化学実験の基本的な考え方と操作方法を身につけ、生物学的な現象が実験を通して明らかされていることを体験する。管理栄養士に必要な生化学に関する実験の目的と実験方法の原理を理解できるようになる。授業は1回180分でおこなう。授業に関する資料はあらかじめTeamsで配信する。
授業の到達
目標
知識・理解:生体を構成する物質の特性を学び、実験結果からそれぞれの特性を理解し、実験レポートを作成できるようになる。
技能:実験器具や機器を安全に正しく操作できる。
態度:実験の注意事項に配慮できる。協調的に実験に参加できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
永井:講義連絡にてレポート評価のコメントを送信する。また、提出されたレポートは後日返却する。
市原:成績発表日から1週間以内にWebcampusで授業講評を送信する。実験ノートはコメントをつけて返却する
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション
溶液の調製と実験ノートの作成
実験実験ノートを作成する(90)
2リン酸緩衝液の緩衝能 (1)
リン酸緩衝液(pH6.8)の酸滴定による緩衝能の確認
実験ノートを作成する。(60)
3リン酸緩衝液の緩衝能 (2)
リン酸緩衝液の緩衝実験をまとめる
実験ノートを作成する。(30)
4アミノ酸溶液の吸光スペクトルの測定
(ランベルトの法則)
実験ノートを作成する。(30)
5吸光度の濃度依存性
(ベールの法則)
実験ノートを作成する。(30)
6糖の定性分析(1)
5種類の糖を用いて4種類の定性分析を行う。
実験ノートを作成する。(30)
7糖の定性分析(2)
定性分析の結果から、5種類の糖を推定し、レポートを作成する。
実験ノートからレポートを作成する(120)
8デンプンの化学分解(1)
塩酸を触媒としてデンプンの加水分解反応を、異なる温度条件で行う。
実験ノートを作成する。(30)
9デンプンの化学分解(2)
塩酸を触媒としてデンプンの加水分解反応の結果から、無機触媒の性質について考察し、レポートを作成する。
実験ノートからレポートを作成する。(200)
10糖の定量
グルコースの標準液を用いて検量線の作成をおこなう。
実験ノートをまとめ、レポートを作成する。(100)
11ポリアクリルアミドゲル電気泳動の原理;電気泳動の原理を学ぶ。ポリアクリルアミドゲルを作製する。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(30)
復習:実験の内容をノートにまとめる(60)
12たんぱく質の性質と分離(1)自作のゲルでたんぱく質試料を電気泳動で分離する。通電することによってたんぱく質が移動し、大きさに応じて分離することを観察する。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(30)
復習:実験の内容をノートにまとめる(60)
13たんぱく質の性質と分離(2)分子量マーカーに含まれるたんぱく質の移動距離から相対移動度をもとめる。たんぱく質の大きさと相対移動度をグラフに表す。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(30)
復習:実験の内容をノートにまとめる。授業終了後にノートを提出する(60)
14たんぱく質の性質と分離(3)サイズが不明なタンパク質の大きさを相対移動度からもとめる。生体のたんぱく質には、サブユニット構造をもつものがあることを理解する。実験ノートに結果をまとめ考察を行う。予習:事前に配布した資料を読み、不明な用語など調べておく(30)
プレゼンテーションの準備(60)
15たんぱく質の構造や種類についてプレゼンテーションを行う(90)
11から14回の内容についてまとめ試験を行う。終了後に実験ノートを提出する。
試験準備(90)。
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
実験態度と実験レポートを100点満点で評価し、これに0.67をかけた値を成績評価の点数とする(永井)67 %実験態度は積極的に参加し、協調的に実験をできてているかどうか。(25%)
実験ノートが指示通り②作成できているかどうか(25%)
レポートは基準に沿って作成できているかどうか。基準は実習中に指示します。(50%)
まとめ試験と実験ノートを100点満点で評価し、これに0.33をかけた値を成績評価の点数とする(市原)33 %まとめ試験では、実験を行うために学んだ用語や原理が理解できているかどうかを評価する(70%)。実験ノートは、授業のなかで記録が取れているか、実験結果のまとめや考察が書けているかを評価する(30%)。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料は授業中またはTeamsで配信』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『管理栄養士のための栄養生化学実験ハンドブック』帝塚山大学出版会978-4-925247-20-7
2.『エキスパート生化学』化学同人
参考URL
質疑応答
永井:メールまたはTeamsのチャットで随時(10:00から17:00)対応します。
email: nagaim@dpc.agu.ac.jp/Teams ID: ms20168025

市原:(研究室は14号館6階、14635)
 実験終了後、オフィスアワー (木曜2限)、Teamsでのチャットで受け付けます。
備考
生化学基礎実験では実験ノートの作成およびレポート作成が講義の復習に当たります。実験後、必ずその日の結果を実験ノートにまとめてください。ノートは配布するB5プリントを貼ることができる大きさにしてください。
実験室では、特別に教員の指示がある場合を除き、スマホ・携帯電話の使用は禁止とします。スマホ・携帯電話は、他の荷物と一緒に貴重品として管理してください。
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更新日付2023/02/01 19:36:59