開講年度2023
開講学科歴史学科 2015年度以降入学
科目名文化人類学Ⅰ
担当教員栗田 英彦
学期曜日時限春学期 木曜日 3時限
チームコードso0v2p9
科目区分選択
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーH131-183-01
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
H-DP4 世界史的・多元的な視野と人間力の育成 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
宗教の人類学
授業の概要
この授業では、文化人類学(宗教人類学)で主題とされてきたフェティシズム、シャマニズム、トーテミズムを取り上げながら、人類の持つ欲望、真理の探究、共同体の構築について人類学的視点からとらえ直します。
授業の到達
目標
①人類学の手法と目的、その学問的特徴を論じることができるようになる。
②人類学から見た人間の文化・社会・国家について論じることができるようになる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業内でミニテストに対するコメントや答え合わせを毎回行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「イントロダクション―欲望・主体・共同体―」
講義全体のガイダンスを行い、基本的なテーマやキーワードについて確認する。
【予習】シラバスを確認して授業内容を把握する(20)
【復習】授業全体についての確認(30)
2「フィールドワーク論―現代人類学の基本的視座―」
フィールドワークという人類学の基本的方法論について論じる。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
3「フェティシズム①:ブードゥーと市場」
フェティシズム(物神崇拝)の代表例とされる西アフリカのブードゥーについて紹介する。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
4「フェティシズム②:物神崇拝と象徴崇拝」
フェティシズムを考えるための基本的な視点について、シャルル・ド・ブロスのフェティシズム論を取り上げて論じる。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
5「フェティシズム③:資本主義のフェティッシュ」
マルクスのフェティシズム論を取り上げて、近現代資本主義社会を人類学的に論じる。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
6「フェティシズム④:真の欲望を求めて―フロイトからラカンへ」
フェティシズムを物に対する欲望と考えた場合、物を超えた真の欲望はありうるのかを、フロイトやラカンといった精神分析の議論を参考にしながら考える。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
7「シャマニズム①:脱魂と憑霊の文化論」
シャマニズム(巫術を巡る信念と実践)を紹介し、脱魂と憑霊という二類型について論じる。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
8「シャマニズム②:シャマンの発見と理想化」
シャマニズム現象がどこで発見され、シャマン(巫者)に対する価値評価がどのように変化していったかを論じる。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
9「シャマニズム③:シャマンになる調査者―ケサリードとカスタネダ」
研究者と研究対象の関わりについて、二人の人類学の調査者を事例として考える。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
10「シャマニズム④:真理の語りと真理の演技」
シャマンを「真理」に関わるものとして捉えた時、真理が語られることと演じられることでどのような違いがあるのかについて考える。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
11「トーテミズム①:「我々は金剛インコである」とはどういうことか」
トーテミズム(トーテムに関する信仰・実践・制度)について紹介し、それについての人類学者の議論を紹介する。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
12「トーテミズム②:トーテミズムとは幻想である―差異としてのトーテム」
レヴィ=ストロースの構造人類学によるトーテミズム論を紹介し、人類学者の議論の到達点について確認する。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
13「トーテミズム③:トーテムを作り出す――タブーとコミュニタス」
トーテミズムを共同体に関する認識(真理)と捉えたとき、それがいかに実演されて現実化するのかについて、儀礼に焦点を当てて論じる。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
14「トーテミズム④:隠された根源へ」
トーテミズムを共同体に関する認識と実践の体系と捉えた時、儀礼だけではとらえきれない暴力の問題を論じる。
【予習】事前に指定する資料を読んでおく(60)
【復習】配布資料をもとに授業内容を確認する(60)
15「まとめ」
ミニテストの見直しを行いながら、授業全体を振り返ります。
【予習】これまでのすべて授業ノートを見直しておく(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
2
評価方法
評価方法割合評価基準
各回に実施するミニテスト60%合計15回の合計点(4%×15)
レポート試験40%課題の達成度
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に配布する資料を用いる。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に適宜紹介する。』
参考URL
1.特になし。
質疑応答
質疑については、授業中および授業直後の質疑を認めています。授業中の質疑は、挙手して行ってください。
備考
授業中の私語、携帯電話・スマートフォンの使用は禁止します。
2/3以上の授業に出席した者のみ成績評価の対象とします。
画像
ファイル
更新日付2023/02/02 12:47:37