開講年度2023
開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
科目名日本の近代文学Ⅰ
担当教員吉田 遼人
学期曜日時限春学期 火曜日 3時限
チームコードjwz1000
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーN231-131-03
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
N-DP1-1 文化説明能力の修得 ◎ N-DP2-3 問題解決能力の修得 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
近現代文学史の流れ(明治期の小説表現を中心として)
授業の概要
 日本が西欧と出会い、近代化を推し進めてゆく明治時代においては、日本語そのものが大きく揺れ動くなかで、文学の言葉もまた新たに組み替えられる必要に迫られた。そうした特別な表現状況のもと、作家たちは、新時代の文学に相応しい〈小説〉をいかに書くかという難題に立ち向かい、さまざまな言語実験を試みることになる。
 本講義では、日本近代における文学表現の史的展開を、具体的な作品に即し、当時の文化や思想にも目配りしながらたどってゆく。
授業の到達
目標
・日本の近代文学(とりわけ明治文学)の展開について説明できる。
・時代を代表する文学作品の特質について指摘できる。
・文学作品が生成する歴史的/文化的背景を理解し、みずからの見解を述べることができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス
○シラバスの記載事項について確認するとともに、明治時代の文学状況について概説する。
予習:シラバスを熟読する。(60)
復習:配布資料を読み返し、関連事項について確認する。(180)
2文明開化期の文芸
○文明開化期の戯作、翻訳文学の特色をふまえ、明治10年前後の文学状況について概観する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
3近代小説の揺籃(1)
○坪内逍遙「小説神髄」、二葉亭四迷「浮雲」などの表現特性を把握し、それらの文学史的意義について検討する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
4近代小説の揺籃(2)
○坪内逍遙、二葉亭四迷らの試みをふまえ、明治20年前後の文学状況について概観する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
5形成される文壇(1)
○尾崎紅葉「金色夜叉」、山田美妙「蝴蝶」などの表現特性を把握し、それらの文学史的意義について検討する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
6形成される文壇(2)
○尾崎紅葉、山田美妙らの試みをふまえ、とくに明治20年代前半の文学状況について概観する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
7浪漫の萌芽(1)
○森鷗外「舞姫」、樋口一葉「たけくらべ」などの表現特性を把握し、それらの文学史的意義について検討する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
8浪漫の萌芽(2)
○森鷗外、樋口一葉らの試みをふまえ、とくに明治20年代なかばの文学状況について概観する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
9社会と小説
○社会小説、家庭小説の特色をふまえ、明治20年代後半から30年代前半の文学状況について概観する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
10写生の水脈(1)
○ホトトギス派の写生文の表現特性を把握し、それらの文学史的意義について検討する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
11写生の水脈(2)
○正岡子規、高浜虚子らの試みをふまえ、明治30年代の文学状況について概観する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
12醜悪な現実(1)
○島崎藤村『破戒』、田山花袋「蒲団」などの表現特性を把握し、それらの文学史的意義について検討する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
13醜悪な現実(2)
○島崎藤村、田山花袋らの試みをふまえ、明治40年前後の文学状況について概観する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
14夏目漱石の文学
○日本文学史上における夏目漱石の位置づけについて検討する。
予習:取り上げられる作家、作品、文芸思潮について調べる。(120)
復習:講義内容を振り返りつつ、言及された作品、紹介された参考文献等を読む。(120)
15まとめ
○明治文学史の流れを振り返る。
予習:講義全体を振り返り、明治文学史の流れについて整理する。(120)
復習:取り上げられなかった明治文学を読み、その位置づけについて考える(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
授業への取り組み50%リアクションペーパー、小課題などの平常点
定期試験50%授業内容の理解度、考察の深度(みずからの考察を論理的に、客観的に論述できているか)など
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『プリントを配布する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に適宜紹介する』
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:火曜4限
研究室番号:3439(3号館4階)
事前にアポイントメントを取ること。
授業終了後を含め、上記以外でも適宜対応する。
備考
各回の授業内容は、進捗具合等を考慮して変更する場合がある。
授業中の私語、食事、携帯電話等の操作は厳禁とする。
画像
ファイル
更新日付2023/02/01 00:25:55