開講年度2022
開講学科2021年度歯学部歯学科
2020年度歯学部歯学科
科目名生物学実習 C
担当教員池田 健
浅原 正和
神垣 あかね
学期曜日時限春学期 月曜日 3時限
春学期 月曜日 4時限
チームコード
科目区分必修
授業形態実験・実習
対象学年1年
単位数2
科目ナンバー
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス楠元キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
生き物を五感で感じよう
授業の概要
 生物を自らの手で取り扱い、生命現象を実際に観察することにより、生物学の基礎的な知識について理解を深める。このことは、1年生秋学期以降に行われる授業(教養部、歯学部とも)の内容を根本的に習得する上で必須である。
授業の到達
目標
生物学実習では以下のことを目標とする。
 1. 自らの手で生体材料を正しく取り扱うことができる。
 2. 光学顕微鏡や実体顕微鏡の使用法に習熟する。
 3. 実験結果より、細胞や細胞下の生命現象を説明できる。
 4. 生体分子の特徴を知り、生物学的意義を説明できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
 実習の初めに、前回提出のレポートについて講評する。理解しておくべき内容を指摘し、補足説明も加える。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス・双眼生物顕微鏡の操作法
 生物学実習における心得。
 動物実験簡易講習(実験動物取扱の心得)。
 あらゆる顕微鏡観察の基本となる操作法を双眼生物
 顕微鏡を用いて学ぶ。
【復習】知識を定着させ理解を完全にする(30)
2顕微鏡観察(1)細胞分裂の観察
 植物根端のプレパラートを作製し、分裂期における
 染色体の形態を観察する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
3顕微鏡観察(2)ユスリカ幼虫の唾腺染色体の観察
 唾腺染色体の構造と生物学的意義を理解する。
 立体的配置を顕微鏡操作で決定する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
4顕微鏡観察(3)原形質流動の観察
 生体運動の典型例である原形質流動を観察し、
 その速度を測定する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
5ウシガエルの解剖(1)内臓の観察
 ヒトと同じ脊椎動物であるウシガエルを開腹して、
 内臓の全体像を把握する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
6ウシガエルの解剖(2)筋肉系の観察
 皮膚を剥ぎ体表から筋肉を観察する。とくに頭部の
 口の開閉にかかわる筋肉には注意を払う。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
7ウシガエルの解剖(3)循環系の観察
 心臓、動脈、静脈、門脈などを観察する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
8顕微鏡観察(4)血液の観察
 血液中の種々の血球を観察して形態的特徴を
 つかみ、生理的意義を理解する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
9ウシガエルの解剖(4)骨格系の観察I
 筋肉を取り除き骨格系全体を観察する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
10ウシガエルの解剖(5)神経系の観察
 筋肉と軟化骨を取り除き(脱灰処理)、脳・神経のみ
 の標本を完成させ、観察する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
11顕微鏡観察(5)筋肉の微細構造の観察と筋収縮の機構
 筋繊維の収縮を観察し、生化学的実験でエネルギー
 源について理解する。対照実験の意義を認識する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
12顕微鏡観察(6)メダカ色素胞の凝集と拡散の観察
 色素胞の凝集・拡散は細胞内の色素顆粒の移動
 で生じ、その結果体色が変化することを理解する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
13リン酸の定量
 組織中のリン酸量を分光学的に測定し、試料の
 定量的取扱い、標準曲線の考え方を習得する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
14酵素の性質
 ホスファターゼ活性を分光学的に測定し、酵素の性質
 を理解する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
15アルコール発酵
 酵母による二酸化炭素の発生量を測定し、嫌気呼吸
 (発酵)を理解する。
【予習】実習内容(プリント)を理解する(60)
【復習】実習の生物学的意義を確認する(30)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
毎回提出されるレポートの内容100%◎実習のテーマ、実験の目的が理解されているか。
◎レポートは正しい書式に従って記述されているか。
◎観察結果としてのスケッチが忠実に(正確に)描かれているか。
◎測定結果などのデータが整理されて記されているか。
◎データは正しく処理されているか。
◎課題として与えられた問題に答えられているか。
◎考察が正しい日本語の文章で論理的に述べられているか。等々
テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
 実習中は、生物学的な事柄のみならず、操作上の疑問など何でも自由に質問できます。不完全な知識、消化不良の理解のままにしておかないことが重要です。質問はメイルでも可。
オフィスアワー:月曜日~木曜日昼休み(楠元キャンパス生物学控室)
研究室:日進キャンパス4号館3階
アドレス:浅原 asahara@dpc.agu.ac.jp
      池田 takeshii@dpc.agu.ac.jp
備考
【予習・復習】
 実習のため(解説の理解やレポートの作成)のみならず、「生物学Ⅰ/Ⅱ」(講義)の内容を理解するためにも必要です。講義は実習で説明された事柄は理解されているものとして進められます。

【注意事項】
 実習においては鋭利な器具や危険な試薬を使用することもあり、事故を起こさぬよう服装や履物などにも注意する必要がある。この点についてガイダンスの際に指示があり、それを厳しく守ることが求められる。
 材料の都合や進度などにより、課題の順序や内容が予告なしに変更されることがある。
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更新日付2022/02/16 16:13:11