開講年度2022
開講学科健康栄養学科 2013年度以降入学
科目名臨床栄養管理実験A
担当教員熊谷 琴美
学期曜日時限秋学期 金曜日 1時限
秋学期 金曜日 2時限
チームコードnqmxoub
科目区分選択
授業形態実験・実習
対象学年3年
単位数1
科目ナンバーX333-594-53
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
X-DP4 食事栄養療法に関する科学的根拠に基づく説明 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
栄養管理の実践力を身につける。
授業の概要
傷病者、要介護者への栄養食事指導は、個々人の生活の視点を踏まえた栄養管理が重要である。病院、福祉、地域で問題となっている複雑困難な事例や個別案件など栄養課題に対して、管理栄養士がエビデンスやデータをもとに、多職種と連携を行い栄養管理ができるスキルが問われている。身体計測や臨床検査項目の測定法、データの見方を学び、症例検討を通して栄養アセスメントの結果に対してエビデンスに基づき、多職種へ栄養ケアプランが提案できる能力を身につける。さらに、グループワークを通してプレゼンテーション能力を身につける。
授業の到達
目標
1)身体計測を行い、正しい測定法、測定値の意味および病態との関係を述べることができる。
2)症例検討を通して、栄養ケアプランの立案が実施できる。
3)症例患者の問題点を抽出し、他者へ栄養課題と今後の対応について説明することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業の到達目標、成績評価基準、受講態度などを体系的に説明し、授業構築する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
病院、在宅医療の栄養食事指導の経験があり、それらの経験を活かし地域包括支援センターや行政と連携を図り、様々な困難事例や個別案件に関わった。エビデンスに基づいた栄養ケアプランの提案方法など具体的に事例を紹介し、多職種との連携、モニタリング(再評価)の方法を紹介する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1授業の進め方についてオリエンテーション
栄養スクリーニング法について(資料配布)
MNA、MUST、SGA、GLIM、SARF―CalF、MST、NRS-2002、科学的介護情報システムLIFE、
ADL指標(基本チェックリストやFIM)やうつ症状の指標について
【復習】スクリーニング法に関して復習する(60)
2栄養アセスメント1
体組成(In Body)、骨密度の測定、握力計測、膝下高計測、
上腕周囲長、上腕三頭筋皮下脂肪厚、下腿周囲長、血圧、腹囲周径
【予習】臨床栄養学実習を予習する(30)
【復習】栄養アセスメントと評価について復習する(60)
3栄養評価①エネルギー消費量
VO2000(呼吸代謝測定装置)の測定、基礎エネルギー消費量(基礎代謝量)の算出、1日の行動記録によるエネルギー消費量計算、必要栄養素量の目標設定(たんぱく質、脂質、炭水化物、水分)と充足率について
【予習】臨床栄養学実習を予習する、1日の行動記録を作成する(30)
【復習】基礎代謝量の算出、必要栄養素量の目標設定算出方法を復習する(60)
4栄養評価② 臨床検査値(血液・尿)、臨床診査(問診)
グループで症例検討を行う
【予習】臨床栄養学実習を予習する(30)
【復習】臨床検査値、尿検査、臨床診査の項目を復習する(60)
5栄養評価③ 食事摂取量調査
24時間思い出し法について(ロールプレイ)
聞き取った内容を食品成分表で計算をする
【予習】臨床栄養学実習を予習する(30)
【復習】授業で理解できていなかった部分を復習する (60)
6糖尿病の献立作成
糖尿病のための食品交換表の説明と献立作成
課題レポート(糖尿病献立作成を提出する)
【予習】糖尿病のための食品交換表を予習する(30)
【復習】献立を完成させる(60)
7経腸栄養法
経腸栄養補給法の目的、種類、実施、適応疾患、投与方法、経腸栄養剤の種類、合併症、在宅経腸栄養管理
症例検討(経腸栄養剤を必要とする症例の栄養管理)
グループワーク、発表、課題レポート(症例提出)
【予習】臨床栄養学実習を予習する(30)
【復習】症例をまとめる(60)
8静脈栄養法
静脈栄養補給法の目的、種類、実施、適応疾患、
投与方法、輸液の種類、合併症、在宅静脈栄養管理、終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン2013年版について
【予習】事前に配布する資料を予習する(30)
【復習】授業で理解できていなかった部分を復習する (60)
9要介護者への栄養教育(居宅)
訪問栄養食事指導の説明、身体・知的障害、精神障害について
症例検討(頚髄損傷・肢体不自由)
グループワーク、発表、課題レポート(症例提出)
【予習】演習で学べる在宅栄養支援を予習する(30)
【復習】症例をまとめる(60)
10摂食・嚥下障害の栄養管理
日本摂食嚥下リハビリテーション学会『嚥下調整食分類 2021』の説明
嚥下調整食分類別の介護食(市販品)について
学会分類2021(とろみ)早見表のとろみ濃度
【予習】事前に配布する日本摂食嚥下リハビリテーション学会『嚥下調整食分類 2021』を予習する(30)
【復習】授業で理解できていなかった部分を復習する (60)
11要介護者への栄養教育(居宅)がん(化学療法)
がん化学療法に関して
症例検討(乳がん、がん化学療法施行中)
グループワーク、発表、課題レポート(症例提出)
【予習】演習で学べる在宅栄養支援を予習する(30)
【復習】症例をまとめる (60)
12褥瘡の栄養管理
褥瘡状態評価『DESIGN-R®』
スキンテア(皮膚裂傷)
ガイドラインについて
【予習】事前に配布する資料を予習する(30)
【復習】授業で理解できていなかった部分を復習する (60)
13要介護者への栄養教育(居宅)低栄養、認知症
症例検討(低栄養、認知症)
グループワーク、発表、課題レポート(症例提出)
【予習】演習で学べる在宅栄養支援を予習する(30)
【復習】症例をまとめる (60)
14神経疾患の栄養管理
パーキンソン病・症候群
筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多系統萎縮症
各疾患のガイドラインについて
【予習】配布資料を予習する(30)
【復習】授業で理解できていなかった部分を復習する (60)
15授業のまとめ、質問についての説明【復習】理解不足の分野を重点に復習する(60)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
授業態度20%授業態度①:授業妨害事象×-1
授業態度②:授業質疑×1
提出レポート(1回16点満点)80%5回の課題の得点率
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『『臨床栄養学実習』』塚原丘美 講談社2,700円+税978-4-06-155393-4
2.『『演習で学べる在宅栄養支援』』寺本房子建帛社2,500円+税978-4-7679-0654-6
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『『糖尿病食事療法のための食品交換表』』日本糖尿病学会編日本糖尿病協会・文光堂900円+税978-4-8306-6046-7
2.『『エッセンシャル臨床栄養学』』佐藤和人医歯薬出版3,700円+税978-4-263-70671-8
参考URL
質疑応答
質問は研究室、もしくはTeamsのチャット、メールにてお願いします。オフィスアワー以外でも構いません。
備考
電卓を用意してください。必要に応じて資料配布を行います。
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ファイル
更新日付2022/02/22 14:38:47