開講年度2022
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
商学科 2013年度以降入学
経営学科 2013年度以降入学
経済学科 2013年度以降入学
法律学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
2018年度心身科学部健康科学科
2018年心身科学部心理学科
2020年度法学部現代社会法学科
2020年度法学部法律学科
2020年度経済学部経済学科
2020年度商学部商学科
科目名情報サービス論
担当教員中島 俊明
学期曜日時限秋学期 火曜日 1時限
チームコード4fgqroz
科目区分その他
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーL311-902-05
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
情報とメディアを自由に扱えるライブラリアン
授業の概要
図書館における情報サービスの意義を明らかにし、レファレンスサービス、情報検索サービス等のサービス方法、参考図書・データベース等の情報源、図書館利用教育、発信型情報サービス等の新しいサービスについて解説します。初めて司書科目を学ぶ人にも、司書関連科目を履修して実習をしている学生にとっても、情報を視点とした有益な資料を提供します。これらの学習を通じて、図書館と司書が現代社会になくてはならない存在であることを理解しましょう。
授業の到達
目標
図書館における情報サービスの意義を基礎として、レファレンスサービス、情報検索サービスの基礎理論や情報検索技法を討議できる。また、情報が集積されたデータベースの機能と特徴、検索技法に必要なデータ構造が説明でき、双方向の情報サービスとモバイル端末による新サービスまでのシステム基礎設計ができる。これによって、司書と情報サービスの関係について説明できるようになるとともに、未来の図書館について考えることができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
毎授業で回収した課題は、次回の授業で講評するとともに、質問回答の文書を配布する。最終レポートの講評は、成績発表後にWebCampus講義連絡または専用ホームページで公開する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
図書館システムについては、システム設計からシステム構築までの概要を解説する。利用者端末OPAC、個別サービス可能なポータルサイト、ネットワーク設計、各種連携システムなどは、演示によって実際のシステムの特徴を説明する。また、システム構築業者との協議方法や打ち合わせの技術まで解説する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「情報サービスの概要と情報理論」
関連科目俯瞰、情報サービスの分類、情報検索、情報理論、情報資源の構造
[復習]
(1)司書関連科目の中で「情報サービス論」が存在する意義について文書にまとめる(90)
(2)図書館におけるサービスを列挙して、直接サービスと間接サービスに分類する(90)
2「図書館の業務と情報サービス」
司書の業務、選書から発注受入れまでの情報源、出版取次での物流
[復習]
(1)図書館業務の流れを図解する(60)
(2)出版取次と物流について、書店、コンビニ、キオスクなど実際の店舗での実態について調査する(120)
3「図書館資料分類法」
日本十進分類、書籍コード、定期刊行物コード、国際標準逐次刊行物番号
[演示]ISBNから書誌情報検索
[復習]
一般書籍、学術書、学会誌のコードから、その分類をまとめて一覧表を作成する(120)
4「図書目録とデータ構造」
データの組織化、書誌情報と目録、MARC機械可読目録、OPACオンライン蔵書検索と典拠データ
[映像資料]MARC作成方法
[復習]
国立国会図書館等のクラウドデータベースから書誌情報を入手し、そのコード体系と内容を精査して特徴を確認する(180)
5「図書館における情報サービスの法的根拠」
官立図書館「書籍館」と図書館史、
教育基本法、社会教育法、図書館法、
生涯学習の位置づけ
[実習課題]
律令制度化の図書館「図書寮」について、宮内庁ホームページにて内容を閲覧する(60) また、憲法から図書館法に至るまでを調査して、図書館と生涯学習の法的根拠についてまとめる(120)
6「図書館サービスの機能とイベント」
直接・間接情報サービス、情報サービスの機能、講習会にみる情報サービス
選書基準とマンガの扱い
[実習課題]
(1)図書館での各種イベントについて調査して、その具体例について自己の考えをレポートする(90)
(2)各図書館の選書基準を調査する。同時にマンガの扱いについても調査する(90)
7「図書館システムの役割」
窓口業務サービス、データベースシステム、新世代の図書館システム
[実習課題]
図書館設置のOPAC、またネットから利用できるWebOPACを利用して、蔵書の有無、貸出の可否を確認する。また、横断検索の例としてカーリルでの検索も実習する(180)
8「図書館システムと情報検索」
検索システムの構成、典拠ファイル、検索のための論理演算
司書のためのコンピュータ活用知識
[映像資料]TRC-MARC、TOOL-iの活用方法
[実習課題]
任意のテーマから、文献を検索する。対象はNDL-OPAC、CiNiiなどを使い、AND,OR,NOTなど論理演算式を活用する検索方法を学ぶ(180)
9「ホームページと情報発信」
インターネットの活用、ホームページサービス、ウェブサービスの役割と機能、情報発信とSNSの効果
図書館のデータベース活用方法
[復習]
(1)インターネットを活用した図書館サービスを機能別に分類して、サービスの目的、サービス内容を列挙する(90)
(2)実際の図書館サービスに参加して内容をレポートする(120)
10「発信型情報サービス」
発信型情報サービスの意義、異業種との共同事業、関連情報とリコメンド
[復習]
商品検索ページにあるリコメンドや関連商品提示の方法から、図書館システムで応用できるサービスを考えてレポートにまとめる(180)
11「開かれた図書館と国立国会図書館システム」
全国図書館大会の歴史、図書館の新しい試み、国立国会図書館の情報活用技術
[映像資料]開かれた図書館
[フィールドワーク]
大学図書館、公立図書館を視察して、サービス例や新しい取り組みについて実態を調査する(180)
12「コンピュータシステムとICタグ」
図書館システムの歴史、ICタグの構造と通信システム、無人貸出返却機
[演示]ICタグから情報を読み取る仕組み
[復習]パソコン端末、図書館システムサーバの機能をまとめ、動作の仕組みを確認する。とくにデータベースとの通信について、詳細な説明を試みる(90)
[課題研究]調査研究(90)
13「レファレンス情報サービス」
レファレンスの実際、データベース検索によるレファレンスサービス、レファレンスブックのデータベース化、カレントアウェアネス
国立国会図書館オンラインサービス
[実習課題]
インターネットから、レファレンスに使用できるデータベースを検索して、その特徴や利用方法をレポートする(90)
[課題研究]調査研究(90)
14「視聴覚資料とデジタルアーカイブ」
パッケージ系資料、ダウンロード系資料、資料のデジタル化
電子書籍の利点と問題点
[映像資料]図書館向け映像情報配信ネット
[実習課題]
電子書籍を実際に利用して、その利点や欠点をレポートする(90)
[課題研究]調査研究(120)
15「著作権と著作隣接権」
情報サービスでの著作権、複写サービス、視聴覚資料の貸出制限、文化庁の見解
[復習]
改造社の「円本」、「岩波文庫」などを手掛かりとして、著作権の歴史をまとめてレポートを作成する(90)
[課題研究]調査研究(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
毎授業での課題(リアクションペーパーでの記述を含む)30%課題に対して正しい理解をしているかどうか、自己の考えが記述してあるかどうかを評価基準とする
情報サービスに関するテーマでのレポート作成70%自分の考えを自分の言葉で表現しているかどうかを評価基準とする
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『図書館情報サービスとメディアの活用』中島俊明未公刊授業で配布、PDFファイル提供
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『情報サービス論 (ベーシック司書講座・図書館の基礎と展望)』二村 健 (監修),竹之内 禎 (編集)学文社1980978-4762021947
2.『1からわかる図書館の障害者サービス 誰もが使える図書館を目指して』佐藤聖一学文社2090978-4762025211
3.『図書館100連発』岡本真/ふじたまさえ青弓社1980978-4787200631
4.『地域人 第42号』大正大学地域構想研究所編大正大学出版会1100978-4909099297ムック
参考URL
1.図書館情報サービス配布資料、質問回答
2.国立国会図書館国会図書館サーチ
質疑応答
授業中の質問は大歓迎ですが、毎回のレポート末尾に質問することもできます。次回かならず回答します。オフィスアワーは授業前および授業後に当該教室で準備します。また、電子メールによる質問も受け付けますが、メール回答は週末になることを了解ください。
shunmay@mxr.mesh.ne.jp
備考
レファレンスサービスの情報源となるデータベースの構造、データベース化に必要なデジタル技術など、最新の情報システムを紹介しながら、図書館における情報サービスについて平易に解説します。携帯電話やスマートフォンも情報サービスを提供するツールです。古文書からデジタル情報までを提供する図書館の情報サービスの理論と実際をこの講義で理解して、自由にデータを活用できるスキルを身に着けましょう。また、実際の図書館を数多く視察して、情報サービスの実態を体験してください。図書館情報学を学ぶ上で貴重な経験になります。
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ファイル
更新日付2022/01/31 22:12:28