開講年度2022
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
科目名分析化学
担当教員織田 博則
学期曜日時限秋学期 水曜日 2時限
チームコードm0mdks9
科目区分選択
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーX131-772-81
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP1 栄養・食習慣と健康との相互関係に関する知識の修得 ○ X-DP2 栄養・食品等の知識・技術の修得、健康維持増進・予防の実践 ○
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
分析化学の基礎と食品分析
授業の概要
私たちの健康を食生活の面から支える専門家としての管理栄養士・栄養士、更には食品衛生監視員・管理者としての食品成分分析に必要な基礎から応用までを理解してもらう。
授業の到達
目標
食品分析に必要な基礎的な化学知識や分析化学(定性分析、定量分析、機器分析)の原理と方法、分析を行う際に必要となる物質量や数値の取り扱いなどについて学び、学習した化学的知識や分析化学の基礎を食品化学や栄養学に応用して、食品衛生に関わる実際の場で活用できるようになる。分析化学の基礎として、物質の成り立ちや状態、含有成分の特性と分析、水溶液の性質などの理解。重量分析・容量分析として、元素分析法、重量分析法、中和滴定、酸化還元滴定やキレート滴定などの理解。機器分析として、比色分析や赤外分光分析など光分析、クロマトグラフィーや電気分析などを知る。上記内容は、講義だけでは理解できない場合が有るため、一部ビデオ使用による学生に優しい授業にしていく。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日に「講義連絡」にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
大阪教育大学「分析化学」、「分析化学実験」の実務経験を活かし、授業用教科書の編纂、解説書、練習問題の作成を行い授業に生かす。分析化学実験の実際については、学生作成パワーポイントを紹介し、実験の進め方、レポート作成、プレゼンの仕方等の習得に生かす。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1分析化学の基礎と勉強方法について説明する。「分析化学」提出レポートの形式と諸注意の説明。高校・教養教育「化学」の内、純物質、混合物、単体、化合物、原子、原子核、原子番号、質量数、原子量、分子量、物質量モル質量、1モルの気体の体積、同位体、陽イオン、陰イオン、イオン価、価数と酸化数、典型元素、電子軌道、化学基本法則について説明。【復習】授業内容を精査し、ノートに整理し理解を深める(60)。レポート作成方法をよく理解し、パソコンによるレポート作成が出来るようになっておくこと(時間は個人により異なる)。
2「安全な化学実験室のために」のビデオを視聴し、分析化学実験の危険性と安全な実験手法を習得する。「安全度チェック」試験で理解の程度を各自が確認し、分析化学実験を安全に行う手法や準備法を習得する。「計量器の取り扱い方」と「ガラス細工」のビデオを視聴し分析化学実験の基本操作を学ぶ。【復習】1)「安全クイズ」プリントを次回の授業までに解答しておくこと(30)。2)授業で提示した器具の名称と使用方法をレポートにまとめ、次週提出(時間は個人により異なる)。
3高校・教養教育(分析化学)内容の復習と確認。「周期表と周期律」、「反応の速さと化学平衡」、「イオンと分子」のビデオ視聴し、分析化学の基本項目の再確認と理解。【復習】ビデオの内容を箇条書きにしてノートに整理しておくこと(60)。
4分析化学と化学反応;「化学反応の意味するもの」のビデオ視聴と講義。【復習】ビデオの内容を箇条書きにしてノートに整理しておくこと(60)。
5分析化学と溶液;「重量%、容量%、モル濃度と規定、ファクター:力価と滴定濃度」について講義。【復習】授業で提示した練習問題を各自が解答し、次回の授業に備えること。友達間で検討し、理解を深めること(時間は個人・グループにより異なる)。
6定性分析と定量分析;「化学の基礎、単位、化学分析の分類、化学反応の基礎、定性分析の実際」の講義と演習を通じて分析化学の基礎項目の理解。【復習】分析化学練習問題(基礎編)のプリントで物質の質量と単位や濃度に関する問題(13題)を解答し、次回の授業に備えること。友達間で検討し、理解を深めること(時間は個人・グループにより異なる)。
7重量分析;「重量分析の原理と質量測定、沈殿生成と分離」の講義と演習。【復習】重量分析練習問題プリントを解答し、次回の授業に備えること。友達間で検討し、理解を深めること(時間は個人・グループにより異なる)。
8容量分析;「容量分析の原理、標準物質と標準溶液」の講義と演習。【復習】容量分析練習問題プリントを解答し、次回の授業に備えること。友達間で検討し、理解を深めること(時間は個人・グループにより異なる)。
9酸化還元平衡と電位差滴定;「酸化と還元、酸化還元平衡、酸化還元滴定の実際」の講義と演習。酸化・還元反応、電位差滴定、化合物の酸化数、酸化剤と還元剤、その反応、酸化還元滴定、化学的酸素要求量(COD)算出の説明と演習。【復習】1) 化合物の酸化数を求め、レポートとして提出。2) 練習問題を参考に酸化還元滴定による未知試料の濃度計算問題を解答し、レポートとして提出(60)。
10酸塩基平衡とpH;「酸と塩基、水溶液中の酸塩基平衡、pH、緩衝溶液」の講義。【復習】講義で説明・解説した酸塩基平衡とpHについて、ノートに整理しておくこと。理解困難な項目はまとめて、次回の講義で質問できるようにしておくこと(理解できるまで説明する)。
11「溶液―イオンと分子―」、「酸・塩基・塩」のビデオ視聴と講義を行い、酸と塩基の基礎概念の理解。【復習】ビデオ内容をノートにまとめ整理しておくこと(60)。次回小テストで理解の程度を確認する。
12酸・塩基と中和滴定;「中和滴定の基礎、当量点と終点、終点誤差とpH指示薬、中和滴定の実際、劇薬の取り扱い方―酸、塩基―」のビデオ視聴により中和滴定の実際と劇薬の取り扱い方を理解。講義により理解を深める。【復習】ビデオ内容をノートにまとめ整理しておくこと(60)。次回の授業で質問し、理解の程度を確認する。
13錯形成平衡とキレート滴定;「錯形成平衡、キレート滴定の論理、マスキングと補助錯化剤、水の硬度測定の実際」の講義と演習。【復習】授業内容を再確認し、ノートに整理しておくこと(60)。練習問題プリントを解答し、次回の講義に備える(30)。
14機器分析I;「分光分析」の講義とビデオ視聴により比色分析、赤外分光分析の原理と実際の理解。【復習】ビデオ内容を精査し、ノートにまとめておくこと(60)。理解困難な項目はまとめて、次回の講義で質問できるようにしておくこと(理解できるまで説明する)。
15機器分析II;「クロマトグラフィー」の講義とビデオ視聴によりクロマトグラフィーの原理と実際の理解。【復習】ビデオ内容を精査し、ノートにまとめて期末試験に備えること(60)。
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
期末試験50%授業最終日に分析化学に関する総合的な試験を行う。
小テスト50%各項目ごとに小テストを行い理解度を評価する。3~4回の小テストを予定している。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『健康栄養学科 分析化学の基礎』織田博則著愛知学院大学¥0WebCampusにて配布
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『分析化学(改訂版)』綿貫邦彦著サイエンス社¥1500
2.『基礎から学ぶ分析化学』井村久則他著化学同人 ¥2400
参考URL
質疑応答
質問が有る学生は授業前後や授業中など、いつでも質問に応じる。ためらわず質問すること。
備考
授業中の私語、携帯電話の操作厳禁。
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更新日付2022/01/14 13:11:30