開講年度2022
科目名実習:口腔・顎顔面領域の疾患
科目ナンバーD413-576-01
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
2021年度歯学部歯学科
部門専門  
開講種別秋学期
対象学年4年
担当者長尾 徹
実務経験教員歯科医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー④口腔領域疾患の専門的知識
単位数1
曜日・時限秋学期 火曜日 1時限
秋学期 火曜日 2時限


コーディネーター
担当講座
顎口腔外科学講座
顎顔面外科学講座(質問用メールアドレス:mfs20@dpc.agu.ac.jp
担当者
顎口腔外科学講座 講師:中山敦史,阿知波基信,井上博貴,伊東 優 助教:古田浩史,吉崎亮介
顎顔面外科学講座 主任教授:長尾徹,准教授:宮地斉,後藤満雄,講師:長谷川正午,渡邉哲,宮部悟
先天異常学研究室 特殊診療科教授:夏目長門,准教授:新美照幸,講師:南克浩,井村英人
授業の概要
(目的)
口腔外科の臨床の現場では診察,処置,手術,検査,手術などが行われており,その方法や手技は多岐にわたる.。本実習は口腔外科の診療を行う上で基本となる知識および手技を修得することが目的である。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
「SIMPLE TEXT 口腔外科の疾患と治療」 栗田賢一ほか (永末書店)
「口腔外科学」第4版 白砂兼光ほか (医歯薬出版)

『参考書』
「若い歯科医と研修医のための 口腔外科をはじめましょう」 佐々木次郎ほか (デンタルダイヤモンド社)
「カラーアトラス 抜歯の臨床」 野間弘康ほか (医歯薬出版)
「AO法 骨折治療 頭蓋顎顔面骨の内固定 外傷と顎矯正手術」 監訳 下郷和雄(医学書院)
「グラフィックス フェイス 臨床解剖図譜」訳 下郷和雄/瀬戸一郎(クインテッセンス出版)
「新版増補版 消毒と滅菌のガイドライン」小林寛伊(へるす出版)
講義(実習)
の方法・形式
スライドによる示説を行う。
ロールプレイ方式の相互実習や模型実習を行う。
必要機器
実習帳を参照
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
質問に答える時間を設けて、希望者にフィードバックを行う。必要に応じて、成績不良者を呼び出してフィードバックを行う。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1~2【講義(実習)項目】
初診患者の医療面接(急性期)
【一般目標(GIO)】
急性症状を訴える初診患者との良好な人間関係の構築と問題点の抽出を行うために、医療面接についての基本的態度、技能および知識を習得する。
【講義(実習)内容】
初診患者の医療面接(急性期)

【到達目標(SBOs)】
(1)面接の導入にあたって、環境を整えることができる。
(2)病状や心理状態に応じたコミュニケーションを取ることができる。
(3)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
(4)病状や心理状態に応じた質問をすることができる。
(5)病状中心の病歴を聴取できる。
(6)既往歴を聴取できる。
(7)解釈モデルを聴取できる。
(8)病状や心理状態に対する共感的態度を示すことができる。
(9)面接の終わりに患者の言い忘れがないか確認できる。
(10)面接の終わりに訴えの要約と再確認ができる。

【予習・復習】
予習
シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握する。関連する書籍などを参照する。(40分)
復習
内容の重要ポイントを各自整理する。(50分)

【コアカリ】
F-1-1) 、 F-2-1)
渡邉 哲 他(顎顔面)
3【講義(実習)項目】
感染対策
【一般目標(GIO)】
観血的処置に対する感染対策を理解する。
【講義(実習)内容】
感染対策

【到達目標(SBOs)】
(1)標準予防策(スタンダード・プリコーション)を説明できる。
(2)滅菌・消毒について説明できる。
(3)感染対策の具体的な方法を説明できる。
(4)手洗いの目的が説明できる。
(5)未滅菌手袋の使用目的を理解している。
(6)滅菌手袋の使用目的を理解している。
(7)ガウンテクニックについて理解している。
(8)感染性医療廃棄物について説明できる。

【予習・復習】
予習
標準予防策,手指消毒,ガウンテクニック等について教科書等で予習する(25分)。
復習
学習内容を復習して、疑問点や重要項目を確認・学習して理解を深める(20分)。

【コアカリ】
F-1-2)④、F3-1)①
中山敦史 他(顎口腔)
4【講義(実習)項目】
浸潤麻酔・抜歯・縫合
【一般目標(GIO)】
小手術の基本である浸潤麻酔,抜歯,縫合について理解する。
【講義(実習)内容】
浸潤麻酔・抜歯・縫合

【到達目標(SBOs)】
(1)浸潤麻酔に必要な器具を説明できる。
(2)浸潤麻酔の手順を説明できる。
(3)抜歯に必要な器具を説明できる。
(4)挺子・鉗子の使用法を説明できる。
(5)抜歯の手順を説明できる。
(6)切開・縫合に必要な器具を説明できる。
(7)結紮法について説明できる。
(8)切開・縫合の手順を説明できる。

【予習・復習】
予習
浸潤麻酔・抜歯・縫合等について教科書等で予習する(25分)。
復習
学習内容を復習して、疑問点や重要項目を確認・学習して理解を深める(20分)。

【コアカリ】
F-3-1)②④、 F-3-5)①②
中山敦史 他(顎口腔)
5~6【講義(実習)項目】
顎間固定・切開消炎手術
【一般目標(GIO)】
顎間固定:歯の外傷、顎骨骨折の治療に必要な知識、技術を身につける。
切開消炎術:歯性感染症の診断、治療の必要性とその意義を理解する。
【講義(実習)内容】
顎間固定・切開消炎手術

【到達目標(SBOs)】
顎間固定:
(1)顎骨骨折の治療法について説明できる。
(2)顎内固定・顎間固定について説明できる。
(3)歯牙結紮の目的、方法を説明することができる。
切開消炎手術:
(1)急性歯性感染症の治療について説明できる。
(2)膿瘍切開の目的、効果について説明できる。
(3)ドレーンの種類、目的、効果について説明できる。

【予習・復習】
予習
教科書などで外傷の治療法、炎症の治療法の学習内容を予習(60分)。
復習
実習内容を復習して自己評価を行い理解を深める(30分)。

【コアカリ】
E-2-4)-(2)、 F-1-2) 、E-2-4)-(2) 、 F-1-2)
長尾 徹 他(顎顔面)
7~14【講義(実習)項目】
手指消毒・ガウンテクニック
【一般目標(GIO)】
手術室で行う手指消毒・ガウンテクニックを修得する。また,感染性医療廃棄物,滅菌器具の取り扱いを修得する。

【講義(実習)項目】
浸潤麻酔・抜歯・縫合
【一般目標(GIO)】
浸潤麻酔・抜歯・縫合の基本技能を修得する。
【講義(実習)内容】
手指消毒・ガウンテクニック

【到達目標(SBOs)】
(1)手洗いを実践できる。
(2)未滅菌手袋の着脱操作ができる。
(3)滅菌手袋の着脱操作ができる。
(4)ガウンテクニックを行うことができる。
(5)感染性医療廃棄物を通り扱うことができる。
(6)滅菌された機器や医療材料を受け渡すことができる。
(7)使用した注射針の取り扱い,廃棄することができる。

【予習・復習】
予習
手指消毒・ガウンテクニック等について学習内容を確認して適切な清潔操作を行えるように予習する(45分)。
復習
実習内容を復習して自己評価を行い理解を深める(45分)。

【コアカリ】
F-1-2)④、F3-1)①


【講義(実習)内容】
浸潤麻酔・抜歯・縫合

【到達目標(SBOs)】
(1)患者にこれから行うことを説明できる。
(2)清潔に配慮しながら滅菌グローブの装着ができる。
(3)必要な機材を選択できる。
(4)注射器を正しく準備できる。
(5)処置に応じたポジショニングができる。
(6)適切な部位に浸潤麻酔ができる。
(7)抜歯器具の操作ができる。
(8)歯肉の切開ができる。
(9)指定された歯の抜去ができる。
(10)縫合器材の操作ができる。
(11)外科結びができる。
(12)抜糸ができる。
(13)清潔に配慮した操作ができる。
(14)患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
(15)安全性に配慮した操作ができる。

【予習・復習】
予習
浸潤麻酔・抜歯・縫合について学習内容を確認して、安全で適切な手技が行えるように予習する(45分)。
復習
実習内容を復習して自己評価を行い理解を深める(45分)。

【コアカリ】
F-1-2)①②、F3-1)①②④、F-3-5)
中山敦史 他(顎口腔)
7~14【講義(実習)項目】
顎骨骨折の治療
【一般目標(GIO)】
歯の外傷、顎骨骨折の治療に必要な知識、技術を身につける。

【講義(実習)項目】
歯性感染症実習
【一般目標(GIO)】
歯性感染症の診断、治療の必要性とその意義を理解する。
【講義(実習)内容】
顎間固定

【到達目標(SBOs)】
(1)顎骨骨折の治療法について説明できる。
(2)顎内固定・顎間固定について説明できる。
(3)MMシーネを用いた顎内固定、顎間固定を行うことができる。
(4)歯牙結紮の目的、方法を説明することができる。
(5)ワイヤーを用いた歯牙結紮を行うことができる。

【予習・復習】
予習
教科書p175-186の内容を確認する(50分)。
復習
配布物、教科書などを確認し、実習内容を整理し、まとめる(40分)。

【コアカリ】
E-2-4)-(2)、 F-1-2)


【講義(実習)内容】
実習用模型を用いた膿瘍切開実習

【到達目標(SBOs)】
(1)急性歯性感染症の治療について説明できる。
(2)必要な器材を選択できる。
(3)膿瘍に対して正しく浸潤麻酔を正しく行うことができる。
(4)膿瘍切開を行うことができる。
(5)膿瘍切開の目的、効果について説明できる。
(6)ドレーンの種類、目的、効果について説明できる。

【予習・復習】
予習
歯性感染症の診断方法を確認する。歯性感染症の原因菌と感染経路を説明できる。(25分)
復習
主な歯性感染症(上下顎骨骨膜炎や各蜂窩織炎)の症状と治療を説明出来る(20分)。

【コアカリ】
E-2-4)-(3) -①②③④⑤⑥、 F-1-2)
長尾 徹 他(顎顔面)
15【講義(実習)項目】
頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察
【一般目標(GIO)】
病状を把握するために適切な頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察をする知識、技能、態度を修得する。
【講義(実習)内容】
頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察

【到達目標(SBOs)】
(1)患者にこれから行うことを伝えることができる。
(2)診療に応じた適切な対位ができる。
(3)顔面の対称性の視診ができる。
(4)下顎の開閉口路の視診ができる。
(5)顎関節部の触診ができる。
(6)頭頸部の筋肉の触診ができる。
(7)顎下リンパ節の触診ができる。
(8)患者の痛みや不快感に配慮した診察ができる。
(9)診療録に診察内容の記録ができる。

【予習・復習】
予習
頭頸部解剖の学習内容を確認する(60分)。
復習
内容の重要ポイントを各自整理する(30分)。
【コアカリ】
A-4-2)、 E-1-1) 、 E-2-1)、 E-2-2)、 F-2-2)
宮地 斉 他(顎顔面)
留意事項
実習を行う上で適切な服装,身だしなみでのぞむようにして下さい。
診療の場を想定した実習では,マスク,手袋,治療帽を着用して下さい。
授業以外の
学習方法
自宅等での予習復習
成績評価方法
出席状況,実習態度,実習修得状況にて評価を行う。
参照ホーム
ページ
画像
ファイル
更新日付2022/03/07 17:00:30