開講年度2022
科目名硬組織疾患の病態と治療(秋)
科目ナンバーD311-573-01
開講学科2021年度歯学部歯学科
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
2021年度歯学部歯学科
部門専門  
開講種別
対象学年3年
担当者三谷 章雄
実務経験教員歯科医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー④口腔領域疾患の専門的知識
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限 楠元第3講義室


コーディネーター
担当講座
保存修復学講座(hozon@dpc.agu.ac.jp
担当者
主任教授(代行):三谷章雄、特殊診療科教授:冨士谷盛興、准教授:友田篤臣、講師:掘江 卓、岸本崇史
授業の概要
(目的)
歯の硬組織に生じる様々な疾患の病態を知り、その発症機序および進行の抑制、管理方法について習得する。またそれらによって硬組織の欠損が生じた場合の検査法、診断や治療法について学習し、その基本を習得する。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
「保存修復学21 第6版」田上順次 他編著 永末書店

『参考書』
「保存修復学 第7版」千田 彰 他編著 医歯薬出版
「接着歯学 第2版」一般社団法人日本接着歯学会編 医歯薬出版
「保存修復クリニカルガイド 第2版」千田 彰 他編著 医歯薬出版
「象牙質知覚過敏症 第3版 増補」冨士谷盛興、千田 彰 編著 医歯薬出版
「歯科審美学」一般社団法人日本歯科審美学会編 永末書店
「う蝕の治療ガイドライン 第2版」特定非営利活動法人日本歯科保存学会編 永末書店
「レーザー歯学の手引き」一般社団法人日本レーザー歯学会編 デンタルダイヤモンド社
講義(実習)
の方法・形式
講義室における講義、教科書(参考書)、スライド、板書および配布資料などを教材とする。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
成績発表日にWebCampusから授業講評を送信する。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【講義項目】
春学期の復習
診療設備・器材(3)

【一般目標(GIO)】
春学期本講義で学習した知識をまとめ、それぞれの項目を関連づけて理解する。
本科目実習に向けて、歯の硬組織疾患の切削方法についての実践的な知識を身につける。
【到達目標(SBOs)】
1)種々の硬組織疾患について説明できる。
2)硬組織疾患治療法の概要について説明できる。
3)硬組織切削法を列挙し、各々の特徴を説明し示すことができる。
4)診療姿勢と器具の持ち方を説明し示すことができる。
5)診療器材の滅菌・消毒法を説明し示すことができる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
C-4-1)-④
D-1-①③
E-1-1)-②
岸本崇史
2【講義項目】
修復方法(3)

【一般目標(GIO)】
本科目実習に向けて、修復補助の種類と目的、それらの手技についての実践的な知識を身につける。
【到達目標(SBOs)】
1)隔壁法の目的とその手技について説明し示すことができる。
2)術野隔離法(ラバーダム)の目的とその手技について説明し示すことができる。
3)歯肉排除法の目的とその手技について説明し示すことができる。
4)歯間分離法の目的とその手技について説明し示すことができる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
E-1-4)-(3)-①
E-3-3)-(1)-④⑦
岸本崇史
3【講義項目】
齲蝕(3)

【一般目標(GIO)】
本科目実習に向けて、齲蝕の取り扱いについての実践的な知識を身につける。
【到達目標(SBOs)】
1)齲蝕の発症、進行のメカニズム、各ステージにおける病態を説明し示すことができる。
2)齲蝕と齲窩の違いを説明し示すことができる。
3)齲蝕の分類について説明し示すことができる。
4)齲蝕のリスクファクターについて説明し示すことができる。
5)齲蝕の識別と対処法について説明し示すことができる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
B-3-2)-①②
E-1-1)-①②④⑥
E-2-2)-⑤
E-3-2)-①④
E-3-3)-(1)-①②⑧
E-4-2)-①
友田篤臣
4【講義項目】
コンポジットレジン修復(4)

【一般目標(GIO)】
本科目実習に向けて、レジンの材料的性質ならびにレジン修復の臨床的意義と修復方法についての実践的な知識を身につける。
【到達目標(SBOs)】
1)レジン接着を応用した修復法の概要を説明し示すことができる。
2)レジン材料の特徴とその分類を説明し示すことができる。
3)歯質(エナメル質、象牙質)へのレジン接着のメカニズムを説明し示すことができる。
4)各種レジン接着システムについて説明し示すことができる。
5)修復材料(セラミックス、金属、セメント等)へのレジン接着のメカニズムし示すことができる。
6)コンポジットレジン修復の適応症と修復の手順を説明し示すことができる。
7)コンポジットレジン修復の術後の経過と補修修復について説明し示すことができる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
D-1-①②
D-2-①②③
E-3-3)-(1)-③⑥⑧
冨士谷盛興
5【講義項目】
グラスアイオノマーセメント修復(2)

【一般目標(GIO)】
本科目実習に向けて、グラスアイオノマーセメント修復の材料的性質、臨床的意義と修復方法についての実践的な知識を身につける。
【到達目標(SBOs)】
1)グラスアイオノマーセメントの材料学的特徴を説明し示すことができる。
2)グラスアイオノマーセメント修復の適応と術式を説明し示すことができる。
3)アマルガム修復物除去時の留意点を説明し示すことができる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
D-1-①②
D-2-①②
E-3-3)-(1)-③⑥⑧
掘江 卓
6, 7【講義項目】
高齢者の歯の保存修復治療(1)(2)

【一般目標(GIO)】
加齢による硬組織疾患の病態と治療について理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)高齢者の口腔内の特徴を説明できる。
2)高齢者・要介護高齢者への対応の注意点について説明できる。
3)高齢者の保存修復治療ついて説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
E-2-3)-④
冨士谷盛興
8【講義項目】
齲蝕の予防と管理

【一般目標(GIO)】
齲蝕の検査、診断、予防、治療と管理について理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)minimal intervention dentistry(MID)の考え方に基づいた齲蝕の管理予防を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
B-3-2)-①②
E-3-2)-①
E-3-3)-(1)-①②⑧
友田篤臣
9【講義項目】
歯髄障害・歯髄保護(2)

【一般目標(GIO)】
本科目実習に向けて、象牙質・歯髄複合体の意義とその保護法についての実践的な知識を身につける。
【到達目標(SBOs)】
1)象牙質・歯髄複合体の概念について説明し示すことができる。
2)歯髄保護を考慮した歯の切削について説明し示すことができる。
3)裏層と覆髄の目的、種類とそれらの術式を説明し示すことができる。
4)仮封・暫間修復の目的を説明し示すことができる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
D-1-①②
D-2-③
E-3-3)-(1)-⑤
掘江 卓
10-12【講義項目】
メタルインレー修復(1)(2)(3)

【一般目標(GIO)】
メタルインレー修復の臨床的意義と修復方法を理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)鋳造用合金の種類と特徴を説明できる。
2)メタルインレー修復の窩洞ならびに形成法を説明できる。
3)各種印象材の性質と印象採得の術式について説明できる。
4)仮封の目的、仮封材の種類とその使用法について説明できる。
5)模型および蝋型の調製法を説明できる。
6)メタルインレー修復における埋没と鋳造を説明できる。
7)鋳造収縮の補償法、鋳造欠陥への対応策について説明できる。
8)メタルインレー修復における仕上げ・研磨を説明できる。
9)合着の原理を説明できる。
10)メタルインレー合着時に用いる器材を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
D-1-①②
D-2-②
E-3-3)-(1)-③⑥
友田篤臣
13【講義項目】
コンポジットレジンインレー修復
セラミックインレー修復

【一般目標(GIO)】
コンポジットレジンインレー修復およびセラミックインレー修復の臨床的意義と修復方法を理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)コンポジットレジンインレー修復窩洞の特徴を説明できる。
2)コンポジットレジンインレー修復の臨床手順を説明できる。
3)セラミック(ポーセレン)材料の特徴を説明できる。
4)セラミックインレー修復窩洞の特徴を説明できる。
5)セラミックインレーの製作手順を説明できる。
6)コンポジットレジンインレー修復およびセラミックインレー修復の臨床手順を説明できる。
7)レジンおよびセラミックへのレジン接着のメカニズムを説明できる。


【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
D-1-①②③
D-2-②③
E-3-3)-(1)-③⑥⑧
冨士谷盛興
14【講義項目】
合着・接着
ラミネートベニア修復

【一般目標(GIO)】
合着用、接着用セメントの種類とその特徴を理解する。
ベニア修復の臨床的意義と修復方法を理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)合着用、接着用セメントの種類を説明できる。
2)各種セメントの組成・用法・注意点について説明できる。
3)ベニア修復の特徴を説明できる。
4)ベニア修復の種類と製作法を説明できる。
5)レジンセメントの接着を理解し、セラミック修復物の装着を説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
D-1-①②
D-2--②③
E-3-3)-(1)-③⑥⑧
掘江 卓
155【講義項目】
補修修復

【一般目標(GIO)】
補修修復の臨床的意義と修復方法を理解する。
【到達目標(SBOs)】
1)minimal intervention dentistry(MID)の考え方に基づいた補修修復について説明できる。
2)各種材料および歯面へのレジン接着前処理について説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、関連する書籍等を参照する(15分)。
復習
・これまでに受講した内容に加え、授業の内容を整理して、まとめを作成する(30分)。

【コアカリ】
E-3-3)-(1)-⑧
冨士谷盛興
留意事項
本講義は実習と平行して進めるため、他の臨床科目や臨床実習へと展開できるようにする。講義内容と実習内容を関連づけて学習する。
授業以外の
学習方法
1回の授業について、授業時間に等しい時間の予習と復習が必要である。また、教科書、参考書には臨床上での「症例」および「施術手順」も掲載されているので、これらを参考にして復習、予習する。
成績評価方法
定期試験(90%):本講義で学習した項目について十分に理解し、設問に対し正しく解答できる。
小テスト(10%):各回の講義直後に実施する。その講義において修得すべき内容を理解し、説明できる。
参照ホーム
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更新日付2022/03/04 21:27:27