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回 | 講義(実習)項目・一般目標(GIO) | 講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・ 予習・復習 | 担当者 |
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| 【実習項目】 オリエンテーション 【一般目標(GIO)】 実習についての総合的な注意と実習項目について説明し、学生と円滑なる人間関係の中で実習が進行することを図るため、担当者の経歴および研究業績などを紹介する。 実習に参加して、効果よく学習する方法を習得する。 | 【実習内容】 実習概要とルール 【到達目標(SBOs)】 (1)既習科目、本実習項目および今後学ぶ科目との関係を説明できる。 (2)出席確認と成績評価のルールを説明できる。 (3)実習の受講とともに、能動的な学習の必要性を説明できる。 | 河合 逹志他 |
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1月2日 | 【実習項目】 石こう 【一般目標(GIO)】 石こうの基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.石こうの硬化時間の測定 2.普通石こうの硬化時間に影響を及ぼす因子 3.各種石こうの硬化時膨張に影響を及ぼす因子 4.各種石こうの圧縮強さと普通石こうの圧縮強さに影響を及ぼす因子 | 【実習内容】 石こう 【到達目標(SBOs)】 ●石こうは模型製作用材料として最も一般的である。歯科用模型の寸法精度は修復物の精度にかかわる基本的かつ重要な性質である。混水比や練和条件が石こうの硬化時間、硬化膨張、圧縮強さにどのような影響を及ぼすかについて調べる。 ○「歯科理工学実習」P.1-10 ◎「明解歯科理工学」P.65-76 ◎「スタンダード歯科理工学」P.137-144 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・石こうの製造方法と粉末状態および硬化反応(30分) 復習 ・硬化時間、硬化膨張、機械的性質とこれらに影響する因子(25分) ・石こうの用途、硬化体の微細構造、混水比の影響(20分) 【コアカリ】 D-2-④ D-1-① D-1-② | 林 達秀他 |
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3 | 【実習項目】 印象材 【一般目標(GIO)】 印象材の基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.弾性印象材の弾性ひずみと永久ひずみの測定 2.弾性印象材の寸法安定性 3.印象精度試験 | 【実習内容】 印象材 【到達目標(SBOs)】 ●各印象材の用途および各印象材の弾性ひずみ、永久ひずみの意義を学び、精密な印象採得をするために必要な取り扱いについて習得する。次いで印象材の各ひずみが模型精度に与える影響についても調べる。 ○「歯科理工学実習」P.11-31 ◎「明解歯科理工学」P.77-98 ◎「スタンダード歯科理工学」P.107-136 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・印象材の分類、弾性ひずみと永久ひずみおよび寸法精度(10分) 復習 ・水成コロイド印象材のゾルゲル反応(10分) ・ゴム質印象材の種類、組成、硬化反応(10分) 【コアカリ】 D-2-③ D-1-① D-1-② | 林 達秀他 |
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4月6日 | 【実習項目】 床用レジン 【一般目標(GIO)】 床用レジンの基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.パターンの作製 2.粉末と液の混合による状態の変化 3.重合温度と気泡の発生および発熱温度測定 4.常温重合レジンと加熱重合レジンの硬化収縮の違い 5.たわみ試験
〔コンポジットレジン〕 一般目標(GIO) コンポジットレジンの基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.重合深度 2.間接引張り試験 | 【実習内容】 床用レジン 【到達目標(SBOs)】 ●義歯作製のための加熱重合および常温重合レジンの取り扱いと基本的操作法を習得する。レジンの重合条件と重合発熱およびその影響について習得する。(USB基板ならびにMacintoshが必要)また、常温重合レジンと加熱重合レジンの硬化収縮とたわみ量の測定を通じて両者の性質の差を学ぶ。 ○「歯科理工学実習」P.91-102 ◎「明解歯科理工学」P.99-116,P323-328 ◎「スタンダード歯科理工学」P.275-305 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・義歯床用レジンの所要性質とレジンの重合方式(加熱重合、常温重合、光重合)(25分) ・重合反応と特徴(20分) 復習 ・重合操作および手技、方法(30分) ・機械的性質、内部欠陥(30分) ・歯冠修復用硬質レジンやコンポジットレジンと比較(15分) 【コアカリ】 D-2-② D-2-⑥ D-1-① D-1-② | 朝倉 正紀他 |
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7 | 【実習項目】 ワックス 【一般目標(GIO)】 ワックスの基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.ワックスの変形 | 【実習内容】 ワックス 【到達目標(SBOs)】 ●ワックスは熱膨張係数が大きく、熱、力などの影響により変形しやすい材料である。ワックスの変形の原因とその影響についてインレーワックスを用いて学ぶ。 ○「歯科理工学実習」P.32-38 ◎「明解歯科理工学」P.161-172 ◎「スタンダード歯科理工学」P.145-152 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・ワックスの組成や種類(10分) 復習 ・内部応力、温度変化、操作時の外力による変形(10分) ・ワックスの組成や種類および特性を生かした使用目的(10分) 【コアカリ】 D-2-② D-1-① D-1-② | 堀 美喜他 |
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8 | 【実習項目】 セメント 【一般目標(GIO)】 セメントの基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.セメントの練和法 2.硬化時間の測定 1)リン酸亜鉛セメントの練和法の違いによる測定 2)ポリカルボキシレートセメント 3)グラスポリアルケノエートセメント (グラスアイオノマーセメント) 4)酸化亜鉛ユージノールセメント 5) レジンセメント 3.被膜厚さの測定 4.圧縮強さの測定 5. 接着強さの測定 | 【実習内容】 セメント 【到達目標(SBOs)】 ●合着材は日常臨床で修復物を歯に合着するために用いられている。合着の成否は修復物が長く、かつ十分に口腔内で機能することに関わる。セメントの合着材としての性質は練和法、粉液比などによって大きく影響を受ける。セメントの硬化時間、被膜厚さ、圧縮強さ等の性質と練和法、粉液比との関連について学ぶ。 ○「歯科理工学実習」P.115-126 ◎「明解歯科理工学」P.129-148 ◎「スタンダード歯科理工学」P.245-262 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・リン酸亜鉛セメント、酸化亜鉛ユージノールセメント、ポリカルボキシレートセメント、グラスアイオノマーセメントの組成と性質(5分) ・レジンセメントの組成と性質(5分) 復習 ・硬化反応、練和方法、硬化時間、圧縮強さ、被膜厚さ、接着強さ(10分) ・合着メカニズムと用途(10分) 【コアカリ】 D-1-① D-1-② D-2-② D-2-③ | 堀 美喜他 |
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9 | 【実習項目】 熱処理 【一般目標(GIO)】 熱処理の基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.加工硬化 2.加工硬化と加工度 3.焼きなましと機械的性質の測定 4.歯科用合金の熱処理 5.炭素鋼の熱処理 | 【実習内容】 熱処理 【到達目標(SBOs)】 ●バーやクラスプの屈曲など歯科では塑性加工によって製作する修復物が多い。塑性加工すると加工硬化が起こる。加工度と加工硬化の関係を硬さから検討し、さらに焼きなましとの関係を習得する。また歯科用合金は用途に適応した性質にするための熱処理が行われる。この熱処理には硬化熱処理、軟化熱処理があり、その方法とメカニズムを合金状態図と関連させつつ学ぶ。また、炭素鋼の硬化機構との差異についても学ぶ。 ○「歯科理工学実習」P.68-78,P.139-148 ◎「明解歯科理工学」P.229-299 ◎「スタンダード歯科理工学」P.157-163 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・金属の強化法、加工硬化と熱処理(10分) 復習 ・加工硬化と熱処理メカニズム、合金の状態図(10分) ・炭素鋼のマルテンサイト変態、超塑性、超弾性(10分) 【コアカリ】 D-1-② D-2-② | 堀 美喜他 |
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10月12日 | 【実習項目】 鋳造 【一般目標(GIO)】 鋳造の基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.軟化圧接法によるワックスパターンの作製 2.埋没操作 3.加熱 4.鋳造操作 5.鋳造体の原型に対する精度測定 | 【実習内容】 鋳造 【到達目標(SBOs)】 ●鋳造操作を通じて、その過程における使用材料が鋳造精度にどのように影響するかについて学ぶ。合金の収縮を補償する鋳型材の膨張、ライナーの効果などの影響を実際に鋳造体を作製して確認する。欠陥のない寸法精度の良い鋳造体を製作するための工程を学ぶ。 ○「歯科理工学実習」P.39-44,P.45-67 ◎「明解歯科理工学」P.265-286 ◎「スタンダード歯科理工学」P.185-211 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・金属の融解・凝固(20分) ・石こう系鋳型材の性質(20分) ・インレーワックスの扱い(10分) 復習 ・歯科精密鋳造法(20分) ・鋳造欠陥と対策(30分) ・鋳造精度(20分) 【コアカリ】 D-2-① D-2-② | 鶴田 昌三他 |
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13-15 | 【実習項目】 ろう付け 【一般目標(GIO)】 ろう付けの基本的な考え方を構築するために以下の項目を理解する。 1.固定ろう付け 2.ろう付け部の検鏡とスケッチ 3.自在ろう付けによる三元共晶状態図模型の製作 | 【実習内容】 ろう付け 【到達目標(SBOs)】 ●ろう付けは線クラスプのレスト、矯正装置、大型のブリッジなどの製作時に用いられる。埋没材で固定する固定ろう付けについての技法と知識を習得する。この技法によるろう付け組織の光学顕微鏡による観察を行なう。また、自在ろう付け法の基本を学び、製作した模型から合金の相変化について学ぶ。 ○「歯科理工学実習」P.79-90,P.171-176 ◎「明解歯科理工学」P.287-298 ◎「スタンダード歯科理工学」P.177-181 【予習・復習】 予習 ・学習内容の確認をする(15分) ・ろう付けの定義と接合機構(20分) ・ろうの所要性質(20分) 復習 ・ろう付け部分の金属組織を形成する金属相(30分) ・ろう付け精度(10分) ・ろう付け強さ(10分) ・フラックス(10分) ・自在ろう付けと固定ろう付け(10分) ・前ろう、後ろう(10分) 【コアカリ】 D-2-⑥ D-1-① D-1-④ | 三枝樹 明道他 |
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