開講年度2022
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
心理学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
2022年度心理学部心理学科
2018年度心身科学部健康科学科
2018年心身科学部心理学科
2022年度総合政策学部総合政策学科
2021年度文学部グローバル英語学科
2021年度文学部英語英米文化学科
科目名生物学Ⅱ
担当教員池田 健
学期曜日時限秋学期 木曜日 1時限
チームコードrh404fg
科目区分選択
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーB131-420-22
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
B-DP3-4 論理的思考力 ◎ B-DP3-5 問題解決力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
分子生物学入門
授業の概要
 21世紀はバイオとITの時代であるとも言われている。実際、日々のニュースには、医学・生物学上の新発見や治療法・バイオテクノロジーの新開発の情報が頻繁に報じられている。従って、21世紀を生きるためには、生物学の基礎的な知識が不可欠となっている。
 前世紀の中頃に遺伝子の物質的本体がDNAであり、その二重らせん構造が明らかとなると、生命現象を分子のレベルから理解しようとする分子生物学が発展し、多くの重要な知見がもたらされた。現代の生物学・医学・バイオテクノロジーの多くはこれらの知識を土台にしている。
 そこで、生物学IIでは、分子生物学の基礎を勉強する。多様な生物の世界に法則性が見えてくるだろう。さらに、近年話題になっている生物学的・医学的なトピックスを各論的に取り上げ、現象や問題点をそれまでに習得した知識をもとに理解したいと思う。
授業の到達
目標
 「生物とは?」から始まり、細胞、核、染色体の理解へと進む。最終的には、分子生物学の基本原理ともいえる「セントラルドグマ」を説明できることが目標である。すなわち、セントラルドグマとは何を意味しているのか。DNA、RNA、タンパク質とはどのような物質(分子)か。複製、転写、翻訳とはどのような過程であるのか。それらの生物学的意義は何か。これらの内容を分子のことばで説明できることを目指す。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
 WebCampusから、定期試験の解答状況に関してのコメントを送信する。その際、最終評価についての総評を加える。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1◆ガイダンス(授業の方針など)
生物とは
 生物多様性と学名
 形態学的分類(五界説)
 
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
2生物とは(続)
 生物の構造の階層性-なぜ分子生物学か-
 セントラルドグマ
 分子生物学的分類(ドメイン説)
 真核生物と原核生物
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
3クローン生物(核、クローン)
 細胞の構造
 クローンカエル
 受精卵クローン(クローン牛)
 体細胞クローン(クローン羊ドリー iPS細胞)
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
4男と女(染色体)
 染色体とは/ヒトの染色体
 体細胞分裂
 生殖(無性生殖・有性生殖)
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
5生殖(無性生殖・有性生殖)
 減数分裂
 性を決めるしくみ
 染色体の数が変わったら
 兄弟姉妹はなぜ異なるのか
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
6ヒトのゲノム
 遺伝子とは
 DNAの構造(概略)
 ゲノムとは/ヒトゲノム
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
7生体を構成する分子
 細胞をつくる分子
 生体高分子
 水、タンパク質、核酸、炭水化物、脂質
 セントラルドグマ(再)
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
8タンパク質とは
 アミノ酸/ペプチド結合
 タンパク質の構造
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
9タンパク質とは(続)
 正しい立体構造の重要性
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
10酵素
 なぜ酵素が必要か
 酵素の特徴
 超分子
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
11DNAとは(歴史的に)
 「遺伝子の物質的本体はDNAである」
 DNAの二重らせんモデル
 セントラルドグマ(再々)
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
12DNA(RNA)とは
 ポリヌクレオチド
 二重らせん構造/二つの重要な特徴
 ヒト体細胞1個に含まれるDNAの全長
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
13DNAのできかたー複製ー
 半保存的複製
 不連続複製/岡﨑フラグメント
 突然変異/正確な複製
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
14DNAの読まれかたー転写ー
 遺伝子の構造
 RNAにコピーされる(RNA合成反応)/mRNA
 選択的スプライシング
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
15タンパク質をつくるー翻訳ー
 遺伝暗号/コドン
 タンパク質合成(開始・伸長・終結)
【復習】ノートおよび教科書の該当箇所(30)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
筆記試験(参照不可)100%授業の到達目標をどの程度達成できているかを試験結果(得点)に基づいて評価する。成績は、定期試験の評価基準(愛知学院大学の規程)に従う。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『十訂版 スクエア最新図説生物neo』吉里勝利ら監修第一学習社税込968円978-4-8040-4683-9
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『生物学の基礎』和田勝東京化学同人2,500+税9784807907854
2.『基礎からスタート 大学の生物学』道上達男裳華房2,400+税978-4-7583-5241-7
3.『現代生命科学 第3版』東京大学生命科学教科書編集委員会編羊土社2,800+税978-4-7581-2103-3
4.『生物学入門 第3版』嶋田正和+3編東京化学同人2,200+税978-4-8079-0952-0
参考URL
質疑応答
 質問は授業中でも、或いはそれ以外の時間でも、基本的にはいつでも受け付けます。
オフィスアワー:金曜日 12:00~17:00(時間外でも可能な限り対応します。)
研究室:4号館3階 生物学教室内
備考
【注意】授業中の私語は厳禁です。また、許可なく板書を撮影することも禁じます。常識的な大人の振る舞いを求めます。

【一言】近代の生物学は丸暗記の学科ではありません。新しく学んだことをそれまでの知識と有機的に結びつけて、理解するようにして下さい。
 「なぜ?}と考える習慣を身につけ、「わかった!」という喜びを体験して欲しいと願っています。
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更新日付2022/02/16 16:12:02