開講年度2022
科目名口腔の健康とその増進1
科目ナンバーF111-578-19
開講学年1年
担当教員犬飼 順子
実務経験教員歯科医師
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
単位数2
授業形態講義


授業目標
歯科衛生士としての個人を対象とした歯・口腔に関連する疾患の予防、さらには口腔の健康の保持増進のための基礎的知識と理論を理解することを目的とする。
到達目標
・口腔の健康および予防の定義と手段を説明できる。
・歯・口腔の形成、構造、機能、発育、発達とその異常について説明できる。
・口腔の付着物・沈着物と口腔清掃の意義や方法について説明できる。
・歯科疾患の疫学特性を説明できる。
・う蝕と歯周病およびその他の歯科疾患のメカニズム、予防方法について説明できる。
・ライフステージに沿った歯科保健対策を説明できる。
・ディプロマ・ポリシー:D-P②、口腔保健の専門的知識を身につけることができると関連する。
授業の概要
および助言・
注意事項
歯科衛生士は歯科の分野から人々の様々な疾患を予防し、健康の保持を目指す職業である。実務経験教員である歯科医師による授業を通して、「口腔の健康とその増進1」では歯科衛生士としての基礎的知識の礎となる個人を対象とした歯・口腔に関連する疾患の予防、さらには口腔の健康の保持増進のための知識と理論を学修する。「口腔衛生学」と言われる本科目は国家試験でも出題数が多く、他の領域とも関連する科目であり、毎回の講義前にはシラバスを読み該当部分のテキストをあらかじめ把握することが望ましい。また、毎回の講義終了後、要点をまとめておくなどの復習をすることが望ましい。感染対策をとりながら双方向型授業を展開し、ミニテスト(課題)により理解を深める。ミニテストの内容は講義でフィードバックする。定期試験はフィードバックとして研究室で質問を受ける。講義のスケジュールに変更がある場合は連絡する。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業計画
回数授業計画到達目標・予習(分)・復習(分)・キーワード担当
1総論:口腔の健康とその増進の講義概要と口腔の健康定義、予防方法の手段や口腔の健康についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書①p88~91, 108~110)口腔の健康定義、予防方法の手段や口腔の健康について説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書による復習(135)・口腔衛生学、口腔の健康、予防の段階
犬飼順子
2歯・口腔の構造と成長発育、唾液:歯・口腔の発生と成長発育、構造について講義する。まだ唾液の種類や性質について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p92~105)歯・口腔の構造、歯・口腔の成長発育について、唾液の種類や性質を説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題復習(135)・歯・口腔の構造と成長発育・唾液の種類と性質
犬飼順子
3歯の性質:歯の表層の性質として歯の表層の物理化学的性質、特に脱灰と再石灰化について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(授業プリント)歯の表層の物理化学的性質、特に脱灰と再石灰化について説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・表層エナメル質、脱灰、再石灰化、萌出後の成熟
犬飼順子
4歯と口腔の機能・口腔と全身の健康:咀嚼と咀嚼能力、味覚、発音と発声、嚥下、外観および口腔と全身の健康との関連について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p105~110)口腔のさまざまな機能および口腔と全身の健康との関連について説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・咀嚼、嚥下、全身疾患
犬飼順子
5歯・口腔の付着物・ペリクル、プラーク、歯石、その他の歯の付着物や沈着物の成立のメカニズムと種類とその構造および特徴について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p110~118)ペリクル、プラーク、歯石などの成立のメカニズムと種類と構造および特徴について説明できる。
教科書(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・ペリクル、プラーク、歯石、ステイン
犬飼順子
6口臭と口腔清掃:口臭の分類、要因、評価法、予防について講義する。また口腔清掃の意義と種類、口腔清掃用具の種類と特徴、口腔清掃による為害作用と予防方法についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p200~201,119~127)口臭の分類、要因、評価法、予防、清掃の意義と種類、口腔清掃用具の種類と特徴、為害作用と予防方法を説明できる。
教科書(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・口臭、口腔清掃
犬飼順子
7歯磨剤と洗口液・洗口剤:歯磨剤および洗口剤の種類、組成、薬用成分の配合目的と効果について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書②128~131) 歯磨剤および洗口剤の種類、組成、薬用成分の配合目的と効果について説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・歯磨剤、洗口剤
犬飼順子
8う蝕の発生と要因:う蝕発病のメカニズム、症状と分類、要因、疫学について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p132~146、②p10~23)う蝕のメカニズム、症状と分類、発病要因、疫学を説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・う蝕メカニズム、発病要因、疫学
犬飼順子
9う蝕活動性試験:う蝕活動性試験の意義と種類について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p146~149、②37~42、122~149)う蝕活動性試験の意義と種類および評価とその応用について説明できる。
教科書と配布プリントを勉強してくること(90)・教科書、課題で授業内容を確認すること(90)・う蝕活動性試験、要因、指標、検体
犬飼順子
10う蝕とその予防1:フッ化物の意義と代謝、う蝕予防メカニズム、毒性について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p155~181、②p28~35)フッ化物の代謝、う蝕予防メカニズムとその方法、毒性と対処法について説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・フッ化物、代謝、メカニズム、毒性
犬飼順子
11う蝕とその予防2:フッ化物応用によるう蝕予防方法、ライフステージに応じたフッ化物応用について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p155~181、②p28~35)フッ化物応用によるう蝕予防方法、ライフステージに応じたフッ化物応用について説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・フッ化物応用、ライフステージ
犬飼順子
12う蝕とその予防3:う蝕の予防としてシュガーコントロール、シーラント、その他の理論とその手段について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①p150~154、②p18~23)シュガーコントロール、シーラント、その他の理論とその手段を説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・シュガーコントロール、シーラント、う蝕の予防法
犬飼順子
13歯科疾患の疫学と予防:う蝕と歯周病以外のその他の歯科疾患(口内炎、口腔癌、不正咬合、顎関節症、歯の着色と変色、口腔乾燥症、歯の損耗、外傷)と異常の分類、要因、疫学、予防方法について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①194~203)歯周組織の構造、歯周疾患の機序と症状、分類、特徴、疫学、リスクファクター、全身との関係、予防を説明できる。
教科書(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・歯周疾患、歯周組織
犬飼順子
14歯科疾患の疫学と予防:う蝕と歯周病以外のその他の歯科疾患(口内炎、口腔癌、不正咬合、顎関節症、歯の着色と変色、口腔乾燥症、歯の損耗、外傷)と異常の分類、要因、疫学、予防方法について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①194~203)その他の歯科疾患と異常の分類、要因、疫学、予防方法について説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書、課題による復習(135)・歯科疾患、要因、疫学、予防方法
犬飼順子
15ライフステージと口腔保健:ライフステージに応じた個人に対する口腔保健について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。また前回の授業についてミニテスト(課題)を実施する。(教科書①204~214)ライフステージに応じた個人に対する口腔保健について説明できる。
該当部分の教科書の予習と試験対策の勉強をすること(180)・ライフステージ、口腔保健
犬飼順子
成績評価方法
講義ごとのミニテスト(課題)評価(30%)と試験(70%)(ミニテストは各自で確認できるよう回答を返却します。)ミニテストの内容は毎回の講義でフィードバックします。定期試験についてはフィードバックとして研究室で質問を受けます。
教科書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『①最新歯科衛生士教本 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み1 保健生態学 第3版』全国歯科衛生士教育協議会 監修/眞木吉信 編著医歯薬出版5,600+税978-4-263-42862-71年次に「健康とその増進」で使用した教科書です。
2.『②歯科衛生士のための齲蝕予防処置法』中垣晴男、加藤一夫、石飛國子、高阪利美、犬飼順子編医歯薬出版3,600+税978-4-263-4224-1-0
3.『③授業プリント』
参考書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『臨床家のための口腔衛生学』中垣晴男、神原正樹、磯崎篤則、加藤一夫編永末書店10,000+税978-4-8160-1241-9
2.『口腔保健・予防歯科学』安井利一、宮﨑秀夫、鶴本明久、川口陽子、山下喜久、廣瀬公治編医歯薬出版10,000+税978-4-263-45802-0
オフィスアワー
連絡先
質問は研究室在室中はオフィスアワーに限らずいつでも受け付けます(会議中を除く)。Teamsのチャットによる相談は随時受け付けるが,返信は原則としてオフィスアワー時間内に行います。
オフィスアワー:月・火・木(16:30~18:00)、金(17:00~18:00)です。
連絡先:短期大学部棟4階406研究室
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更新日付2022/01/27 19:22:48