開講年度2022
開講学科現代社会法学科 2013年度以降入学
2020年度法学部現代社会法学科
科目名紛争解決と法
担当教員高木 敬一
学期曜日時限秋学期 金曜日 2時限
チームコードnqp7zkq
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーW331-216-10
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
W-DP1-1 社会に関する知識 ◎ W-DP4-2 体系的・論理的に思考する能力 ◎ W-DP4-3 物事を公正に判断する能力 ◎ W-DP5-1 法の精神の理解 ◎ W-DP5-2 社会的責任の自覚 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
民事紛争の解決手続を学ぶ
授業の概要
 社会生活を送っていると、様々な紛争に遭遇する。平穏に暮らすためには、起こった紛争を適正に解決することが必要になる。そこで、社会には、紛争を解決するための手段や手続が生み出される。そのような手段又は手続として、諸君がまず思い浮かべるのは、民事訴訟であろう。しかし、民事訴訟制度はそれらの手段のうちの代表的なものではあるが、それが社会に存在している紛争解決手段のすべてではない。現実の社会では、民事訴訟以外にも数多くの制度があり、それぞれ紛争解決の機能を果たしているし、それらが民事訴訟よりも大きな働きをしていることさえある。
 この講義では、民事訴訟を含む、我が国における紛争解決手続の概要や特徴を考察し、延いては民事訴訟を含む我が国における紛争解決手続の全体像を明らかにする。
授業の到達
目標
 この講義では、我が国における紛争解決手段の全体像を明らかにし、究明することにより、現実の社会で紛争がどのように解決されているかを知り、民事訴訟を含めた紛争処理手続のそれぞれの特徴を理解することを通じて、市民生活において紛争に巻き込まれようとしたり、不幸にして紛争に巻き込まれたりした際に、社会人として適切に行動し、自己の利益を適正に守ることができるようにすることを目標とする。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日をめどに、定期試験の出題意図や解答状況等に関するコメントをWebCampusで送付する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1民事紛争解決の必要性(予習)入学時に配付された『法学ガイドブック』の民事訴訟法の項を読む(30)
(復習)民法の教科書で私的自治の原則、契約自由の原則について確認する(60)
2民事紛争解決手段の多様性(予習)参考書などで、ADRにはどのようなものがあるかを調べる(30)
(復習)参考書や授業中に配付されたレジュメなどで、ADRについて確認する(60)
3相対交渉による紛争解決その1 ~和解と示談~(予習)民法の概説書で、和解契約について確認する(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、私法上の和解及び裁判上の和解について確認する(60)
4相対交渉による紛争解決その2 ~和解と示談~(予習)民法の概説書で、私法上の和解の効力について確認する(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、私法上の和解の効力について確認する(60)
5相談型の紛争解決と弁護士の役割(予習)裁判法の教科書などで、弁護士について調べる(30)
(復習)裁判法の教科書や配付されたレジュメなどで、弁護士の職務について確認する(60)
6我が国の弁護士制度(予習)裁判法の教科書などで、弁護士制度について調べる(30)
(復習)裁判法の教科書や配付されたレジュメなどで、弁護士制度について確認する(60)
7弁護士以外の法律専門家 〜司法書士〜(予習)裁判法の教科書などで、司法書士の資格、職務などについて調べる(30)
(復習)裁判法の教科書や配付されたレジュメなどで、司法書士制度について確認する(60)
8調停型の紛争解決その1 ~民事調停~(予習)参考書などで、民事調停について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、民事調停について確認する(60)
9調停型の紛争解決その2 ~家事調停~(予習)参考書などで、家事調停について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、家事調停について確認する(60)
10裁定型の紛争解決 ~仲裁手続~(予習)参考書などで、仲裁手続について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、裁定型のADRの特色及び仲裁手続について確認する(60)
11ADRの実際例(予習)第3・4回、第7回から第9回までのレジュメを再確認する(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、ADRの実際の運用について確認する(60)
12民事訴訟の基礎概念(予習)参考書などで、訴え、請求及び判決の意義並びに三者の相互関係について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、訴え、請求及び判決について確認する(60)
13民事訴訟の審理その1 ~口頭弁論と事実審理~(予習)民法総則の概説書で法律要件と法律効果について確認し、参考書で口頭弁論の流れについて調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、本案審理の概要について確認する(60)
14民事訴訟の審理その2 ~民事訴訟における事実認定~(予習)参考書などで、裁判上の自白、証明責任及び弁論主義について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、民事訴訟における事実認定の在り方について確認する(60)
15民事訴訟とADR ~まとめに代えて~(予習)これまでの講義の内容を再確認する。不明な点があれば、参考書などで確認する。(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメなどで、民事訴訟とADRの相違、長短について確認する(60)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験100%民事紛争解決の基礎とADRの手続の概要を十分に理解し、講義内容を踏まえたうえで、設問に対して適切な論述ができる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『テキストは指定せず、配付した資料を用いて講義する予定である。テキストを使用する場合は最初の講義の際に指示する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『民事手続法入門 第5版』佐藤鉄男ほか有斐閣2100円+税978-4-641-22110-9有斐閣アルマBasic
2.『現代の裁判 第8版』市川正人・酒巻匡・山本和彦有斐閣1700円+税978-4-641-22196-3有斐閣アルマBasic
参考URL
質疑応答
 質問等には研究室(アリスタワー9階7902室)でオフィスアワーの曜日・時間に対応する。但し、余裕があれば、その他の時間でも対応することがある。
備考
 法律学の専門科目であるから、令和4年(2022年)版(令和3年(2021年)版以前のものは不可。)の六法を持参することが必要である。
 新型コロナの流行により定期試験が実施できない場合は、学期末のレポートをもって代える。また、授業がオンラインになったときは、何回か課題の提出を求めることがある。その際は、定期試験または学期末レポート80%、課題20%の割合で評価する。いずれの場合もあらかじめ告知する。
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更新日付2022/02/14 14:18:28