開講年度2023
開講学科歴史学科 2015年度以降入学
科目名西洋史特殊講義B-Ⅰ
担当教員柳澤 幾美
学期曜日時限春学期 火曜日 3時限
チームコードa417dkb
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーH231-165-09
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
H-DP3 現代的問題へのアプローチ ◎ H-DP4 世界史的・多元的な視野と人間力の育成 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
アメリカ合衆国の歴史(通史)
授業の概要
アメリカ合衆国(以下、アメリカと表記)の植民地時代から現在に至るまでの通史を、従来の歴史解釈における権力の偏在を意識しながら概説的に学ぶ。とりわけアメリカの世紀と言われた20世紀の政治、経済、民族、女性の歴史などについてもみることで、世界の覇権国家となったアメリカの姿を概観する。また、その覇権を揺るがされつつある21世紀のアメリカを探る。授業は講義中心に行うが、学生からの発言も歓迎する。ビデオ鑑賞も含む予定。毎回の授業後にはリアクション・ペーパー(内容についての意見、感想、質問など)を課す。重要な質問については、その次の時間に回答し、よいコメントについても紹介する。毎授業の始めのには「今週のアメリカ・コーナー」として、その週のアメリカのニュース、お勧めの本、映画などを紹介する予定である。
授業の到達
目標
1.従来の歴史解釈における権力の偏在を認識する。
2.アメリカにおける人種、民族問題を理解し、マイノリティ、弱者の視点を身につける。
3.アメリカの通史をみることによって、現代のアメリカの姿を説明できる。
4.現代日本社会の趨勢を念頭に置いた警鐘としてアメリカ史を論じることができる。
5. アメリカの社会変革を促してきた民衆の姿を見ることで自分自身の価値観や生き方を問うことができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
毎回のリアクション・ペーパーに関しては、次の授業でフィードバックをする。
定期試験については、成績発表日に「講義連絡」にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語で講義する。
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1第1回 イントロダクション 授業の概要、なぜアメリカ史を学ぶか?事前:アメリカの基礎知識を調べる(120分)
事後:アメリカの白地図に州名を記入する(60分)
各代のアメリカの大統領名を記す(60分)
2I. 「新世界」とイギリス植民地社会の発展
1. 「新世界」と近代世界システムの形成 2. 北米植民の始まり 3. 丘の上の町 ※セトラー・コロニアリズム、大西洋奴隷貿易と奴隷制の起源 4. 幸福の追求 5. フレンチ・インディアン戦争 6. 革命の始動 7. 1776年 8. 独立戦争
事前:教科書pp.2~21を読み、わからない語句を調べる(120分)
事後:イギリス領アメリカの植民地の地図を作成し、それぞれの植民地の特徴をまとめる(120分)
3II. 新興国アメリカの建設
1. 合衆国憲法 2. フェデラリストと反フェデラリスト 3. ジェファソニアン・デモクラシー 4. 1812年戦争 5. 市場革命 6. 北部の改革運動 7. 南部の奴隷制の拡大 8. モンロー・ドクトリン 9. ジャクソニアン・デモクラシー
事前:教科書pp.22~41を読み、わからない語句を調べる。(120分)
事後:コラムを読んで自分の意見をまとめる。(120分)
4II. 南北の対立・内戦・再建(1)
1. マニフェスト・デスティニー 2. アメリカ=メキシコ戦争 3. 南北の対立 ※奴隷制下の様々な抵抗 4. 南北戦争
事前:教科書pp.42~51を読み、わからない語句を調べる。(120分)
事後:奴隷制下の抵抗運動について調べ、自分の意見をまとめる(120分)
5II. 南北の対立・内戦・再建(2)
5. 奴隷解放宣言 6. 南北戦争と市民の生活 7. 再建 8. ブラック・コード ※憲法修正14条 
事前:教科書pp.52~61を読み、わからない語句を調べる。(120分)
事後:南北戦争、奴隷解放宣言について調べ、自分の意見をまとめる(120分)
6IV. 産業化するアメリカ(1)
1. 「金ぴか時代」 2. 工業会と労働者の運動 3. 都市の発展 ※入国管理と移民 4. ポピュリズム
事前:教科書pp.62~71を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
7IV. 産業化するアメリカ(2)
5. 分離すれども平等 ※フロンティアの消滅と先住民 6. 帝国の拡大 ※科学と文明 ※ヴィクトリア的ジェンダー観の変容
事前:教科書pp.72~81を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
8V. 革新主義の時代(1)
1. 社会改革の時代 2. セツルメント ※ワシントンとデュボイス 3. 革新主義時代の連邦政治 4. 革新主義時代の外交 5. ウィルソンと第1次世界大戦
事前:教科書pp.82~93を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
9V. 革新主義の時代(2)
6. 憲法修正19条 7. 怒涛の1920年代 8. 1924年移民法 9. ジャズエイジ ※ハーレム・ルネサンス 
ビデオ鑑賞:享楽の1920年代
事前:教科書pp.90~103を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
10VI. 大恐慌、ニューディール、第2次世界大戦
1. クラッシュから大恐慌へ 2. 第1次ニューディール 3. 第2次ニューディール 4. アメリカの世紀 5. 第2次世界大戦 6. ダブルVキャンペーン
事前:教科書pp.104~115を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
11原爆をめぐる世論、ビデオ鑑賞:日系人強制収容事前:教科書のコラムp.116〜119を読み、わからない語句を調べる(120分)
事後:視聴したビデオについて自分の意見をまとめる(120分)
12VII. 現代アメリカの形成(1)
1. 戦後世界秩序と冷戦のはじまり 2. マッカーシズム 3. 「豊かな社会」 4. 公民権運動の展開 5. 「ニューフロンティア」 6. 「偉大な社会」
事前:教科書pp.120~131を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
13VII. 現代アメリカの形成(2)
7. ベトナム戦争 8. 第2波フェミニズム 9. 1968年 ※同性愛者解放運動からマイノリティの権利へ 10. リチャード・ニクソン 11. 70年代の低迷 ※環境主義
事前:教科書pp.132~149を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
14VIII. 新自由主義のアメリカ(1)
1. レーガン革命 2. デタントから「力による平和」へ 3. ニューライト 4. 冷戦の終焉と湾岸戦争 5. 多文化主義 6. クリントン政権下の「福祉政策
事前:教科書pp.150~167を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
15VIII. 新自由主義のアメリカ(2)
7. ジョージ・W・ブッシュと「対テロ戦争」 8. 「格差社会」アメリカ 9. オバマの功罪 10. 「アメリカファースト」※21世紀のジェンダーと人種
事前:教科書pp.168~180を読みわからない語句を調べる(120分)
事後:再度上記の箇所を読み自分の意見をまとめる(120分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
期末試験60%講義内容に関する基本的用語を使い、講義内容に関して基本的理解をふまえた論述ができているかで評価する。
リアクション・ペーパー40%授業をよく理解し、その上で自分の意見がしっかり述べられているかどうかで評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『よくわかるアメリカの歴史』梅崎透/坂下史子/宮田伊知郎ミネルヴァ書房2,800円9784623091973
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『アメリカの20世紀(上)』有賀夏紀中公新書773円978-4121016645
2.『アメリカの20世紀(下)』有賀夏紀中公新書815円978-4121016652
3.『大学で学ぶアメリカ史』和田光弘(編著)ミネルヴァ書房3,300円978-4623067169
4.『その他は授業の中で紹介する』
参考URL
質疑応答
授業中は随時、授業後は個別に質問を受け付けます。また、メールにても質問を受け付けます。メールアドレスは最初の授業において周知しますが、「オフィスアワー(連絡手段)」にも掲載されています。
備考
画像
ファイル
更新日付2023/01/31 23:03:10