開講年度2022
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
歴史学科 2015年度以降入学
英語英米文化学科 2015年度以降入学
日本文化学科 2013年度以降入学
グローバル英語学科 2013年度以降入学
総合政策学科 2013年度以降入学
心理学科 2013年度以降入学
健康栄養学科 2013年度以降入学
2021年度薬学部医療薬学科6年
2020年度薬学部医療薬学科6年
2022年度心理学部心理学科
2018年度心身科学部健康科学科
2018年心身科学部心理学科
2022年度総合政策学部総合政策学科
2021年度文学部グローバル英語学科
2021年度文学部英語英米文化学科
科目名法学Ⅱ
担当教員武林 悦子
学期曜日時限秋学期 水曜日 2時限
チームコードiet6md3
科目区分選択
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーB131-211-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
B-DP3-4 論理的思考力 ◎ B-DP3-5 問題解決力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
日常生活の中での法との関わりを知るとともに、法律的な論理に基づいた考え方を把握することによって、生活に役立つ法律知識を身につける
授業の概要
 私たちの日常生活では、法律の知識が必要とされる場面が少なくありません。社会に生きる人は、何らかのかたちで法的な関係に立ち入ることになります。私たち自身がトラブルや紛争に巻き込まれる場合は勿論のこと、不動産を購入する、お金や物を借りる、親が死亡して相続人となる、交通事故に遭った場合などの個人的な問題や、原発、年金、少子化、高齢化などといった社会問題も法律問題として扱われます。何が正しいのかわからない問題もある中で、法によって解決することが合理的であるとされています。
 法学Ⅱでは、法律について興味や親しみが持てるように、人生の中で一度は体験するであろう結婚をする、家族ができる、相続が発生した、マイホームを購入する、そのマイホームが自分の物であると主張する、お金を借りる、あるいは自分が貸したお金を確実に回収するなど、生活に関連する身近な場面で法律がどのように適用されるか考えていきます。
授業の到達
目標
 実際に紛争やトラブルに巻き込まれた場合、あるいは自分の身分関係に変化が生じた場合に、法律の知識を身につけているのといないのでは、明らかに対応に違いが生ずると考えられます。日常生活で生じる問題には、答えが1つというものばかりではありません。何が正しいのかわからない問題に対して感情的に答えを導き出すより、法律を使って論理的に自分の考えを説明すれば相手を説得することができます。
 この講義では、日常生活の中で生じる身分変動、相続、隣人との境界をめぐるトラブル、借金などの法律問題、契約に対して事前に知識を持つこと。実際にトラブルが発生した場合、適切な対応ができること。自分の価値観で判断して答えを創り出し、自分の考えを論理的に相手に伝えられることを目標とします。
 2022年4月の民法の成年年齢18歳への引き下げによって、年齢要件が変更されるものと維持されるものとを区別できることを目標とする。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日にTeamsにて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1○授業の進め方について説明します
○「法が存在することの意味」について考える
  1.法と社会生活 2.家族法の基本原則の変遷 3.公法と私法の性格の違い
 法律は人々の日常生活と密接な関連があるため、社会で生じている問題について知る必要があります。新聞やテレビで報じられている事件や出来事に関心を持つように心がけてください。
【予習】 シラバスを読み授業内容を予め把握する(20)
  毎日、新聞やニュース等の報道にふれる習慣を身につける。
【復習】 「法の存在意義」について理解し、参考書などで確認をする。(40)
2○「婚約と婚姻(法律上の夫婦となるには)」について学びます
  1.婚約とは何か? 2.結納の意義と成立要件 3.わが国における婚姻の特徴   4.婚姻の成立要件 5.内縁の成立要件 6.事実婚の法的保護
  7.法律婚と事実婚の相違
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175:1日25分×7日)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために参考書などで内容の確認をする。(65)
3○「婚姻の効果」について学びます
  1.夫婦間の身分上の効果 2.夫婦の財産関係 3.氏名と戸籍
  4.報告的届出と創設的届出 5.親族の種類と範囲 6.親等の計算
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
4○「離婚」について学びます
  1.離婚制度の変遷 2.離婚の手続(協議離婚、調停離婚、審判離婚、裁判離婚)  3.有責主義と破綻主義
  4.離婚による婚姻解消の効果(身分上の効果と財産上の効果)
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
5○「親子(1)」について学びます
  1.親子関係とは? 2.親子関係の分類(実子と養子、嫡出子と非嫡出子)
  3.親子関係存在・不存在の確認
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
6○「親子(2)」について学びます
  1.認知(強制認知と任意認知)2.養子縁組制度の目的と変遷 
  3.養子縁組(普通養子縁組と特別養子縁組)の成立要件と効果
  4.生殖補助医療と親子関係
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
7○「相続(1)」について学びます
  1.相続の意義と根拠 2.法定相続と遺言 3.相続開始の時期
  4.権利能力の始期と終期 5.人の死亡とは? 5.失踪宣告
  6.同時死亡の推定
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
8○「相続(2)」について学びます
  1.相続財産の範囲 2.法定相続人の種類と順位 3.法定相続分
  4.配偶者居住権 5.代襲相続の意義と要件 6.相続財産の共有と分割
  7.相続の承継・放棄、熟慮期間 8.相続人の不存在(特別縁故者への財産分与)
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
9○「遺言」について学びます
  1.遺言制度の意義 2.遺言能力
  3.遺言の方式(普通方式の遺言と特別方式の遺言)4.自筆証書遺言書保管制度
  5.遺産分割の方法 6.遺留分制度の意義 7.遺留分権利者と遺留分の割合
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
10○「契約と法」について学びます
  1.法律行為の意味 2.権利能力とは? 3.契約の成立と効力
  4.契約の種類(売買契約、貸借契約、労働契約など) 5.契約自由の原則
  6.期間の計算方法
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
11○「物権と債権」について学びます
  1.「物権」とは何か? 2.物権の種類(物権法定主義)
  3.物権の客体(動産と不動産)4.物権と債権の違い 5.物権的請求権
  6.物権の優先的効力
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
12○「物権の変動」について学びます
  1.売買と所有権移転時期 2.公示の原則と公信の原則 3.不動産登記のしくみ  4.登記できる権利 5.登記請求権 6.登記の効力
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
13○「担保」について学びます
  1.金銭貸借と担保 2.債権者平等の原則
  3.「抵当権」と「質権」の意義と特色 4.「抵当権」の設定と実行
(後半)小テスト
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
14○「相隣関係」について学びます
  1.相隣関係の規定の概要 2.境界線をどのように定めるのか?
  3.境界標設置権 4.流水に関する相隣関係
  5.竹木の枝と根に関する相隣関係
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
15○「不法行為」について学びます
  1.民事責任 2.刑事責任 3.過失責任の原則 4.故意・過失
  5.不法行為の効果(金銭賠償、原状回復)
【予習】 新聞やニュース等の報道にふれて、時事情勢を把握する(175)
【復習】 配布したプリントを熟読し、内容を理解する。理解を深めるために、参考書などで確認をする。(65)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験80 基本的な法律用語を理解しており用語の意味が説明できるかに加え、出題されたテーマに沿わない形で主張や論点を記述していないか、誤字・脱字がなく読みやすい文章になっているか、一部の偏った立場から自身の意見を展開していないか、複数の立場の意見を検討した上で自身の意見を論理的に展開しているか、等を基準に評価します。
 確認のため、出題時に評価基準について説明します。
小テスト(1回)20 予めテーマを伝え、準備期間を設けます。出題されたテーマに沿わない形で主張や論点を記述していないか、誤字・脱字がなく読みやすい文章になっているか、一部の偏った立場から自身の意見を展開していないか、複数の立場の意見を検討した上で自身の意見を論理的に展開しているか、等を基準に評価します。
 確認のため、出題時に評価基準について説明します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『 テキストは使用しません。毎回、プリントを配布し、パワーポイントを使用します。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『法を学ぼう』三上威彦編信山社\2600+税
2.『みんなの家族法入門』本澤己代子・大杉麻美編信山社\2800+税
3.『家族法〔第2版〕』中川 淳・小川富之編法律文化社\2600+税
参考URL
質疑応答
水曜日2限、金曜日3限、4限に出講しています。
連絡の際には、オフィスアワーに記載されているメールアドレスのみを使用してください。指定したメールアドレス以外に送信されたメールには、対応することはできません。
備考
法学の授業であるため、条文の参照をします。六法を持参してください。使用する六法については、第1回の授業で説明をします。
 毎回、前回の簡単な復習をしてから、授業を進めていきます。その際に、自身の復習内容の確認を行ってください。
 出席点はありませんが、授業では、毎回、出席確認を行います。
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更新日付2022/02/03 22:04:19