開講年度2022
科目名実習:歯周組織疾患の診断と治療
科目ナンバーD413-573-03
開講学科2021年度歯学部歯学科
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
2021年度歯学部歯学科
部門専門  
開講種別秋学期
対象学年4年
担当者三谷 章雄
実務経験教員歯科医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー①コミュニケーション力 ③科学的視点・思考・行動 ⑤歯科治療の基礎的技能
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 3時限
秋学期 月曜日 4時限


コーディネーター
担当講座
歯周病学講座
担当者
主任教授:三谷章雄
インストラクター:福田光男、菊池 毅、林潤一郎、山本弦太、西田英作、後藤久嗣、大野祐、後藤亮真、歯周病学講座非常勤講師ほか
授業の概要
(目的)
講義「歯周組織疾患の病態と治療」で学習した知識を基礎に、模型実習を通して、歯周治療において必要とされる基本的術式の習得を目的とする。
教材(教科書、
参考書等)
○「実習:歯周組織疾患の診断と治療」基礎実習帳(8月下旬配布予定)
『資料』
○歯周病学基礎実習動画(日本歯周病学会監修)
  http://www.perio.jp/news/basic_practice.shtml
○ 講義「歯周組織疾患の病態と治療(春・秋)」の配付資料
『教科書』
○「臨床歯周病学 第3版」 医歯薬出版
『参考書』
○「最新の歯周外科手術をマスターしよう!」野口俊英編 第一歯科出版
○「歯周治療の指針2015」日本歯周病学会編 医歯薬出版
○「歯科放射線学 第6版」 医歯薬出版
歯周病学基礎実習動画 http://www.perio.jp/news/basic_practice.shtml
講義(実習)
の方法・形式
6班編成にて実習を行う。スライドや各班のインストラクターによる示説の後、模型実習を行う。
必要機器
資料閲覧用端末(ノートPC、タブレット、スマートフォン等)
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
実習後半に授業内試験を行い、実施後に要点の解説を行う。各個人には採点結果を開示しない。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【実習項目】
歯周組織検査
【一般目標(GIO)】
歯周病の病態を把握できるようになるため、歯周組織検査の方法を修得する。
【実習内容】
模型を用いて歯周組織検査を実践する。
【到達目標(SBOs)】
1)プロービング圧を考慮した適切なプロービングができる。
2)プロービングデプス、クリニカルアタッチメントレベル、動揺度の測定ができる。
3)ウォーキングプロービングが理解できる。
4)歯周組織検査の結果を説明できる。
【予習・復習】                          
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療」第11回「歯周病の検査1」の講義資料を読み、プロービングの方法と、歯周組織精密検査の記入表を確認し、実習内容を把握する。(30分)
6点法の歯周組織検査、プロービングデプス、アタッチメントレベル、動揺度について、教科書の該当ページを読み、方法を理解する。(15分)
歯周病学会基礎実習動画:A-1. プロービング を視聴し実際の動作・操作を理解する。(15分)
復習:理解の不足している部分に実習帳に書き込みを行い、疑問点を整理しまとめる(15分)
6点法の歯周組織検査、プロービングデプス、アタッチメントレベル、動揺度について、教科書の該当ページを読み、方法を理解する。(15分)
実習で得られた検査結果から模型患者の病状を把握し、プロダクトを作成、提出する。(15分)

【コアカリ】
A-3-②, -③
E-1-3)-①, -②, -⑤
三谷章雄ほか
2【実習項目】
エックス線写真の読影
【一般目標(GIO)】
歯周病の病態を把握できるようになるため、エックス線写真の読影法を修得する。
【実習内容】
エックス線画像を用いて歯周病に関する所見の読影を行う。
【到達目標(SBOs)】
1)健常な歯周組織のエックス線写真所見を抽出できる。
2)歯周病に関連するエックス線写真所見を抽出できる。
3)エックス線写真検査の結果を説明できる。
【予習・復習】
予習: 実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(春)」第12回「歯周病の検査2(エックス線検査・咬合検査)」の講義配付資料、および教科書を用いて、歯周病の診断に必要な所見・内容を確認する。(40分)
復習:理解の不足している部分に書き込みを行い、疑問点を整理する。(30分)
関連分野の配布プリント・教科書・参考書と実習帳をあわせて、エックス線写真に現れる歯周病の病態への理解を深め、プロダクトを作成、提出する。。(20分)
【コアカリ】                             
A-3-②, -③
E-1-2)-⑦
E-1-3)-①, -②, -⑤
E-3-3)-(3)-①, -②
F-1-1)-③
三谷章雄ほか
3【実習項目】
エックス線写真の読影
【一般目標(GIO)】
歯周病の病態を把握できるようになるため、エックス線写真の読影法を修得する。

【実習項目】
口腔清掃法
【一般目標(GIO)】
口腔衛生指導を行えるようになるため、模型を使用して、口腔清掃法を修得する。
【実習内容】
エックス線画像を用いて歯周病に関する所見の読影を行う。(評価)
【到達目標(SBOs)】
1)健常な歯周組織のエックス線写真所見を抽出できる。
2)歯周病に関連するエックス線写真所見を抽出できる。
3)エックス線写真検査の結果を説明できる。
【予習・復習】
予習: 実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(春)」第12回「歯周病の検査2(エックス線検査・咬合検査)」の講義配付資料、および教科書を用いて、歯周病の診断に必要な所見・内容を確認する。(40分)
復習:理解の不足している部分に書き込みを行い、疑問点を整理する。(30分)
関連分野の配布プリント・教科書・参考書と実習帳をあわせて、エックス線写真に現れる歯周病の病態への理解を深め、プロダクトを作成、提出する。(20分)
【コアカリ】                             
A-3-②, -③
E-1-2)-⑦
E-1-3)-①, -②, -⑤
E-3-3)-(3)-①, -②
F-1-1)-③

【実習内容】
模型に人工プラークを塗布し、それを各種ブラッシング法にて除去する。(歯ブラシ)
【到達目標(SBOs)】
1)ブラッシングの目的が説明できる。
2)各種ブラッシング法を実践できる。
3)歯間清掃用具の使用法を実践できる。
【予習・復習】                          
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第2回「歯周基本治療1(炎症性因子の診断と原因除去療法による治癒)」、第3回「歯周基本治療2(機械的・化学的プラークコントロール)」の講義資料を読み実習内容を確認する。(25分)
歯周病学会基礎実習動画:B-2-1. 口腔清掃 ブラッシング、B-2-2. 口腔清掃 フロッシングを視聴しブラッシング法の基本および歯間部清掃用具の使用法について確認する。(20分)
復習:各種ブラッシング法を実践して確認を行う。(15分)
講義資料・教科書・参考書と実習帳より、歯周治療におけるプラークコントロールの理解を深め、実習帳にまとめる。(30分)
【コアカリ】                             
B-3-2)-③
E-3-3)-(3)-①, -②, -③
F-3-2)-③, -⑤
F-3-3)-④
三谷章雄ほか
4【実習項目】
口腔清掃法
【一般目標(GIO)】
口腔衛生指導を行えるようになるため、模型を使用して、口腔清掃法を修得する。
【実習内容】
模型に人工プラークを塗布し、それを各種ブラッシング法にて除去する。(歯間清掃用具)
【到達目標(SBOs)】
1)ブラッシングの目的が説明できる。
2)各種ブラッシング法を実践できる。
3)歯間清掃用具の使用法を実践できる。
【予習・復習】                          
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第2回「歯周基本治療1(炎症性因子の診断と原因除去療法による治癒)」、第3回「歯周基本治療2(機械的・化学的プラークコントロール)」の講義資料を読み実習内容を確認する。(25分)
歯周病学会基礎実習動画:B-2-1. 口腔清掃 ブラッシング、B-2-2. 口腔清掃 フロッシングを視聴しブラッシング法の基本および歯間部清掃用具の使用法について確認する。(20分)
復習:各種ブラッシング法を実践して確認を行う。(15分)
講義資料・教科書・参考書と実習帳より、歯周治療におけるプラークコントロールの理解を深め、プロダクトを作成、提出する。(30分)
【コアカリ】                             
B-3-2)-③
E-3-3)-(3)-①, -②, -③
F-3-2)-③, -⑤
F-3-3)-④
三谷章雄ほか
5【実習項目】
スケーリング・ルートプレーニング1-1
【一般目標(GIO)】
適切なスケーリング・ルートプレーニングを実践できるようになるため、模型を用いて手用スケーラーの操作方法を修得する。
【実習内容】
模型の人工歯に付着した模擬歯石をキュレット型スケーラーで除去する。(示説)
【到達目標(SBOs)】
1)プローブを用いた歯石の検査ができる。
2)適切なスケーラーの持ち方、動かし方ができる。
3)処置部位に合わせて、適切なポジションをとることができる。
4)歯石除去および歯根面の滑沢化ができる。
5)キュレット型スケーラーの研磨(シャープニング)ができる。
【予習・復習】
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第3回「歯周基本治療2(機械的・化学的プラークコントロール)」の講義資料を読み実習内容を確認する。(30分)
歯周病学会基礎実習動画:B-3-1. スケーリング(スケーラー種類 スケーリング手順)、B-3-2. スケーリング(ハンドスケーリング上顎)、B-3-4. スケーリング (シャープニング) を視聴しスケーリング・ルートプレーニングの基本について確認する。(45分)
復習:実習帳に理解の不足している部分、技術的に難しかった内容などを書き込み、次回以降の課題を整理し、プロダクトを作成、提出する。。(15分)

【コアカリ】                             
E-3-3)-(3)-①, -②, -③, -⑤
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-3)-⑤
三谷章雄ほか
6【実習項目】
スケーリング・ルートプレーニング1-2
【一般目標(GIO)】
適切なスケーリング・ルートプレーニングを実践できるようになるため、模型を用いて手用スケーラーの操作方法を修得する。
【実習内容】
模型の人工歯に付着した模擬歯石をキュレット型スケーラーで除去する。(示説)
【到達目標(SBOs)】
1)プローブを用いた歯石の検査ができる。
2)適切なスケーラーの持ち方、動かし方ができる。
3)処置部位に合わせて、適切なポジションをとることができる。
4)歯石除去および歯根面の滑沢化ができる。
5)キュレット型スケーラーの研磨(シャープニング)ができる。
【予習・復習】
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第3回「歯周基本治療2(機械的・化学的プラークコントロール)」の講義資料を読み実習内容を確認する。(30分)
歯周病学会基礎実習動画:B-3-1. スケーリング(スケーラー種類 スケーリング手順)、B-3-2. スケーリング(ハンドスケーリング上顎)、B-3-4. スケーリング (シャープニング) を視聴しスケーリング・ルートプレーニングの基本について確認する。(45分)
復習:実習帳に理解の不足している部分、技術的に難しかった内容などを書き込み、次回以降の課題を整理し、プロダクトを作成、提出する。。(15分)

【コアカリ】                             
E-3-3)-(3)-①, -②, -③, -⑤
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-3)-⑤
三谷章雄ほか
7【実習項目】
スケーリング・ルートプレーニング1-3
【一般目標(GIO)】
適切なスケーリング・ルートプレーニングを実践できるようになるため、模型を用いて手用スケーラーの操作方法を修得する。
【実習内容】
模型の人工歯に付着した模擬歯石をキュレット型スケーラーで除去する。(前歯部)
【到達目標(SBOs)】
1)プローブを用いた歯石の検査ができる。
2)適切なスケーラーの持ち方、動かし方ができる。
3)処置部位に合わせて、適切なポジションをとることができる。
4)歯石除去および歯根面の滑沢化ができる。
5)キュレット型スケーラーの研磨(シャープニング)ができる。
【予習・復習】
予習:前回の内容で出来なかったことを確認し、課題事項をまとめる。(30分)
歯周病学会基礎実習動画: B-3-2. スケーリング(ハンドスケーリング上顎)、B-3-3. スケーリング (ハンドスケーリング下顎)、B-3-4. スケーリング (シャープニング) を視聴しスケーリング・ルートプレーニングの基本について確認する。(30分)
復習:実習帳に理解の不足している部分、技術的に難しかった内容などを書き込み、次回以降の課題を整理し、プロダクトを作成、提出する。(30分)

【コアカリ】                             
E-3-3)-(3)-①, -②, -③, -⑤
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-3)-⑤
三谷章雄ほか
8【実習項目】
咬合の診査と咬合調整
【一般目標(GIO)】
咬合が関与する病態への対応を理解するため、模型を用いて咬合の検査および咬合調整を実践する。

【実習項目】
暫間固定
【一般目標(GIO)】
咬合が関与する病態への対応を理解するため、模型を用いて暫間固定を実践する。
【実習内容】
早期接触を再現した模型で咬合の検査を行い、その結果に基づいて咬合調整を行う。
【到達目標(SBOs)】
1) 咬頭嵌合位、側方位、前方位について理解できる。
2) フレミタスの触知により、早期接触や咬頭干渉を検査できる。
3) 検査結果に基づいた咬合調整が実践できる。
【予習・復習】(暫間固定と合わせて予習45分復習45分)                               
予習:実習帳の該当ページを読み咬頭嵌合位の咬合接触の検査および咬合調整について確認する。(5分)側方運動について理解する。(5分)
講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第4回「歯周基本治療3 (口腔習癖と咬合性外傷の診断と治療・暫間固定)」の内容を復習する。(10分)
歯周病学会基礎実習動画:B-4-1. 咬合検査、中心咬合位、B-4-2. 咬合検査、側方運動、咬合検査および咬合調整の方法について確認する。(5分)
復習:理解の不足している部分の実習帳に書き込みを行い、疑問点を整理し、まとめる。(10分)
歯周治療における咬合調整についてプロダクトを作成、提出する。。(10分)
【コアカリ】                             
E-3-3)-(3)-①, -②, -③
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②

【実習内容】
動揺を再現した模型に暫間固定を施す。
【到達目標(SBOs)】
1)エナメルボンディングレジン固定が実践できる。
2)A-splint(ワイヤーレジン固定)が理解できる。
【予習・復習】(咬合調整と合わせて予習45分復習45分)                                                        
予習:実習帳の該当ページ、暫間固定の方法について確認する。(10分)
歯周病学会基礎実習動画:B-5-1. 暫間固定 接着性レジン固定法、B-5-2. 暫間固定 A-splint を視聴し暫間固定の方法について確認する。(10分)
復習:理解の不足している部分の実習帳に書き込みを行い、疑問点を整理し、まとめる。(10分)
暫間固定に用いる材料について歯科理工学分野の復習を行う。(10分)
永久固定(口腔機能回復治療)について教科書の該当ページを読み、プロダクトを作成、提出する。(5分)
【コアカリ】                             
E-3-3)-(3)-①, -②, -③
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-3)-⑥
三谷章雄ほか
9【実習項目】
歯周外科1 歯肉切除術
【一般目標(GIO)】
切除療法を理解するため、模型を用いて歯肉切除術を実践する。
【実習内容】
模型の歯肉腫脹に対し、歯肉切除術を行う。
【到達目標(SBOs)】
1)外斜切開ができる。
2)歯肉ばさみやメスを用いた歯肉整形ができる。
3)創面の保護(歯周パック)ができる。
【予習・復習】
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第7回「歯周外科手術1(総論:診断・目的・分類)」、第8回「歯周外科手術2(切除療法と組織付着療法)」の配付資料を読み実習内容を確認する。(20分)
歯周病学会基礎実習動画 C-3. 歯肉切除 を視聴し歯肉切除術の方法について確認する。(10分)
替え刃メスの種類と歯周パックの材質について教科書を読み確認する。(10分)
復習:実習帳で理解の不足している部分に書き込みを行い、疑問点を整理する。(20分)
外斜切開を用いる術式と適応症、病態と治癒形態についてプロダクトを作成、提出する。。(30分)
【コアカリ】                             
D-1-①
E-3-3)-(3)-①, -③, -④, -⑤
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-5)-②
三谷章雄ほか
10【実習項目】                           
歯周外科2 フラップ手術
【一般目標(GIO)】
組織付着療法を理解するため、模型を用いてフラップ手術を実践する。
【実習内容】
模型の深いポケットに対し、フラップ手術を行う。
【到達目標(SBOs)】
1)内斜切開ができる。
2)メスや骨膜剥離子を用いた歯肉弁の形成ができる。
3)縫合(単純縫合・外科結び)ができる。
【予習・復習】
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第7回「歯周外科手術1(総論:診断・目的・分類)」、第8回「歯周外科手術2(切除療法と組織付着療法)」の講義資料を読み実習内容を確認する。(15分)
歯周病学会基礎実習動画 C-1. オープンフラップキュレッタージ を視聴しフラップ手術の方法について確認する。(20分)
組織付着療法による治癒形態について確認する。(10分)
縫合のしかたについて、実習帳や教科書・参考書を確認する。(10分)
復習:実習帳で理解の不足している部分に書き込みを行い、疑問点を解決する。(15分)
フラップ手術を振り返り、他の組織付着療法(歯周ポケット掻爬術・新付着術)についてプロダクトを作成、提出する。(20分)
【コアカリ】                             
D-1-①
E-3-3)-(3)-①, -③, -④, -⑤
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-5)-②
三谷章雄ほか
11【実習項目】
歯周外科手術3 GTR法
【一般目標(GIO)】
歯周組織再生療法を理解するため、模型を用いてGTR法を実践する。
【実習内容】
模型の分岐部病変に対し、GTR膜を適合させ、設置する。
【到達目標(SBOs)】
1)歯肉溝内切開ができる。
2)GTR膜の調整・試適ができる。
3)GTR膜の設置(懸垂縫合)ができる。
【予習・復習】
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第9回「歯周外科手術3(歯周組織再生療法)」の配付資料を読み実習内容を確認する。(15分)
GTR膜の取扱い、懸垂縫合について、実習帳や教科書・参考書で確認する。(15分)
GTR法による治癒形態について確認する。(15分)
復習:
実習帳の理解が不足している部分に書き込みを行い、疑問点を整理する。(30分)
GTR法を振り返り、その他の歯周組織再生療法(エナメルマトリックスタンパク質を応用した方法、骨移植術)についてもプロダクトを作成、提出する。(15分)
【コアカリ】                             
D-1-①
E-3-3)-(3)-①, -③, -④, -⑤
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-5)-②
三谷章雄ほか
12【実習項目】
病態説明、口腔清掃指導
【一般目標(GIO)】
実際の臨床において患者に歯周病の診断結果や病状・病態の説明、ブラッシング指導を行うために、臨床実習前に身につけておくべき基本的な知識・技能を修得するとともに、歯科医師としての最低限のマナーや態度コミュニケーションの姿勢を体得する。
【実習内容】病態説明
模擬患者に対し、実際の臨床を想定し病態説明を行う。
【到達目標(SBOs)】
1)説明の開始にあたって、環境を整える※ことができる。
2)様々な媒体を用いて説明できる。
3)患者の理解度を確認しながら説明できる。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5)説明の終わりに、患者の疑問点を確認できる。
6)検査結果に基づいて歯周病の病状を正しく説明できる。
※環境を整える:「挨拶をする」「これから行うことを伝える」、 「患者が自由に質問できることを伝える」、「適切なポジショニングをとる」を含む。    
【実習内容】口腔清掃指導
模擬患者に対し、実際の臨床を想定し模型を用い口腔清掃指導を行う。
【到達目標(SBOs)】
1)説明の開始にあたって、環境を整える※ことができる。
2)様々な媒体を用いて指導できる。
3)患者の理解度を確認しながら指導できる。
4)わかりやすい言葉遣いと聞き取りやすい話し方ができる。
5)指導の終わりに、患者の疑問点を確認できる。
6)ブラッシング法について説明できる。
7)歯ブラシの選択法を指導できる。
8)患者に練習させながら指導できる。
※ 環境を整える:「挨拶をする」、「これから行うことを伝える」、「患者が自由に質問できることを伝える」、「適切なポジションを取る」を含む。                       【予習・復習】
第12回                        
予習:臨床予備実習シラバスを読み実習内容を把握する。(10分)
「実習:歯周治療の基礎」実習帳の「エックス線の読影」「歯周組織の検査」「プラークコントロール」の内容を確認する。(15分)
「歯周組織疾患の病態と治療」の講義配布資料の該当部分を確認する(15分)
教科書、参考図書の該当部で確認する。(10分)
復習:患者とのコミュニケーションおよび説明、指導に関して、できた点、できなかった点をまとめる。(20分)
各SBOsについて、理解の不足している部分、疑問点を整理する。(20分)
【コアカリ】                             
A-3-①
A-4-1)-③
A-4-2)-②
E-3-2)-③, -④
E-3-3)-(3)-①,-②
F-1-1)-①,-②,-③
F-2-1)-①,-②,-⑦
三谷章雄ほか
13【実習項目】
スケーリング・ルートプレーニング2
【一般目標(GIO)】
実際の臨床において患者にスケーリング・ルートプレーニングを行う際に必要となる基本的知識・技能を習得するとともに、歯科医師としての最低限のマナーや態度コミュニケーションの姿勢を体得する。
【実習内容】
マネキン模型に対し、実際の臨床を想定したスケーリング・ルートプレーニングを行う。
【到達目標(SBOs)】
1)患者にこれから行うことを説明できる。(*1)
2)必要なスケーラーを選択できる。
3)処置に応じたポジショニングができる。
4)指定された歯の処置ができる。
5)スケーリング・ルートプレーニングができる。
6)清潔に配慮した操作ができる。
7)患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
8)安全性に配慮した操作ができる。
(*1)実技時間の配分を考え、簡潔に伝える。           
【予習・復習】
第13回                        
予習:実習帳の該当ページ、講義「歯周組織疾患の病態と治療(秋)」第3回「歯周基本治療2(機械的・化学的プラークコントロール)」の講義資料を読み実習内容を確認する。(25分)
歯周病学会基礎実習動画:B-3-1. スケーリング(スケーラー種類 スケーリング手順)、B-3-2. スケーリング(ハンドスケーリング上顎)、B-3-4. スケーリング (シャープニング) を視聴しスケーリング・ルートプレーニングの基本について確認する。(20分)
復習:実習帳に理解の不足している部分、技術的に難しかった内容などを書き込み、課題を整理する。(25分)
SBOsのそれぞれの項目を再度確認し、整理し、プロダクトを作成、提出する。(20 分)
【コアカリ】                             
E-3-3)-(3)-①, -②, -③, -⑤
F-1-2)-①, -②
F-3-1)-②
F-3-3)-⑤
三谷章雄ほか
14【実習項目】
実習理解度の評価および補足
【一般目標(GIO)】
第1-13回の実習項目についての理解を深めるため、理解度の判定と、理解・経験・技術が不足している項目について補足を行う。
【実習内容】
これまでに行った実習の内容に対し、試験形式での理解度の判定と不足項目の補足を行う。
【到達目標(SBOs)】
1)これまでの実習内容について基本的事項を説明できる。
【予習・復習】予習:実習帳を振り返り、実習項目全体を復習する。(30分)
実習の不足分に関して確認を行う。(10分)
実習帳で理解の不足している部分の書き込み・疑問点が解決しているか確認する。(40分)
復習:実習全体を通して実習項目の内容が記憶に定着するよう、実習帳のまとめを行う。(20分)
【コアカリ】                             
1から13回までのコアカリを参照
三谷章雄ほか
15【実習項目】
実習理解度の評価および補足
【一般目標(GIO)】
第1-13回の実習項目についての理解を深めるため、理解度の判定と、理解・経験・技術が不足している項目について補足を行う。
【実習内容】
これまでに行った実習の内容に対し、不足項目の補足を行う。
【到達目標(SBOs)】
1)これまでの実習内容について基本的事項を説明できる。
【予習・復習】予習:実習帳を振り返り、実習項目全体を復習する。(30分)
実習の不足分に関して確認を行う。(10分)
実習帳で理解の不足している部分の書き込み・疑問点が解決しているか確認する。(40分)
復習:実習全体を通して実習項目の内容が記憶に定着するよう、実習帳のまとめを行う。(20分)
【コアカリ】                             
1から13回までのコアカリを参照
三谷章雄ほか
留意事項
・ やむを得ない理由以外での欠席は認められない。
・ 実習を行う上で、適切な服装や態度でのぞむこと。
・ 実習内容を滞りなく行うため、また、実習内容の理解を深めるために、シラバスで指定された予習および復習に務めること。
・ より深い理解と知識の定着を得られるよう、平行して開講する講義「歯周組織疾患の病態と治療」と連携し、一部授業時間を振り替えて実習を行う。実習中に伝達される予定に十分注意すること。
授業以外の
学習方法
本シラバスの各実習項目を参照し、自主的に定められた予習復習を行うこと。学習する上で不明な点については、実習の際に各班のインストラクターに質問を行うか、オフィスアワーにインストラクターを訪ねてもよい。(オフィスアワー:平日16:30-18:00)
成績評価方法
(1) 各実習項目について、各班のインストラクターによるプロダクト評価および技術評価、小テストを行う。
(2) 最終回に授業内試験を実施する。
(3) 欠席、遅刻、忘れ物の回数や授業態度等も評価の対象とする。
(1)-(3)を総合的に判定し、採点する。
参照ホーム
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1.歯周病学基礎実習動画|日本歯周病学会
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更新日付2022/03/10 17:49:53