開講年度2023
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
2022年度心理学部心理学科
2023年度健康科学部健康栄養学科
2023年度健康科学部健康科学科
2018年度心身科学部健康科学科
2018年心身科学部心理学科
2022年度総合政策学部総合政策学科
2021年度文学部グローバル英語学科
2021年度文学部英語英米文化学科
科目名人間行動の理解Ⅰ
担当教員金田 宗久
学期曜日時限春学期 金曜日 3時限
チームコードfyenkzn
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーB231-285-01
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
B-DP3-1 情報収集力 ◎ B-DP3-3 課題発見力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
心理学実験入門
授業の概要
心理学Ⅰおよび心理学Ⅱでは、人間の「こころ」に関わる理論と事象を紹介しています。これらの理論や事象は、科学的な研究法(実験や調査など)によって得られたデータに基づいています。この授業では、受講生のみなさんが実験者および実験参加者の役割を体験しながら、心理学の基本的な方法論について理解を深めることを目的としています。具体的には、6つのテーマを通じて仮説検証についての考え方からデータ収集、結果の解釈に至るまでを理解してもらいたいと思います。そして、計6本のレポート作成を通じて、データの実践的な報告方法の習得を目指します。
授業の到達
目標
本講義を履修することで、以下のような力を身に着けることを目標とします。
 <知識>心の仕組みやはたらきを明らかにするための様々な方法論を概説することができる。
 <態度>心の仕組みやはたらきを明らかにするための科学的な手続きと正確なデータ収集の重要性を認識する。
 <技能>厳密な手続きに基づいてデータを収集し、そのデータを用いて論理的な報告(レポート)を作成することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
実験レポート採点後、点数やコメントが明記された実験レポートを個人に返却する。
実験レポート返却後、クラス全体に対して注意点や全体評価についてのフィードバックを行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1<ガイダンス、心理学実験の考え方について>
講義スケジュールおよび受講に関する注意事項を確認した後、心理学実験の基本的な考え方について学びます。
【予習】シラバスを熟読し、履修のルールや心理学用語の確認を行う(90)
【復習】独立変数と従属変数、要因と水準、参加者間要因と参加者内要因についての理解を確かめる(120)
2<錯視1>
ミュラーリヤー錯視図形を用い、図形の規則的な変化が錯視に及ぼす影響を調べるための実験を行います。
【課題】データを整理して報告し、予測される結果について考えをまとめる(90)
【復習】錯視の仕組みについて復習する(120)
3<錯視2>
収集した参加者全体のデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。授業時間内にレポート①を提出。
【復習】実験レポート作成の基本的ルールを復習する(120)
4<系列位置効果1>
記憶のメカニズムを明らかにするための実験を行います。
【課題】データを整理して報告し、予測される結果について考えをまとめる(90)
【復習】記憶のメカニズムについて復習する(120)
5<系列位置効果2>
記憶についての基礎的な知識や理論について解説します。収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。授業時間内にレポート②を提出。
【復習】返却された実験レポート①を見直し、改善点を確認する(120)/実験レポート作成の基本的ルールを復習する(180)
6<日常記憶1>
日常生活でよく目にする事物に関わる記憶の実験を行います。
【課題】データを整理して報告し、予測される結果について考えをまとめる(90)
【復習】一般的な記憶実験と日常記憶に関わる実験との共通点および相違点について、その特徴をまとめる(180)
7<日常記憶2>
収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。授業時間内にレポート③を提出。
【復習】返却された実験レポート②を見直し、改善点を確認する(120)/実験レポート作成の基本的ルールを復習する(180)
8<要求水準1>
目標設定のしかたや達成動機に関わる実験を行います。
【課題】データを整理して報告し、予測される結果について考えをまとめる(90)
【復習】要求水準および達成動機づけに関わる先行研究について復習する(180)
9<要求水準2>
収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。授業時間内にレポート④を提出。
【復習】返却された実験レポート③を見直し、改善点を確認する(120)/実験レポート作成の基本的ルールを復習する(180)
10<SD法1>
イメージを測定する手法の一つであるSD法について学びます。また、グループワークを通じて、SD法によるイメージ測定のテーマを選考します。
【復習】SD法の特徴について復習する(120)
【課題】SD法を用いた調査票作成に関する作業を進める(180)
11<SD法2>
SD法を用いた調査への回答を通じて、質問紙作成の注意点を確認するとともに、調査項目等の改善を試みる。
【課題】SD法を用いた調査を調査者として実施し、データを収集する(180)
12<SD法3>
収集したデータに基づき、結果をまとめ、その解釈を行います。授業時間内にレポート⑤を提出。
【復習】返却された実験レポート④を見直し、改善点を確認する(120)/実験レポート作成の基本的ルールを復習する(180)
13<ストループ効果1>
ストループ効果に関する実験を行います。
【課題】データを整理して報告し、予測される結果について考えをまとめる(90)
【復習】ストループ効果の特徴および実験手続きについて復習する(180)
14<ストループ効果2>
収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。授業時間内にレポート⑥を提出。
【復習】返却された実験レポート⑤を見直し、改善点を確認する(120)/実験レポート作成の基本的ルールを復習する(180)
15<まとめ>
心理学実験の方法論について復習します。
【復習】返却された実験レポート(①から⑥)を振り返り、心理学実験の方法論の特徴およびレポート作成の注意点について見直す(180)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
実験レポート(①~⑥)の内容(各10点)60心理学実験レポートの体裁を成しているか
実験レポートを1つでも提出しなかった場合は失格とする
授業・実験への取り組み40実験実施に関わる注意事項を厳守しながら、実験者あるいは実験参加者の立場で取り組めているか
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『心理学基礎実験を学ぶ-データ収集からレポート執筆まで』大和田 智文・鈴木 公啓北樹出版2,400円+税978477930483
参考URL
質疑応答
質問などがある場合は、講義中でも遠慮なく聞いてください。不明な点をそのままにしておくと、間違った手続きで実験や調査を進めてしまう可能性がありますので、不明な点は随時、確認するようにしてください。
備考
以下の条件に当てはまる人物の受講を期待します。
1. 心理学ⅠまたはⅡの単位を既に修得している者
2. 遅刻、欠席をしない者 (ペアやグループで実験を行うため、原則として遅刻・欠席厳禁とします)
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更新日付2023/02/08 14:51:00